ユーロビジョン2025の優勝を手にするのは?!
スイス、バーゼルで開催されている大大大混戦のユーロビジョン・ソング・コンテスト2025もついにグランドファイナルを迎えます。
グランドファイナルは、5月17日(土)(日本時間 18日(日)早朝4時~)から開催され、セミファイナル1&2から各10ヶ国、グランドファイナルから参加する昨年の優勝国のホスト国、スイス、Big fiveの5ヶ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)の計26ヶ国が出場します。
セミファイナル1と2共に予想は7割正解でしたが、セミファイナル1ではベルギーのRed Sebastian、キプロスのTheo Evan、セミファイナル2では、オーストラリアのGo-Jo、チェコのADONXSの敗退が残念でした。
以前もお伝えしたとおり、今年は「絶対的」と言えるアーティストはいないように思いますが、その分、どのアーティストにも優勝の可能性があります。また、今年のセミファイナルも視聴者投票(Televoting)のみで決まったため、比較的ステージに動きがあり、瞬発力のある印象的なパフォーマンスを見せた国がファイナルに進んだように感じます。
グランドファイナルに進めた国もそうでない国も素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。是非、各国のパフォーマンスをご覧ください。
グランドファイナルのトップ10を予想
グランドファイナルのパフォーマンスの順番は以下の通りです。
曲はセミファイナルでのパフォーマンス動画になっています。
順番 | 国 | アーティスト | 曲 |
---|---|---|---|
1 | Norway ノルウェー | Kyle Alessandro | Lighter |
2 | Luxembourg ルクセンブルク | Laura Thorn | La poupée monte le son |
3 | Estonia エストニア | Tommy Cash | Espresso Macchiato |
4 | Israel イスラエル | Yuval Raphael | New Day Will Rise |
5 | Lithuania リトアニア | Katarsis | Tavo akys |
6 | Spain スペイン | Melody | Esa diva |
7 | Ukraine ウクライナ | Ziferblat | Bird of Pray |
8 | UK イギリス | Remember Monday | What The Hell Just Happened? |
9 | Austria オーストリア | JJ | Wasted Love |
10 | Iceland アイスランド | VÆB | RÓA |
11 | Latvia ラトビア | Tautumeitas | Bur man laimi |
12 | Netherlands オランダ | Claude | C'est La Vie |
13 | Finland フィンランド | Erika Vikman | Ich Komme |
14 | Italy イタリア | Lucio Corsi | Volevo essere un duro |
15 | Poland ポーランド | Justyna Steczkowska | GAJA |
16 | Germany ドイツ | Abor & Tynna | Baller |
17 | Greece ギリシャ | Klavdia | Asteromáta |
18 | Armenia アルメニア | PARG | SURVIVOR |
19 | Switzerland スイス | Zoë Më | Voyage |
20 | Malta マルタ | Miriana Conte | SERVING |
21 | Portugal ポルトガル | Napa | Deslocado |
22 | Denmark デンマーク | Sissal | Hallucination |
23 | Sweden スウェーデン | KAJ | Bara bada bastu |
24 | France フランス | Louane | maman |
25 | San Marino サンマリノ | Gabry Ponte | Tutta l'Italia |
26 | Albania アルバニア | Shkodra Elektronike | Zjerm |
グランドファイナルから出場するスイスとBig Fiveは、セミファイナル1&2でパフォーマンスを行っています。
ファイナルでは、2024年の優勝のNemoがオープニングアクトとして「The Code」を披露し、26組のファイナリストを紹介するフラッグ・パレードが行われます。
インターバル・アクトでは、過去にスイス代表として出場した4組のアーティストが、それぞれの出場曲を披露することになっています。(Peter, Sue and Marc(1981年「Io senza te」)、Paola(1980年「Cinéma」)、Luca Hänni(2019年「She Got Me」)、Gjon’s Tears(2021年「Tout l’univers」)。
また、2023年フィンランド代表Käärijäと2024年クロアチア代表Baby Lasagnaによる新しいコラボ・シングル「Eurodab」、そしてNemoによる新曲「Unexplainable」のパフォーマンスも予定されています。
ここでは、グランドファイナルに進む26ヶ国の中から、各セミファイナルでのパフォーマンスを踏まえてトップ10を予想してみました。
1. カイ(KAJ) – Bara Bada Bastu | Sweden
1位予想は、セミファイナル1に出場したスウェーデン代表のカイ(KAJ)です。
スウェーデンは例年どおり、ステージ演出は基本的にMelodifestivalenと同じだったため、KAJも大幅な変更はありませんでした。キーチェンジ後の後半はステージの前方に移動し、いい感じに盛り上がっていたと思います。細かい点では、マイクが白樺柄(?)だったことや、火力がユーロビジョン仕様でより強化されていました。
視聴者票は間違いなく高得点が期待できると思うので、あとはJury票の伸びしだいになるかと思います。
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2. ルアンヌ(Louane) – maman | France
2位予想は、セミファイナル2でパフォーマンスを行ったフランス代表のルアンヌ(Louane)です。
歌唱力には安定感があり、ステージ演出も曲の世界観を壊さない、シンプルかつ幻想的なものでした。特に印象的だったのは、上から砂が流れてくる演出です。これには賛否両論があり、筆者と同じように幻想的だと感じる人がいる一方で、「砂がずっと流れているせいで歌に集中できない」といった意見や、「ルアンヌの砂遊びを見せられているようだ」といった声もありました。
Juryの評価はかなり高いと思いますので、視聴者票がどこまで伸びるかがカギになるかと思います。
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3. シュコドラ・エレクトロニケ(Shkodra Elektronike) – Zjerm | Albania
3位予想は、セミファイナル1に出場したアルバニア代表のシュコドラ・エレクトロニケ(Shkodra Elektronike)です。
36か国すべての楽曲が出揃ってから改めて「Zjerm」を聴いてみると、その良さが日に日に増していきました。セミファイナル1でのパフォーマンスは、Beatrice Gjergjiの安定した歌唱力と独特なダンス、無表情のKolë Laca、赤と白のコントラストが印象的なステージ、そしてアルバニアを思わせる幾何学模様など、他のアーティストにはないオリジナリティーもあり、全体的に洗練された仕上がりだったと思います。
アルバニアは、2012年の2位が最高順位となっており、個人的には優勝したら面白いと思っています。Juryの評価は高いと思いますし、視聴者票も十分期待できるのではないかと思います。
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4. エリカ・ヴィクマン(Erika Vikman) – ICH KOMME | Finland
4位予想は、セミファイナル2に出場したフィンランド代表のエリカ・ヴィクマン(Erika Vikman)です。
セミファイナル2のパフォーマンスは、UMK2025とほぼ同じで、新たな驚きという点はありませんでしたが、パワフルさ歌唱力は健在で、最後の巨大マイクも登場しました。とにかく安心して見ていられるものでした。
個人的には上位3ヶ国に比べると曲が若干弱い印象も受けますが、視聴者票は期待できそうなので、後は、Jury票がどこまで伸びるかによると思います。
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5.ジェイジェイ(JJ) – Wasted Love | Austria
5位予想は、セミファイナル2に出場したオーストリア代表のジェイジェイ(JJ)です。
ステージ演出はMVの世界観の残しつつ、船や灯台も登場し、荒波の海に浮かぶ船でJJが歌っている姿が表現されていました。圧巻の歌唱力でのパフォーマンスで、これまでのプレパとは全く違った雰囲気が演出されていました。
少し気がかりだったのは、テレビの視聴者には映像が白黒で映っていたことです。個人的には、カラーだったらさらに良かったのではと感じましたが、逆に白黒の方が良いという意見もあるかもしれません。JJはおそらくJury票では高評価を得ると思うので、勝敗は視聴者票次第になりそうです。
