とにかく完走したい
日本時間の2/10(月)の昼間に開催される第92回アカデミー賞のノミネート作品は既に発表されていますが、今回はそれとは別の映画を1作品ご紹介します。
その映画は「ブリタニー・ランズ・ア・マラソン」(原題:Brittany Runs a Marathon)です。
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この映画は、ポール・ダウンズ・コレイゾ (Paul Downs Colaizzo)監督の友人からインスパイアされて作られた作品で(その友人の写真が映画のエンドロールに流れます)、2019年サンダンス映画祭で観客賞を受賞しました。ちなみに、ポール・ダウンズ・コレイゾ 監督はゲイであることを公表しています。
ブリタニー役に、コメディアンで女優のジリアン・ベル(Jillian Bell)、ゲイのランニング友達のセス役にマイカ・ストック(Micah Stock)、ブリタニーと同じアパートの隣に住むキャサリン役にミカエラ・ワトキンス(Michaela Watkins)、ブリタニーと同じ家でペットシッターをしているヤーン役にウトカルシュ・アンベードカル(Utkarsh Ambudkar )が出演しています。
愉快で社交的なブリタニー・フォーグラーはみんなの大親友-例外は自分だけ。夜遊び三昧のバイト生活と悪友のせいで人生は下り坂。ジムに通うお金もなく、助けを乞うにはプライドが高すぎて途方に暮れていたブリタニーに、アパートの隣人が”走ること”を勧めてくれた。勇気を出して最初の1ブロックへと踏み出した彼女は、思いもよらない目標を掲げる。ニューヨーク・シティーマラソン完走だ!
ブリタニーはこのままではいけないと思い、これまでの夜遊び三昧の生活を見直してマラソンにチャレンジしようとします。体重が減ることで喜びは得られたが、挫折から自暴自棄になってしまいます。
簡単に言うとこの映画は冴えない女の子が生まれ変わるといった作品なのですが、この映画の面白さは、見た目の明るさの裏にはかなり深い劣等感があり、不器用がために素直になれなかったり、それをこじらせてしまうといった面も描かれているところです。
また、ブリタニーはランニングによって体重も減り、その延長戦上にマラソン大会に出場するという目標を掲げたのですが、実はそんな単純なものではなく、マラソン大会で完走することがブリタニーにとってどんな意味があるかがわかったときに彼女の視界がひらけ、やっと色々な意味でのスタートラインに立てることになります。
っと、ちょっとネタバレしていますが、個人的にはとても共感できるとこもあった作品でした。また、今年こそこれまでの生活を見直してみようかなと思っている方にとっても楽しめる作品だと思います。
こちらの作品は日本では公開されなかったのですが、Amazonプライム・ビデオで配信されており、Amazonプライム会員であれば見れますので、是非、ご覧ください。
映画概要
タイトル:『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』
監督・脚本:Paul Downs Colaizzo
出演: Jillian Bell, Micah Stock, Michaela Watkins, Utkarsh Ambudkar
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