心温まるほっこり邦画の2作品『かもめ食堂』&『梅切らぬバカ』をご紹介

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picture from かもめ食堂 梅切らぬバカ
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邦画にしかないほっこり感

このサイトでは主にLGBTQ+関連作品をご紹介しておりますが、今回ご紹介する2作品はLGBTQ+関連作品ではなく、純粋に見た後にほっこりさせてくれるような作品です。

人それぞれ映画の好みがあるため、映画を見た後に感じることもさまざまです。とはいえ、心温まるストーリーや丁寧に描かれた日常の風景が、観る人に安らぎや癒しを与えてくれることでしょう。

『かもめ食堂』も「梅切らぬバカ」はほとんどの動画配信サービスでみることができる作品ですので、観たことある方もそうでない方も是非、ご覧ください。

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かもめ食堂

ご存じ映画『かもめ食堂』は群ようこさんの小説及び原作とする2006年3月公開に公開された作品です。

フィンランドのヘルシンキで日本人女性のサチエが営む日本料理の小さな食堂(かもめ食堂)を舞台に、個性的な登場人物たちが織りなす心温まる日常を描いた作品です。

サチエを演じるのは小林聡美さん、ひょんなことから食堂を手伝うことになったミドリ役を片桐はいりさん、エアギター選手権がきっかけでフィンランドにきたマサコ役をもたいまさこさんが演じています。

『かもめ食堂』は、ゲイの間でも特に中年層の間では『プラダを着た悪魔』と並ぶくらい多くのファンをもつ作品です。今回、初めて『かもめ食堂』を鑑賞しながら、なぜ多くのゲイを虜にしたのか考えながら観てみました。

とはいえ、明確な答え出ておりませんが、主役の小林さん、片桐さん、もたいさんという3人の名優が、それぞれのキャラクターに個性と深みを与える演技が、観る者を魅了し、特に、彼女たちの自然体な掛け合いとユーモアが、ゲイの視聴者の心を引きつけたのかもしれません。また、サチエ、ミドリ、マサコの3人が、今の自分を楽しみつつ、互いに深く踏み込まず、ちょうど良い距離感を保っている姿に多くのゲイの方々が共感を覚えたのかもしれません。是非、ご覧ください。

サチエはヘルシンキで小さな食堂を開くが、待てど暮らせどお客さんはほとんど来ない。ある日、偶然出会ったミドリに店を手伝ってもらうと、食堂に変化が訪れる。

映画概要
タイトル:かもめ食堂 | 2006/日本
監督:荻上直子
出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ、タリア・マルクス、マルック・ペルトラ

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梅切らぬバカ

『梅切らぬバカ』は、自閉症の息子と暮らす母親との親子の絆を描いた作品です。

母親の珠子役を加賀まりこさん、自閉症の息子の忠男(忠さん)役をドランクドラゴンの塚地武雅さんが演じています。加賀さんは、本作が54年ぶりの主演だったとのことです。

加賀さんは、6歳年下の演出家の方と事実婚をしており、その連れ合いの方には娘さんと息子さんがいて、息子さんは自閉症だそうです。ネットで検索すると出てきますが、加賀さんはインタビューなどで息子さんについて語っており、今回の映画もその息子さんが持ってきてくれた作品だとも語っています。

タイトルに「バカ」がついていますが、「なんでだろう?」と思って検索してみたころ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という諺があり(恥ずかしながら知りませんでした)、桜は枝を切ると切り口から菌が入りやすく腐りやすいため、むやみに剪定してはならない。一方で、梅は無駄な枝を切ってやらないと樹形が崩れてしまい、よい花や実がつかなくなってしまうとのことです。

これは、人との関わりにおいて、「相手の性格や特徴を理解しようと向き合うことが大事である」ということ示しているとのことです。

この映画は1時間17分と映画としては少し短く、あっという間な感じがするのですが、ラストシーンについては「この話に終わりはないし、翌日はいつもと変わらない新たな1日がスタートしただけ」と思ったら腑に落ちた感じもしました。とても素晴らしい作品ですので、是非、ご覧ください。

自閉症の息子と暮らす年老いた母は、自分が死んだ後のことに不安を募らせ、悩んだ末に息子をグループホームへ入居させることに。だが、息子は環境の変化に戸惑い、大きな問題が起きてしまう。

映画概要
タイトル:梅切らぬバカ | 2021/日本
監督・脚本:和島 香太郎
出演:加賀まりこ、塚地武雅、渡辺いっけい、森口瑤子、斎藤汰鷹、林家正蔵、高島礼子

 

 

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