大混戦のユーロビジョン2024の優勝を手にするのは?!
スウェーデン、マルメで開催されているユーロビジョン・ソング・コンテスト2024もついにグランドファイナルが行われます。
さて、グランドファイナルは5月11日(土)(日本時間 12日(日)早朝4時~)から開催され、セミファイナル1&2から各10ヶ国、グランドファイナルから参加する昨年の優勝国のホスト国、スウェーデン、Big fiveの5ヶ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)の計26ヶ国が出場します。
追記:セミファイナル2のオランダが失格となったため最終的に25ヶ国がグランドファイナルに出場します。
セミファイナル1と2共に大方予想通りでしたが、セミファイナル1ではオーストラリア、セミファイナル2ではベルギーが敗退したのがショックでした。今年も昨年に続きセミファイナルは視聴者票(Televoting)のみでしたので、歌唱力はもちろんですが、それ以上に盛り上がる曲、インパクトの強いステージパフォーマンスが票に影響していたように思います。
ただ、セミファイナル敗退のアーティストのパフォーマンスも素晴らしいものでしたし、個人的にはモルドバ代表で今回2回目の出場となるナタリア・バルブの「In The Middle」はテレビでの映像を意識したパフォーマンスだったかと思いますが、歌声、バイオリンの演奏も素晴らしかったですし、衣装も映像も曲にマッチしたものでとても綺麗な空間が演出されていました。
グランドファイナルに進めた国もそうでない国も素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。是非、各国のパフォーマンスをご覧ください。
グランドファイナルのトップ10を予想
グランドファイナルのパフォーマンスの順番は以下の通りです。
グランドファイナルから出場するスウェーデンとBig Fiveは、セミファイナル1&2でパフォーマンスを行っています。
今年のユーロビジョンは、欧州放送連合(EBU)がイスラエルの出場を認めたことにより、ユーロビジョン開催前から論争が繰り広げられており、開催後もSNS上では様々な情報が飛び交っています。観客がSNSに投稿した動画ではイスラエル代表のエデン・ゴラン(Eden Golan)が現れるとブーイングが起こっていました。また、ファイナルに進んだオランダ代表のユースト・クライン(Joost Klein)は、詳細は明らかになっていませんが何かしらの事件が発生し、現在調査中であるとして、グランドファイナルのJury Showには現れず、録画したリハーサル映像が使われ、24時間前からの「Rest of The World」の投票も延期となっています。
追記:今回の事件は、他のパフォーマーや代表団のメンバーは関与しておらず、2ndセミファイナル後に女性スタッフとの間で何かしらのことが起こりスウェーデンの警察が介入するほどの事態になったとのことです。この事態を受けてEBUは、ユースト・クラインのチームメンバーへの行動はコンテストの規則に違反していると判断し、彼を失格としたとのこと。
色々な想いで今年のユーロビジョンを見ている方も多いかもしれませんが、ユーロビジョンファンとしてグランドファイナルに進んだ36ヶ国のパフォーマンスを最後まで見届けたいと思います。
ここでは、グランドファイナルに進む36ヶ国の中から、各セミファイナルでのパフォーマンスを踏まえてトップ10を予想してみました。
1. ベイビー・ラザニア (Baby Lasagna) – Rim Tim Tagi Dim | Croatia
セミファイナル1に出場したクロアチア代表のベイビー・ラザニア (Baby Lasagna)。
何度見てもワクワクするようなステージパフォーマンスに加え、会場の観客はかなりセミファイナル1&2を通して、一番盛り上がっていたように思います。
クロアチアは1993年にユーロビジョンに初めて出場し、これまで優勝はなく、最高順位は1996年と1999年に4位になります。国内選考会のDora 2024から今年の優勝はベイビー・ラザニアしかいないと思っていますし、ベイビー・ラザニアならクロアチアに優勝をもたらしてくれるのではないかと思います。
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2. アンジェリーナ・マンゴー(Angelina Mango) – La noia | Italy
セミファイナル2でパフォーマンスを行ったイタリア代表のアンジェリーナ・マンゴー(Angelina Mango)。
グランドファイナルからのBig Five & ホスト国のスウェーデンの中で、優勝争いに絡んでくると思われるのがイタリアになるのではないかと思います。個人的にはそれほど推しではないですが、歌唱力はもちろんのこと、ステージの演出は「さすがイタリア」と思わせるようなエレガントでスタイリッシュなものになっています。
Juryの評価はかなり高いと思いますので、視聴者票がどこまで伸びるかがカギになるかと思います。
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3. アリョーナ・アリョーナ & ジェリー・ヘイル (Alyona Alyona and Jerry Heil) – Teresa & Maria | Ukraine
セミファイナル1に出場したウクライナ代表のアリョーナ・アリョーナ & ジェリー・ヘイル (Alyona Alyona and Jerry Heil)。
国内選考会のVidbir 2024でのパフォーマンスを見てからすっかり魅了されてしまいましたが、アリョーナの力強いラップとジェリーの歌唱力が絶妙に調和しており、曲の神聖さを引き立てています。
