バングラディッシュで初のトランスジェンダーのイスラム教徒のためのイスラム学校を開校

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毎年11月20日は「トランスジェンダー追悼の日」

11月20日は、トランスジェンダーの尊厳と権利について考えるための国際的な記念日、「トランスジェンダー追悼の日」です。

この「トランスジェンダー追悼の日」は、1998年11月28日、アメリカ合衆国マサチューセッツ州でトランスフォビアを理由に惨殺されたアフリカ系アメリカ人のリタ・ヘスターの追悼として始まりました。

Googleでは、11月20日までをトランスジェンダーの認知週間として、「LGBT」「LGBTQ」「transgender」「トランスジェンダー認知週間」などと検索すると、下記の通りメニューの下に水色、ピンク、白、ピンク、水色のストライプが表示されますので、是非、お試しください。

さて、今回はバングラディッシュのトランスジェンダーのイスラム教徒に関する記事をご紹介します。

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トランスジェンダーのイスラム教徒のためのイスラム学校

バングラデッシュの歴史上初、首都ダッカにトランスジェンダーのイスラム教徒のためのイスラム学校を開校した。

ザ・タイムズ・オブ・インディアによると、最大で150人のトランスジェンダーの生徒がDawatul Quran Third Gender Madrasaという名前の学校で勉強することが出来るとのこと。

そのイスラム学校は11月6日に開校し、初日だけで40名のトランスジェンダーの人々が入学した。

バングラデッシュのトランスジェンダーの生徒らはその学校でイスラムの教えを勉強することができ、別の学科では技術教育が提供されることになっている。

Nishiという名の27歳のトランスジェンダーの女性は、幼い頃、学校の先生が彼女の性自認に気が付き、学校から追い出されたと述べた。

「私は5歳か6歳の頃、家を出ました」と彼女は述べた。「何十年ぶりかにマドラサ(イスラム教の学校)に入ることが出来ました。私にとってものすごくうれしい瞬間です」

Nishiは好きな化粧や裁縫を活用できるよなやりがいのある仕事に就きたいと述べた。

「就職活動をする前に何かしらを学びたいです。そうすれば生活に困るようなことはなくなるでしょう」

一方で、匿名の別のトランスジェンダーの女性は、AFPのインタビューに「社会は我々に対して不当な扱いをしてきています。我々は愛や幸福も否定されています。我々は悲しみの気持ちも十分に表現することもできないのです。誰も理解することはできないでしょう」

「我々はモスクに入ることもできません。もし入ろうとしようものなら、我々は笑いものにされます。人として、そしてイスラム教徒としてどうして社会の一員にもなれないのでしょうか」

生徒へのスピーチの中で、学校の創設者であるAbdur Rahman Azad氏は、「我々はたびたびhijras(トランスジェンダー)を規律に反したライフスタイルをしているとして非難しています。しかし、非難する対象は彼らではないのです」

「むしろ、社会として我々が非難される側なのです。彼らに学校、セミナー、大学に通わせていないのは我々なのです。まともな仕事を与えていないのは我々なのです。他に彼らにどうしろと言うのでしょうか」

バングラディッシュにはおよそ150万人のトランスジェンダーがいるとされており、近年、トランスジェンダーの権利は徐々に強化されている。

2019年、当局は投票フォームに追加の選択肢としてトランスジェンダーを示す「hijra」を導入した。

「今後は第3の性をもつ個人は”hijra”として自分の性自認で投票者となれます」とNational Identity RegistrationのAbdul Baten理事長は述べた。

「既に新しいフォームを印刷するよう指示されおり、今や国内の投票者リストの中で彼らは、自身の存在が”hijra”であることを認識できるようになります」

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