ドイツで同性婚法案が可決

同性婚
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ドイツ 世界で23番目に同性婚が認められた国に

2017年6月30日、ドイツ連邦議会は、同性婚法案を可決し、ドイツは世界で23番目に同性婚が認められる国になります。

5月24日には、台湾の大法官会議(憲法裁判所)が、同性婚を認めていない現在の民法の規定は憲法に違反しているという判断を示し、同性婚の法制化を2年以内に行うよう言い渡し、台湾はアジアで初めて同性婚が認められる国になります。

欧州では、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランド、オランダ、ベルギー、スペイン、ポルトガル、ルクセンブルク、フランス、英国(北アイルランドを除く)、アイルランドの13ヶ国で同性婚が認められています。

ドイツは、かつてはゲイの権利のパイオニアとして世界で8番目に同性カップルに対してシビル・ユニオンを認めた国でもありました。しかし、2005年からメルケル首相の政権では、「子供の福祉」を理由に同性婚に反対していました。

そんなメルケル首相が考えを改めた理由についても今回ご紹介する記事に記載されています。

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ドイツ、同性婚法案をついに可決

ドイツ連邦議会は、今朝、過半数多数により同性婚法案を可決した。

何年にも及ぶキャンペーンの末、今週、事態は急速に動き、同性婚法案に関する投票が発表、施行され、ほんの数日間で無事に可決された。

アンゲラ・メルケル首相自身は法案に反対票を投じたが、中道右派キリスト教民主同盟(CDU)の議員らに対しては、中道左派の社会民主党(SPD)によって提唱されていた良心に従って採決に臨む自由投票を認めた。

法案は、今朝、ドイツ連邦議会にて、賛成393票、反対226票、棄権4票の過半数多数で可決した。

これまで、同性カップルの結婚は認められておらず、シビル・ユニオンを結ぶほかなかった。

同性カップルは、すぐに既存の婚姻法に関連する全ての権利を有することになる。これには共同縁組も含まれている。

ドイツでは、今日の歴史的な投票の結果を反映し、正式に法改正がされた後、2017年内には同性カップルは結婚できるようになるかもしれない。

ドイツの法律の規定では、現在、「婚姻は異性あるいは同性の2人によって成立する」となっている。

メルケル首相は、月曜日に自由投票を認めた一方で、過去にこの問題に関して苦しい状況であったことを認めつつ、動議に反対票を投じた1人であった。

彼女は最近、8人の里子を育てるレズビアンのカップルに会ったことで自由投票を認めるか否かの考えが変わったと話している。

「何年もの間待ち望んだ後、ドイツの虹の家族はすぐに、法の下、平等に認められるようになる。」とILGA-EuropeのEvelyne Paradis常任理事は述べた。

「これは、LGBTIの人々がさらなる変化を生み出すきっかけとなる歴史的画期的な出来事です。」

彼女は、「何年にも及ぶ粘り強さによって今回の結果がもたらされました。そして今、ドイツには勢いがあります。婚姻の平等は最終目的ではありません。」と続けた。

「LGBTIの人々や家族は、住民登録事務所の内外にて、生活のあらゆる面で安全で支えられていると感じられなくてはいけません。」

9月24日のドイツの総選挙の前に解散投票に向けての急速な動きも出てくる。

主要政党である緑の党、左翼党、自由民主党のすべて明確に同性婚を支持しており、法律が変わらない限り連立は組まない姿勢を示している。

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