セミファイナルでのステージの演出も素晴らしく、テレビでの映像もちゃんと意識した緻密な演出でしたし、ウクライナの芸術性の高さも感じられるものでした。
Juryの評価も高いと思いますし、視聴者票も十分に得られるのではないかと思います。
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4. ネモ(Nemo)- The Code|Switzerland
セミファイナル2に出場したスイス代表のネモ(Nemo)。
セミファイナル2でのパフォーマンスはとても素晴らしかったです。ステージ上をあんなに駆け回っているのに、歌唱力は安定しましたし、本当に歌が上手です。また、何よりネモが楽しそうにパフォーマンスをしていたのが印象的です。
スイスは素晴らしいアーティストの宝庫ですし、2023年のレモ・フォラーの「Watergun」、2021年のゴジョーンズ・ティアーズの「Tout l’univers」、2019年のルカ・ハニの「She Got Me」などステージパフォーマンスもシンプルですが見応えのある演出がされています。
グランドファイナルではJuryからは高い票が得られると思うので、イタリア同様にどこまで視聴者票が伸びるかがカギになると思います。
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5. バンビー・サグ(Bambie Thug)- Doomsday Blue | Ireland
セミファイナル1に出場したアイルランド代表のバンビー・サグ(Bambie Thug)。
ステージ演出がとにかく素晴らしかったですし、MVの世界を壊すことなく、むしろ期待以上のパフォーマンスを披露し、ミュージカルのワンシーンを見ているような感じもしました。また、バンビー・サグは、ノンバイナリーであることを公表していますが、曲中にトランスジェンダー・フラッグ模様のレオタードに早着替えをしています。
アイルランドは久々のファイナル進出ですが、Juryと視聴者共にある程度の票は期待できるのではないでしょうか。
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6.マリーナ・サッティ(Marina Satti) ‐ ZARI|Greece
セミファイナル2に出場したギリシャ代表のマリーナ・サッティ(Marina Satti)。
ステージパフォーマンスはマリーナとダンサーの至ってシンプルなものでしたが、ステージはカラフルでスタートはライブ配信のような映像でハートがたくさん飛んでいました。
曲のインパクトはそれほど強くないですが、見ていると一緒に踊りたくなるような楽しいいパフォーマンスでした。
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7. ヨースト・クライン(Joost Klein)‐ Europapa|Netherlands
セミファイナル2に出場したオランダ代表のヨースト・クライン(Joost Klein)。
前評判通り会場は大盛り上がりの「Europapa」でした。一方で、これまでのヨーストのライブパフォーマンスはどちらかと言うとクラブ感覚で自身も含めて会場が一体となって大騒ぎをするといったものが多く、ユーロビジョンのような最初から最後までちゃんと歌うスタイルのステージに慣れていないような気もしました。
セミファイナル2の後に起こった事件は現在も調査中のようですので、どうなるのかまだわかりませんが、グランドファイナルでもヨーストのパフォーマンスが見れることを期待しましょう。
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8. スリマン(Slimane) – Mon Amour|France
セミファイナル2でパフォーマンスを行ったフランス代表のスリマン(Slimane)。
歌だけで勝負しているといった感じの白一色のステージでのパフォーマンスでした。最後はいつものようにマイクから離れて歌っていましたが、スリマンの圧倒的な歌唱力は圧巻です。
数少ないバラード曲ですので、Top10にはいってもらいたいです。
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9. シルベスター・ベルト(Silvester Belt) – Luktelk | Lithuania
セミファイナル1に出場したリトアニア代表のシルベスター・ベルト(Silvester Belt)。
安定したパフォーマンスで歌唱力、ダンス共に素晴らしかったです。ただ、前半は照明が青と赤のみで少し暗かったのでもっと明るくても良いのかなと感じました。
グランドファイナルでもシルベスター・ベルトらしいパフォーマンスを期待したいです。
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10. オリー・アレクサンダー(Olly Alexander) – Dizzy | United Kingdom
セミファイナル2でパフォーマンスを行ったイギリス代表のオリー・アレクサンダー(Olly Alexander)。
プレパーティーでのパフォーマンスは正直なところ今一つでしたが、セミファイナル1で披露したパフォーマンスはとても良かったです。歌はもちろんのことテレビを意識した演出になっていたかと思いますが視聴者としては満足のいくものでした。ただ、会場の観客は角度によっては見えなかったのかなと思ったりもしました。2022年のサム・ライダーの「Space Man」の勢いのようにイギリスの巻き返しを期待したところです。
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