今年のテーマは「United By Music」
今年で67回目を迎えるユーロビジョン・ソング・コンテスト2023は、イギリス、リバプールのLiverpool Arenaで開催されます。
今年のテーマは、音楽の力でコミュニティーを一つにするといった想いが込められたユーロビジョンの原点ともいえる「United By Music」となっています。
イタリア、トリノで開催されたユーロビジョン2022では、ウクライナ代表のカルーシュ・オーケストラ(Kalush Orchestra)が優勝しましたが、ロシアによるウクライナ侵攻が続いていることもありホスト国による安全の確保が難しいとして、今年はイギリスがホスト国となり、リバプールで開催されることになりました。
ユーロビジョン・ソング・コンテスト2023は、5月9日(火)~13(土)にかけて開催されます。5月9日(火)にセミファイナル1 、5月11日(木)にセミファイナル2、5月13日(土)にファイナルが行われます。
昨年は40ヶ国出場しましたが、世界的エネルギー危機により、ブルガリア、モンテネグロ、北マケドニアが欠場し、最終的に37ヶ国が出場します。
今年の大きな変更点は投票システムです。昨年まではセミファイナル1&2とファイナルの結果はJuryの投票と視聴者によるTelevoting(電話投票)を集計したものでしたが、今年は、セミファイナル1&2の結果はTelevotingのみの集計となり、ファイナルではJuryの投票とTelevotingによる集計となります。(Televotingのシステムエラー等が発生した場合は、Juryの投票ポイントがバックアップとして使われます)
さらに、私も含め参加国以外のユーロビジョンファンもオンラインで投票することがでるようになります。参加国以外からのポイントは「Rest of the World」として集計されることになります。オンライン投票をするためには、クレジットカード等による確認手続きが必要になるようです。
プレゼンターは、歌手(ガールズグループ「Mis-Teeq」時代での「Scandalous」は懐かしいです)やTVパーソナリティーなどマルチに活躍するアリーシャ・ディクソン(Alesha Dixon)、女優で歌手でNetflix「Sex Education」ではレズビアンの母親役を演じたハンナ・ワディンガム(Hannah Waddingham)、ウクライナの歌手でオルタナティブロックバンド「 The Hardkiss」のヴォーカルのジュリア・サニーナ(Julia Sanina)が務め、ファイナルからはアイルランド出身のコメディアン、俳優、TVホストでオープンリーゲイのグラハム・ノートン(Graham Norton)が加わることになりました。
37ヶ国の出場者で競うユーロビジョン2023
こちらがユーロビジョン2023に出場するアーティスト一覧です。
37組のアーティストの内、セミファイナル1から上位10組、セミファイナル2からも同じく10組、そしてBig Fiveのフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、昨年の優勝国のウクライナの6組が加わった26組でファイナルが行われます。
ウクライナの誇り!カルーシュ・オーケストラ
昨年の優勝はウクライナ代表のカラシュ・オーケストラ(Kalush Orchestra)。カラシュ・オーケストラは、Oleh Psiuk、Ihor Didenchuk、Vlad Kurochka(Daniil Chernovから交代)からなる3人組のラップグループのカルーシュに、Tymofii Muzychuk、Vitalii Duzhyk、Sasha Tab(Dzhonni Dyvnyyから交代)が加わった6人組です。(現在は、Dzhonni Dyvnyyが復帰し7人組になっています)
ユーロビジョン2022の優勝後、カルーシュ・オーケストラは、ワールドツアーを行い、アメリカでライブを行った際、ウクライナ支援に積極的に活動しているシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)の自宅に招かれたそうです。
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こちらは昨年リリースされた新曲「Shchedryi Vechir」のMVです。
日本での来日公演は予定されていませんが、約2,000人のウクライナから避難民がいる日本でカルーシュ・オーケストラに会えることを願っています。
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