『ユーロビジョン・ソング・コンテスト2021』に出場した注目のアーティストの現在は?!

ユーロビジョン・ソング・コンテスト
picture from Måneskin  Go_A  THE ROOP  Gjon's Tears  Blas Cantó
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ユーロビジョン出場からの新たなスタート

イタリア、トリノで開催されるユーロビジョン・ソング・コンテスト2022の開催も1ヶ月を切りました。現在、プロモーションのためスペイン、UK、イスラエル、オランダなどヨーロッパ各地でユーロビジョン出場者らによるライブが開催されています。

昨年のロッテルダム大会はコロナの影響で1年延期を経て開催されたこともあり、ユーロビジョンのファンの期待も高く、各国から多様なアーティストが出場し、イタリア代表のマネスキン(Måneskin)が優勝しました。

トリノ大会が開催されるまで少し時間がありますので、今年のユーロビジョンを更に楽しむためにも、昨年のロッテルダム大会の振り返りに加えて、気になる5組のアーティストの現在をご紹介します。

Måneskin – MAMMAMIA – Italy

ユーロビジョン2021での優勝を機に全世界で大ブレイクしたイタリアのロック・バンドのマネスキン(Måneskin)。

ヴォーカルのダミアーノ(Damiano David)、ドラムのイーサン(Ethan Torchio)、ベースのヴィクトリア(Victoria De Angelis)、ギターのトーマス(Thomas Raggi)の4人組のバンドで、バンド名はデンマーク語で「月光」の意味します。ベースのヴィクトリアは、オープンリーバイセクシャルです。

マネスキンの人気の波がついに日本に届きつつあり、2022年8月20日(土)・21日(日)に3年ぶりに開催される音楽フェスティバル『SUMMER SONIC』で初来日をすることが決定しました。(20日(土)は東京会場、21日(日)は大阪会場に出演予定です)

THE ROOP – Love Is All We Got – Lithuania 

リトアニア代表で2014年に結成されたダンス・ロック/ポップバンドのザ・ループ(The Roop)は、ボーカリストのVaidotas Valiukevičius、パーカッショニストのRobertas Baranauskas、ギターリストのMantas Banišauskasの3人組です。

ユーロビジョン2021では、一緒に踊りたくなるような曲「Discoteque」で最終順位は8位となりました。

新曲「Love Is All We Got 」のMVは2021年10月末に撮影を終えたそうですが、リトアニア国内や全世界からのウクライナ支援やロシアによるウクライナ侵攻に対する抗議の高まりを受けて、それらのイメージをMVに使用したそうです。また、MVでは花が咲くシーンが使われており、これは平和を求める希望や想いを象徴しているとのこと。

昨年のユーロビジョンを機に、友情関係を築いたウクライナ代表のGo_Aとこの曲でのコラボを検討していたそうですが、ウクライナ侵攻によってその計画も一旦ストップしてしまいました。ザ・ループはウクライナへの物資の支援の他に、自分たちにできる音楽という形でウクライナを支援を行っており、この曲からの収益のすべてはウクライナに寄付されるとのことです。とても素敵な曲ですので、是非、ご覧ください。

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Go_A – Kalyna – Ukraine

昨年のユーロビジョンでウクライナ旋風を巻き起こしたGo_Aは、ボーカルのカテリナ・パヴレンコKateryna Pavlenko)を率いる4人組のエレクトロフォークバンドです。

最終順位は5位でしたが、テレビ投票では267ポイントを獲得し、全体で2位でした。

Go_Aは、ユーロビジョン2022のアイスランドの代表を決めるSöngvakeppnin 2022にゲスト出演する予定でしたが、ロシアによるウクライナ侵攻により、出演を断念しました。今年3月には新曲「Kalyna」をリリースしていますが、その後は音楽活動はできていないようです。「Kalyna」の収益はすべてウクライナ支援に使われるとのことです。

「Kalyna」は日本で訳すと「西洋灌木」になります。この曲について以下のような説明をしています。

Kalynaは古代からウクライナの文化を象徴するものでもあります。その意味は伝説や歌などによって受け継がれており、折れた灌木はトラブルや悲劇のサインと考えられていいます。灌木を粗末に扱うことは恥ずべき行為とされています。ウクライナの人々は灌木を大切に守り育ており、これはKalynaは、良い人々の周りにだけ育つと信じされているからです。我々の先祖によると、Kalynaは永遠をもたらし、悪と闘うためにあらゆる世代の人々を一つにさせてくれるとのこと。この曲「Kalyna」は、人類の未来のために世界が一つになるべきであるという世界へのメッセージです。

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Gjon’s Tears – Silhouette – Switzerland

スイス代表のシンガーソングライターのジョンズ・ティアーズ(Gjon’s Tears)。

ユーロビジョン2021では全体で432点を獲得し、1993年以来初の最高順位の3位となりました。

昨年は、The Voice All Stars Franceに出場、MTV Europe Music AwardsでBest Swiss Actを受賞、そして、今年に入って新曲「Silhouette」をリリースするなどこれからがますます楽しみなアーティストです。もしかするとそろそろアルバムもリリースされるかもしれません。

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Blas Cantó, Echosmith – Americana – Spain

スペイン代表のシンガーソングライターのブラス・カントー(Blas Cantó)。

Big Fiveのスペイン代表のブラス・カントーはファイナルからの出場でしたが、最終順位24位でした。ユーロビジョンでの披露曲「Voy a quedarme」は綺麗なバラード曲で、パフォーマンスも良かったので、この順位には予想外でした。

ユーロビジョン後すぐにリリースされたのはアメリカのバンド、エコスミスEchosmith)とのコラボ曲「Americana」をリリースしました。

エコスミスはアメリカの兄弟姉妹のシドニー、ノア、グラハムの3人組のインディーポップバンド(元々は一番上のジェイミーを含む4人組でした)、代表曲と言えば「Cool Kids」ですが、個人的には「Over The Head」がお気に入りです。

ブラス・カントーのセクシャリティーは不明ですが、MVを見ていると「もしかして?」と思わせるような演出がされています。もしそうだとしたらゲイの我々は大歓迎です。MVはバレエ、革ジャン、アメフトといったように結構詰め込んだ感じではありますが、ラテンポップのテンポ良い感じの曲です。

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