クリス・モージャー |トランスジェンダーのトライアスリート

トライアスリート クリス・モージャー

スポーツ界は実力社会とよく言われます。
競技で勝つにはその日のコンディションや運なども影響しますが、それ以前に並大抵ではない努力が必要です。しかし、世界で戦える実力があって、代表選手にも選ばれたにもかかわらず、大会に出場できないとしたら?

トランスジェンダー(FTM)のトライアスリート、クリス・モージャー選手をご存知でしょうか?

彼は、2009年から女子選手としてトライアスロンの大会に出場し始め、2010年にトランスジェンダーであることをカミングアウトしました。そして、2016年にスペインで開催されたデュアスロン世界選手権大会の米国代表に選ばれました。しかし、IOC(国際オリンピック委員会)のポリシーが彼の大会出場の壁として立ちはだかりました。そこで、モージャーはこのポリシーに異議を申し立て、トランスジェンダーのアスリートが競技に参加できるように新しいIOCのガイドラインを作るよう働きかけました。その結果、彼は世界選手権に無事参加することができ、世界選手権に参加した初のトランスジェンダーのアスリートとして世界中に知られるようになりました。

トライアスロンをほんの少しだけかじっている私としては、クリス・モージャー選手は尊敬する選手でもあります。女性から男性となり、元女子選手としてではなく男子選手として競技に参加し、他の男子選手と肩を並べているところは素晴らしいと思います。もちろん彼はトランスジェンダーのアスリートではありますが、アスリートとして男性の競技に参加するからには「元女性」という言い訳はそもそも通用しないですし、そのことは彼が一番よく分かっているのかと思います。

また彼は、transathlete.com を立ち上げるなどして、スポーツ界におけるトランスジェンダーのインクルージョンやトランスジェンダーのアスリート支援なども行っています。
是非、彼のSNSも覗いてみてください!

クリス・モージャー
ホームページ:https://www.thechrismosier.com/
Twitter:@TheChrisMosier
Instagram:@thechrismosier

Unlimited Courage(限界のない勇気)

2010年にトランスジェンダーであることをカミングアウトした後、モージャーは男性として競技大会に参加。また、彼はトランスジェンダーの男性として初めてチームUSAの代表の座を掴んだ。

2016年より前にTeam USAは、モージャーが競技に参加できるよう、”トランスジェンダーのアスリートは2年間のホルモン療法を受ける”、”法的に名前を変更をする”、”性自認再判定手術を受ける” といった時代にあわないポリシーの整備を行った。
(※FTM の男性アスリートは、自らの性自認を宣言すれば、性別適合手術を受けなくても新しい性(男子)での競技が可能になった(MTF の女性に関しては、テストステロン値が10nmol/ℓ以下であることが要件に加わる)。)モージャーが注目されたことで、そのような変更行われることになった。アスリートとしてだけではなく、トランスジェンダーに対する支援者として彼の優れた能力や勇気によって、委員会は規定を見直すこととなり、モージャーはTeam USAのアスリートの資格が与えられた史上初のトランスジェンダーの男性となった。

現在、モージャーはシカゴでトライアスロンのコーチを務め、LGBTQの若者の競技支援に力を入れている。この過程を通して、彼は自身の性自認、性別の移行、スポーツ競技におけるトランスジェンダーのインクルージョンの重要性などについての講演も行っている。

また彼は、国際トライアスロン連合スプリントデュアスロン世界選手権やノーチカ・ニューヨークシティートライアスロンに参加し、良い成績を収めている。

モージャーはESPNマガジン(スポーツ誌)の表紙を飾った最初のトランスジェンダーのアスリートであり、2016年のリオオリンピック期間中に放送されたナイキの広告にもトランスジェンダー初のアスリートとして出演している。

関連記事:Why we love trans triathlete Chris Mosier, athlete for visibility

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする