大混戦のユーロビジョン2026!優勝を手にするのは?!
オーストリア、ウィーンで開催されている大大大混戦のユーロビジョン・ソング・コンテスト2026もついにグランドファイナルを迎えます。
グランドファイナルは、5月16日(土)(日本時間 17日(日)早朝4時~)から開催され、セミファイナル1&2から各10ヶ国、グランドファイナルから参加する昨年の優勝国のホスト国、オーストリア、Big Fourの4ヶ国(フランス、ドイツ、イタリア、イギリス)の計25ヶ国が出場します。
セミファイナル1と2で通過予想をして敗退したセミファイナル1のモンテネグロ代表 Tamara Živković の「Nova Zora」とジョージア代表 Bzikebi の「On Replay」、セミファイナル2のラトビア代表 Atvara の「Ēnā」は本当に残念でした。
今年はセミファイナルから審査員票が復活し、審査員票との割合がファイナルと同じ50/50となっています。今年に限ったことではありませんが、セミファイナルの結果を見る限り、楽曲や歌唱力はもちろんのこと、ステージ演出が勝敗に大きく関わっているように思います。ステージを広く使い、テクノロジーを駆使しながら、強いインパクトを与えつつ、楽曲の世界観をしっかり表現できているかどうかが、票に大きく影響しているようにも感じます。
その点において、モンテネグロとジョージアは演出が比較的シンプルで、ステージ全体にもどこか余白を感じさせました。個人的に応援していたモンテネグロは、パフォーマンス自体は申し分ないほど素晴らしかったと思います。ただ、全体的にダークな印象が強く、Tamaraの衣装自体は素敵だったものの、以前の予想でも少し触れたように、黒一色ではない選択肢もあったのではないかと感じました。
一方、ラトビアに関しては、バラード系の楽曲が多いセミファイナル2だったこともありますし、ステージ演出も国内選考会のものとほぼ同じでした。「Ēnā」は内省をテーマにしたエモーショナルな曲で、個人的にも好きな一曲でしたが、ステージ演出全体を見ると、もう少し工夫の余地もあったのかなとも感じました。
グランドファイナルに進めた国もそうでない国も素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。是非、各国のパフォーマンスをご覧ください。
グランドファイナルのトップ10を予想
グランドファイナルのパフォーマンスの順番は以下の通りです。
曲はセミファイナルでのパフォーマンス動画になっています。グランドファイナルから出場するオーストリアとBig Fourは、セミファイナルでパフォーマンスを行っています。
| 順番 | 出場国 | アーティスト | 曲(SF) |
|---|---|---|---|
| 1 | Denmark デンマーク | Søren Torpegaard Lund | Før Vi Går Hjem |
| 2 | Germany ドイツ | Sarah Engels | Fire |
| 3 | Israel イスラエル | Noam Bettan | Michelle |
| 4 | Belgium ベルギー | ESSYLA | Dancing on the Ice |
| 5 | Albania アルバニア | Alis | Nân |
| 6 | Greece ギリシャ | Akylas | Ferto |
| 7 | Ukraine ウクライナ | LELÉKA | Ridnym |
| 8 | Australia オーストラリア | Delta Goodrem | Eclipse |
| 9 | Serbia セルビア | Lavina | Kraj mene |
| 10 | Malta マルタ | Aidan | Bella |
| 11 | Czechia チェコ | Daniel Zizka | CROSSROADS |
| 12 | Bulgaria ブルガリア | DARA | Bangaranga |
| 13 | Croatia クロアチア | LELEK | ANDROMEDA |
| 14 | UK イギリス | Look Mum No Computer | Eins, Zwei, Drei |
| 15 | France フランス | Monroe | Regarde ! |
| 16 | Moldova モルドバ | Satoshi | Viva, Moldova! |
| 17 | Finland フィンランド | Linda Lampenius & Pete Parkkonen | Liekinheitin |
| 18 | Poland ポーランド | ALICJA | Pray |
