大都市ラホールの街角で、それぞれの幸福がすれ違う
第95回米国アカデミー賞の国際長編映画賞にパキスタンから選出されショートリストにも残った『ジョイランド わたしの願い(Joyland)』が2024年10月18日(金)からついに日本公開となります。
『ジョイランド わたしの願い』はトランスジェンダーの女性、ダンサーに恋する夫と働き続けたい妻の若き夫婦、家族への愛と自分らしく生きたいという願いとの狭間で揺れ動く姿が描かれている作品です。
本作では、2022年5月23日にパキスタン映画として初めてカンヌ映画祭で上映され、審査員賞とクィア・パルムを受賞しています。その後、パキスタン代表作品として第95回アカデミー賞の国際長編映画賞として出品され、この際、2014年にノーベル平和賞受賞したマララ・ユスフザイがエグゼクティブ・プロデューサーを務めました。
海外では高い評価を得た本作ですが、自国ではパキスタンの価値に反するとして公開が一時、禁止されることとなりました。その後、監督、出演者、マララなど作品に携わった人々からの訴えにより禁止は撤回され予定通り上映されることになりましたが、監督の地元であり本作の舞台である、ラホールが属するパンジャーブ州においてのみ、いまだに上映が禁止されているとのことです。
監督を務めたは第72回ベネチア映画祭で短編映画『Darling』でオリゾンティ賞を受賞したサーイム・サーディク(Saim Sadiq)です。
トランスジェンダーの女性のビバ役をアリナ・ハーン(Alina Khan)、ビバに心惹かれるハイダル役をアリ・ジュネージョー(Ali Junejo)、ハイダルの妻、ムムターズ役をラスティ・ファルーク(Rasti Farooq)、ムムターズの妹、ヌチ役をサルワット・ギーラー二(Sarwat Gilani)、ハイダルの父親役をサルマーン・ピールザーダ(Salmaan Peerzada)、ハイダルの兄のサリーム役をソハイル・サミール(Sohail Sameer)、母親のファイアーズ役をサニア・サイード(Sania Saeed)が演じています。
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待望の『ジョイランド わたしの願い』は、2024年10月18日(金)からの日本公開です。是非、ご覧ください!
大都市ラホール、保守的な中流家庭ラナ家は3世代で暮らす9人家族。次男で失業中のハイダルは、厳格な父から「早く仕事を見つけて男児を」というプレッシャーをかけられていた。妻のムムターズはメイクアップの仕事にやりがいを感じ、家計を支えている。ある日ハイダルは、就職先として紹介されたダンスシアターでトランスジェンダー女性ビバと出会い、パワフルな生き方に惹かれていく。その「恋心」が、穏やかに見えた夫婦とラナ家の日常に波紋を広げてゆく——
映画概要
タイトル:ジョイランド わたしの願い(Joyland)|(2022/パキスタン)
監督:サーイム・サーディク
脚本:サーイム・サーディク、マギー・ブリッグス
出演:アリーナ・ハーン、アリ・ジュネージョー、ラスティ・ファルーク、サルワット・ギーラー二、サルマーン・ピールザーダ 、ソハイル・サミール、サニア・サイード
公式サイト:https://www.joyland-jp.com/
Instagram:https://www.instagram.com/cetera_gp_film/
X:https://x.com/joyland_jp
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