ロバート・アラマヨ主演、トゥレット症候群の青年を描く実話に基づいた映画『アイ・スウェア/ぼくの本当の声(I Swear)』

映画
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変化を起こそうとするジョン・デヴィッドソンの物語

トゥレット症候群の青年を描く実話に基づいた映画『アイ・スウェア/ぼくの本当の声(I Swear)』をご紹介します。

こちらはLGBTQをテーマにした作品ではありませんが、個人的にとても興味を持っていた映画で、10月6日(火)からデジタル配信がスタートし、Amazonプライム、Hulu、U-NEXTなどでレンタル視聴が可能となっています。

英題の『I Swear』に使われている「Swear」には、2つの意味があります。1つは、主人公のジョンがトゥレット症候群の症状によってFワードなどを口にしてしまうことに関連する「汚い言葉を使う」「悪態をつく」という意味。そしてもう1つは、「誓う」「断言する」という意味です。この2つの意味が作品の内容と結びついたタイトルになっています。

本作は、第76回英国アカデミー賞(BAFTA)で5部門にノミネートされ、主演男優賞、EEライジング・スター賞、キャスティング賞の3部門で受賞をしています。

監督・脚本・製作を務めたのは、カーク・ジョーンズ(Kirk Jones)です。

監督は、1989年にBBCで放送されたこの映画の主人公でもあるスコットランド出身の10代のジョン・デヴィッドソンや、彼自身や家族、地域の人々がトゥレット症候群とどのように向き合っていたかを取り上げたドキュメンタリ―番組「John’s Not Mad」(Youtubeで動画がありましたので是非ご覧ください)が心に強く残り、新たな映画の題材を探していた監督は、デヴィッドソンの半生を描く伝記映画を制作することを決意したとのことです。

そのドキュメンタリー番組に出演していた16歳のジョン・デヴィッドソン(John Davidson)は、トゥレット症候群への理解を広めるために活動を行っており、2019年には、トゥレット症候群への理解を深め、当事者を支援してきた功績が認められ、MBEを授与されています。

この映画で取り上げているトゥレット症候群(TS:Tourette’s Syndrome)はTSと略されることもあり、以下のように定義されています。

チック(突然に出現し、素早く、繰り返される運動または音声です)で定義される症候群であり、神経発達症に含まれます。多種類の運動チックと1種類以上の音声チックが1年以上にわたり続き、小児期に発症します。
* チックは自然に増えたり減ったりするものですが、心理状態によって影響を受けることがあります。しかし、チックは親の育て方や本人の心がけに問題があって起こるわけではありません。
引用元:NPO法人日本トゥレット協会

チックには、運動チックと音声チックがあります。

運動チックとは
突然に起こる素早い運動の繰り返しです。目をパチパチさせる、顔をクシャッとしかめる、首を振る、肩をすくめるなどが比較的よく見られ、時には全身をビクンとさせたり飛び跳ねたりすることもあります。

音声チックとは
運動チックと同様の特徴を持つ発声です。コンコン咳をする、咳払い、鼻鳴らしなどが比較的よく見られ、時には奇声を発する、さらには不適切な言葉を口走る(汚言症:コプロラリア)こともあります。
※このような運動や発声を行いたいと思っているわけではないのに行ってしまうということがチックの特徴です。
引用元:国立障害リハビリテーションセンター

主役のジョン・デビットソンをロバート・アラマヨ(Robert Aramayo)が演じています。彼は私生活についてはセクシャリティーについて公表しているわけではありませんが、「Lilies Not for Me」(2025)でフィリップというゲイの医学生役で出演しています。

地域のコミュニティセンターの管理人のトミー役をピーター・ミュラン(Peter Mullan)、ジョンの旧友マレーの母親で看護師のドッティ役をマキシン・ピーク(Maxine Peake)、旧友マレー役をフランチェスコ・ピアチェンティーニ=スミス(Francesco Piacentini-Smith)、ジョンの母親のヘザー役をシャーリー・ヘンダーソン(Shirley Henderson)が演じています。

 
 
 
 
 
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この映画を通して、多くの人にこのストーリーを届けること自体も、ジョンが長年取り組んできたトゥレット症候群への理解を広める活動の一つになっているのではないかと思います。また、本作には、自分とは異なる特性や背景を持つ人々と、どのように向き合い、距離を縮めていくのかといった、LGBTQをテーマにした作品にも通じるものがあるではないかとも感じました。

贅沢を言えば、映画館で上映してほしかったところですが、今回はAmazonプライム、Hulu、U-NEXTなどの動画配信サービスでレンタル視聴ができます。ぜひ、この機会にご覧ください。

1980年代の英国。14歳でトゥレット症候群(本人の意思とは関係なく体が動いたり、声が出たりする神経疾患)と診断されたジョン・デヴィッドソン。時に相手を傷つけるような言葉を意図せず発してしまうため、周囲の誤解や偏見にさらされ、「普通」に生きることさえ難しい日々を送っていた。それでも自分らしい人生を諦めず歩み続けた彼は、やがてトゥレット症候群の著名な活動家となる―。

映画概要
タイトル:アイ・スウェア/ぼくの本当の声(原題:I Swear)| 2025/英国
配信:2026年10月6日(火) デジタルレンタル配信
監督・脚本・製作:カーク・ジョーンズ
キャスト:ロバート・アラマヨ、ピーター・ミュラン、マキシン・ピーク、サンジェーヴ・コーリ、フランチェスコ・ピアチェンティーニ=スミス、シャーリー・ヘンダーソン

この記事を書いた人

国内外のLGBTQ関連情報を幅広く、時には深く掘り下げて発信しています。
ややエンタメ寄りの情報が多めですが、日本のゲイの方々のライフスタイルに少しでも役立てばと、このサイトを運営しています。

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