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6. ミリアナ・コンテ(Miriana Conte) – SERVING | Malta
6位予想は、セミファイナル2に出場したマルタ代表のミリアナ・コンテ(Miriana Conte)です。
国内選考会からかなりバージョンアップされたポップでカラフルな演出の「SERVING」のステージパフォーマンスは、Mirianaらしさ満載の素敵なものでした。
両足を開いたようなイメージと、その中心にある唇の中にあるミラーボールからMirianaが登場する演出は、変更前の楽曲タイトルのイメージを視覚的に表現しており、もしかするとそれも狙いのひとつだったのかもしれません。最後には、あのバランスボールも登場し、観客を十分に楽しませるパフォーマンスでした。
個人的にはMirianaに優勝してほしいと思っていますが、視聴者票は期待できるものの、もしかするとJury票があまり伸びない可能性もあります。いずれにしても、ファイナルでのパフォーマンスが楽しみです。
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7. ユヴァル・ラファエル(Yuval Raphael) – New Day Will Rise | Israel
7位は、セミファイナル2に出場したイスラエル代表のユヴァル・ラファエル(Yuval Raphael)です。
セミファイナル2の予想の際も記載した通り、歌唱力は素晴らしいですが、昨年のEden Golanの「Hurricane」と比べると、曲は若干単調な印象も受けます。ただ、ステージ演出はシンプルながらも落ち着いた色調でまとめられており、バラードの雰囲気を損なわないよう、カラフルさを抑えた上品な仕上がりになっていました。
イスラエルには熱心なサポートファンが多く、Jury票はあまり期待できないと思いますが、昨年ほどではないものの、視聴者票は伸びるのではないかと思います
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8. ゾエ・メ(Zoë Më) – Voyage | Switzerland
8位予想は、セミファイナル1でパフォーマンスを行ったスイス代表のゾエ・メ(Zoë Më)です。
どんなステージ演出になるのか楽しみにしていましたが、テレビ向けの映像はライトを効果的に使い、楽曲と彼女のウィスパーボイスにマッチしていて、とても良かったと思います。(ステージ上では撮影クルーが至近距離で彼女を撮っていたようなので、会場の観客からはあまり面白くないと感じられたかもしれませんが)
特に悪いところも見当たらないですし、ホスト国のアーティストであることありますので、Jury票、視聴者票もある程度期待できるような気がします。
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9. クラヴディア(Klavdia) – Asteromáta | Greece
9位予想は、セミファイナル2に出場したギリシャ代表のクラヴディア(Klavdia)です。
ギリシャもどんなステージになるのか楽しみにしていましたが、期待以上のパフォーマンスでした。安定した歌唱力に加え、楽曲に合った映像演出、そして最後の衣装チェンジも素晴らしかったです。ダンサーではない女性が1人ステージに登場していましたが、それもミステリアスな雰囲気を醸し出していて、演出として効果的だったように思います。
ギリシャもJury票、視聴者票もある程度期待できるような気がします。
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10. ローラ・ソーン(Laura Thorn) – La Poupée Monte Le Son | Luxembourg
10位予想は、セミファイナル2に出場したルクセンブルク代表のローラ・ソーン(Laura Thorn)です。
10位予想とはしていますが、ポーランド、スペイン、そして個人的な推しのデンマークを入れたかったのですが、セミファイナル2の中で一番ステージ演出とパフォーマンスが良かったルクセンブルクを選びました。
とても可愛らしいローラ・ソーンですが、パフォーマンスの最初から他国のアーティストにはない素晴らしい演出でしたし、楽曲の世界観を上手に表現していたと思います。安定の歌唱力に加えて、ステージ自体も大きく無駄なく使っていました。ルクセンブルクのセンスの良さを感じました。
基本的には国内選考会と同じフォーマットでしたが、ダンサーの衣装は変わらない一方で、ローラの衣装にはいくつか変更がありました。色はそのままに長袖になったことでゴージャス感が増し、ブーツはシルバーに、髪型も後ろに流すスタイルに変わっていて、バーゼルではかわいらしさにちょっとだけ大人っぽさが加わりました。
ファイナルでどこまで票が伸びるかわかりませんが、良い結果になることを期待しましょう。
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