雄マウスの細胞から卵子を作ることに成功!将来的には男性ゲイカップル2人の遺伝的な繋がりのある子供を迎えることも可能に?!

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ゲイカップルが子供をもつということ

子供がいる日本人のゲイカップルはゼロではないにしろ、かなり少ないのではないでしょうか。

ゲイカップルが子供が欲しいと思ったとき、単純に男性2人だけでは子供を産むことはできないから、子供を持つという選択肢をそもそも考えたことがない人もいれば、代理母、養子などの方法を検討したうえで、金銭的、世間的なものなど様々な理由から断念した方々もいるかもしれません。

2023年2月にNHKで「パパ&ダダ ふたりのジョンの子育て日記」というドキュメンタリー番組が放送されていました。このドキュメンタリーは、卵子提供者と代理母という2人の女性の力を借りて子供を授かったゲイカップルに関するもので、SNSでの反応は肯定的なものもあれば、否定的な意見もありました。

実際、異性愛者間の婚姻のような法的な保護が確保されていない中で、日本で同性カップルが子供を持つということは様々な場面においてその子供も含めて不便や不利益を被り、不安定な生活に繋がってしまうこともあります。

子供は産むまでがゴールではなく、あくまでも通過点であって、その後も子育てが続きます。ご自身が今の年齢になるまで親御さんや育ててくれた方がしてくれたことを考えればその大変さは実感できることでしょう。

ただ、もし子供を欲しいと思っているのであれば、絶対無理ということではないですし、その可能性を胸に将来像を描いてみることで見える世界も変わってくるかもしれません。

今回ご紹介する記事は、不妊治療法の開発分野における世界的な専門家で大阪大学の林克彦教授の九州大学での研究結果についてです。

林教授による研究結果によると、雄のマウスの細胞から卵子を作り出すことができたとのことです。まだこの技術を人間に安全に活用できる段階ではないようですが、将来的には男性カップルが自分たちの(2人とも遺伝的なつながりのある)子どもを持てるようになるかもしれないとのことです。

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2人の男性と繋がりのある生物学上の赤ちゃん誕生の可能性

世界で初めて、日本の科学者らが2人の父親を持つ赤ちゃんマウスを作り出した。彼らは、雌の卵細胞を使用する代わりに、雄のマウスの1匹から皮膚細胞を採取し、それを卵に変換することに成功した。そして、もう一方の雄の精子細胞でこれを受精させた。

この研究は、不妊カップルのための根本的な新しい治療法の可能性を示している。また、将来、男性カップルが、代理卵子提供者ではなく、彼ら自身のDNAの混合物を使用して生物学的な子供を授かる可能性があることも示唆している。

ただし、代理母にその子供を産んでもらう必要は残っている。

日本の九州大学でこの研究を主導した林克彦氏は、「これは雄の細胞から安定した哺乳動物の卵母細胞を作りだした最初の事例です」と述べた。

林氏は昨日(3/8)、ロンドンのフランシス・クリック研究所で開催された第3回ヒトゲノム編集の国際サミットで結果を発表した。

「純粋に技術的には、10年後でも可能です」と林氏は語った。彼は、人間での安全性が証明されれば、ゲイの男性はこの方法を喜んで利用するだろうと述べた。

しかし、彼は、より大きな倫理的影響があることを認識している。

「それらが生殖治療として利用できるかどうかはわかりません」と彼は述べた。「これは科学プログラムだけの問題ではなく、[社会]の問題でもあります」

重要な潜在的有用性
この研究の一部は、ターナー症候群(染色体異常の一種で男女の性別決定にかかわる性染色体であるX染色体が一般と異なるために発生するもの)の女性が妊娠の可否を調査するために行われた。この遺伝性疾患は、女性の染色体にのみ存在する。

他の科学者らは、林氏の10年後の実現について非常に楽観的であると述べた。ヒトの女性細胞を実験室で成長させた卵に変換することはまだ不可能であり、男性細胞は言うまでもない。

ハーバード大学医学部のジョージ・デーリー教授はガーディアン紙に、「林氏の刺激的な研究をマウスで再現するには、ヒト配偶子形成(生殖細胞の形成)の独特な生物学に対する理解がまだ不十分だ」と述べた。

それにもかかわらず、研究に関するニュースは世界中の関心を呼び起こした。

ミシガン州立大学イーストランシング校の発生生物学者キース・ライサム氏は、Natureに次のように語っている。

昨日のセミナーで発表されたが、林氏の研究はまだ査読のためにジャーナルに投稿されていない。

どのような手法
この研究では、男性の皮膚細胞が幹細胞のような状態に再プログラムされていることがわかった。女性の細胞には、XXの染色体がある。男性はXYである。この場合、男性のY染色体が除去され、別の細胞からX染色体に置き換えられた。この細胞は、XX染色体を持つことになった。

細胞は、マウスの卵巣内の状態を再現するように設計された培養システムで培養された。

研究チームは、この方法を利用して600個の胚を作成することができた。これにより、7匹のマウスの子が生まれた。成功率は約1%ということになる。

マウスは正常に成長するように見えた。大人になると、彼らは自分の子供をもうけ、通常通りの寿命を迎える。

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