続くカップルもいれば、別れるカップルも
ゲイの中には一人の相手と長く付き合っている人もいれば、出会いと別れを繰り返している人もいます。レズビアンの方々も恐らく、この点については同じでしょう。
少し前にもありましたが、日本では日本人のレズビアンカップルの破局のニュースがネットで取り上げられたことがありました。一方で、日本人のゲイカップルに関するニュースは聞いたことはありませんが、これはゲイカップルがレズビアンカップルに比べてメディアなどに出ていないということもあるでしょう。もちろん、ゲイの間でも別れはよくあることです。ただ、自分も含めて表に出るようなことはしないですが、ひっそりと長く付き合っているゲイカップルは結構いたりします。
今回ご紹介するUKの調査によると、レズビアンのカップルは、ゲイのカップルに比べて離婚率が2倍ほど高いそうです。なぜこの差がでてくるのでしょうか?
単純にお互いのすれ違いや性格の不一致が原因で離婚をしているのかもしれませんし、男性は女性に比べると浮気に対して寛容な面があり、パートナーの浮気を見つけたとしても離婚するまでには至らないのかもしれません。また、女性は余計なことに労力を費やすくらいなら一旦リセットして、再スタートしたほうが良いと考えのているかもしれませんし、別れたほうが良い場合もあるでしょう。
記事ではレズビアンの方は「付き合うと展開が早く、すぐに恋愛関係にのめり込む傾向にある」とも書かれています。この点については付き合いたてのゲイカップルでも、もうちょっと時間をかけてゆっくり進んでも良いんじゃないんかなと思ったりすることもあるので、実際のところレズビアンの方だけことではないのかもしれませんね。
展開が早く、すぐに恋愛関係にのめり込む
レズビアンカップルはゲイの男性に比べて離婚しやすい傾向にあり、UKにおける同性カップルの離婚の約3/4を占める。
2001年に世界で初めて同性婚が導入されたオランダでも同じ傾向にある。過去10年間において、男性同士の結婚の15%は離婚し、一方で女性同士では30%となっている。
Stonewallの共同創設者の一人であるLisa Power氏は、”The Ecconomist” に、離婚したレズビアンカップルの件数は、”U-hauling”とも知られているが、展開が早く、直ぐに恋愛関係にのめり込む傾向と関連があると答えている。
Power氏は「私たちは、ためらうこともせずにお互い一緒になっていました」と付け加えた。
異性カップルの統計を見るとその説明がつき、全体的に女性は男性より離婚訴訟を起こす傾向にあり、過去10年間では2/3が女性から始まったものであった。
離婚弁護事務所、”Vardags”の代表取締役であるAyesha Vardag氏もまた、”The Ecconomist” に女性のほうが不倫や浮気に対して耐性がそれほどないと考えていると答えている。
Vardag氏は、ゲイ、レズビアン、ストレート、クィアであろうと、彼女のクライアントの間では、離婚に繋がる問題は同じであると付け加えた。
彼女は「不貞行為やドメスティックバイオレンス、話を聞いてもらえていない、一方が努力し、他方はくつろいでいるといった感覚は苦しいものです。それでも色々なことが不意に起こるのです」と述べた。
しかし、すべてが悪いことばかりではない。2017年の研究によると、一般的に、クィアの人々はストレートに比べて恋愛関係に幸せを感じている。
UKで25,000人、オーストラリアで9,000人以上にアンケートをとった後、研究者はゲイとレズビアンのカップルは幸せであることを発見した。しかしながら、バイセクシャルは平均すると、ストレートやゲイに比べると恋愛関係に悩んでいる。
UKで同性婚が認められて以来、同性カップルの離婚率は年々高まっていると広く報じられている一方で、国家統計局は、LGBT+のカップルの結婚が増えているだけと説明した。
国家統計局は、”The Guardian”に「同性カップルの離婚は2015年に初めて報告され、それ以来、毎年その件数は増えており、これはイングランドとウェールズにおける同性結婚の人口規模が大きくなっていることを反映しています」と述べた。
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