現代版『ウェディング・バンケット』
アンドリュー・アン監督により1993年の名作『ウェディング・バンケット』の現代版リメイクの予告が公開されました。
本作は日本では公開未定ですが、2025年1月23日から2月2日まで開催の2025 Sundance Film Festival(サンダンス映画祭)で公開され、アメリカでは4月に劇場公開されます。
1993年版の『ウェディング・バンケット』は、台湾からアメリカに帰化した青年とアメリカ人青年のゲイカップルが、グリーンカードが欲しい上海出身の女の子と偽装結婚するというお話です。ゴールデングローブ賞、アカデミー賞へのノミネートや数々の賞を受賞しており、監督・製作・脚本は『ブロークバックマウンテン』の アン・リー(Ang Lee)、共同製作は共同脚本も担当したジェームズ・シェイマス(James Schamus)とテッド・ホープ(Ted Hope)でした。
主演のウェイトン役をウィンストン・チャオ(趙 文瑄)、パートナーのサイモン役をミッチェル・リキテンシュタイン(Mitchell Lichtenstein)、ウェイトンの偽装結婚相手のウェイウェイ役をメイ・チン(高金素梅)が演じています。
リメイク版は『スパナイト』、『ファイヤーアイランド』のアンドリュー・アン(Andrew Ahn)が監督を務め、共同脚本家は、オリジナル版『ウェディング・バンケット』の共同脚本家のジェームズ・シェイマスが担当しています。
ストーリーは、恋人のクリスにプロポーズを断られたミンが、2度目の体外受精もうまくいかず、金銭的な理由で妊活を継続できない親友のアンジェラに対し、グリーンカード取得のために結婚する代わりに、彼女のパートナーであるリーの体外受精に協力すると持ちかけることから始まります。さらに、ミンの祖母が韓国から結婚を祝うためにやってきたことで騒動が巻き起こる、という展開です。本作は、アンドリュー・アン監督が韓国系アメリカ人ということもあり、リメイク版は主人公のミンは韓国人の設定になっています。
クリス役をコメディアン、俳優、脚本家で『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』のキャストメンバーとして知られ、映画『ファイアー・アイランド』などにも出演しているボーウェン・ヤン(Bowen Yang)、ミン役をBLドラマ「君の視線が止まる先に」主演を務め、本作が英語作デビューとなるハン・ギチャン(한기찬)、アンジェラ役を「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」でローズ・ティコ役を演じたケリー・マリー・トラン(Kelly Marie Tran)、リー役をリリー・グラッドストーン(Lily Gladstone)が演じています。また、アンジェラの母親役をジョアン・チェン(Joan Chen)、ミンの祖母役を『ミナリ』でアカデミー助演女優賞を受賞したユン・ヨジョン(윤여정)が演じています。
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日本での公開は未定ですが、日本でも観られることを期待しましょう。
恋人のクリスにプロポーズを断られたミンが、グリーンカード取得のため親友アンジェラに結婚と引き換えに彼女のパートナーのリーの体外受精に協力すると持ちかける。結婚の知らせを聞いてミンの祖母が韓国から結婚を祝うためやってきたことで騒動になってしまうが・・・。
映画概要
タイトル:ウェディング・バンケット(Wedding Banquet)|2025/米
監督:アンドリュー・アン
脚本:アンドリュー・アン、ジェームズ・シェイマス
出演:ボーウェン・ヤン、リリー・グラッドストーン、ケリー・マリー・トラン、ハン・ギチャン、ジョアン・チェン、ユン・ヨジョン
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