| 19 | Lithuania リトアニア | Lion Ceccah | Sólo Quiero Más |
| 20 | Sweden スウェーデン | FELICIA | My System |
| 21 | Cyprus キプロス | Antigoni | JALLA |
| 22 | Italy イタリア | Sal Da Vinci | Per sempre sì |
| 23 | Norway ノルウェー | JONAS LOVV | YA YA YA |
| 24 | Romania ルーマニア | Alexandra Căpitănescu | Choke Me |
| 25 | Austria オーストリア | COSMÓ | Tanzschein |
ここでは、グランドファイナルに進出した25ヶ国の中から、各セミファイナルでのパフォーマンスを踏まえ、トップ10を予想してみました。
また、このトップ10で紹介したアーティスト以外にも、個人的にはリトアニアのLion Ceccah、セルビアのLavina、そしてアルバニアのAlis には特に頑張ってもらいたいと思っています。
1. デルタ・グッドレム(Delta Goodrem) – Eclipse | Australia
1位予想は、セミファイナル2に出場したオーストラリア代表のデルタ・グッドレム(Delta Goodrem)です。
デルタ・グッドレムは、長年のキャリアに裏打ちされた経験もあり、セミファイナルでのパフォーマンスからは、アーティストとしての高いプロフェッショナリズムが強く伝わってきます。
歌手であり俳優でもある彼女は、やはり表現力が抜群です。カメラアングルを意識した視線の送り方、指先まで神経の行き届いた所作、ステージ上のピアノへ向かう歩き方、ピアノを弾く際の目線、さらには髪のなびかせ方に至るまで、すべてが緻密に計算されているように感じられます。そして、それらを支える圧倒的な歌唱力はまさに圧巻で、それをわずか3分のパフォーマンスの中で完璧に表現しているのが本当に素晴らしいです。
ファイナルでもこのパフォーマンスを維持できれば、結果は自然とついてくるのではないかと思います。審査員票は間違いなく高得点が期待できると思うので、あとは視聴者票がどこまで伸びるかになるかと思います。
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2. リンダ・ランペニウス&ピート・パルッコネン(Linda Lampenius & Pete Parkkonen) – Liekinheitin | Finland
2位予想は、セミファイナル1に出場したフィンランド代表のリンダ・ランペニウス&ピート・パルッコネン(Linda Lampenius & Pete Parkkonen)です。
セミファイナル前から優勝候補として名前が挙がっていたリンダ・ランペニウス&ピート・パルッコネンですが、セミファイナルでのパフォーマンスは国内選考会と同じフォーマットでありながら、2人のパフォーマンスが組み合わさることで、楽曲の世界観がより際立っていました。
「Liekinheitin」はLinda LampeniusのヴァイオリンとPete Parkkonenのボーカルの組み合わせに加え、炎を使ったインパクトのある演出も相まって、非常にドラマ性のある楽曲だと思います。
一方で、これはUMK2026の時から感じていたことですが、個人的にはボーカルを軸に楽曲を聴くことが多いため、ヴァイオリンを大きくフィーチャーした構成は好みが分かれる部分もあるのかなと感じました。また、完成度は非常に高い一方で、意外性や感情的に強く心を揺さぶられるタイプの楽曲かと言われると、個人的には少し違った印象も受けました。
フィンランドは、視聴者票は十分期待できるので、審査員票がどこまで伸びるかによるかと思います。
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3. ノアム・ベタン(Noam Bettan) – Michelle | Israel
3位予想は、セミファイナル1に出場したイスラエル代表のノアム・べタン(Noam Bettan)です。
過去2年のイスラエルを巡るユーロビジョンの状況もあり、セミファイナルでのパフォーマンスが初披露となりましたが、ノアムの歌手としての素質に加え、楽曲「Michelle」の完成度も高く、セミファイナルのステージは強いインパクトこそないものの、全体として非常に綺麗にまとまったパフォーマンスだったと思います。
また、先日、EBUはイスラエルの放送局 Kan に対し、過度な投票キャンペーンについて警告を行っています。今年は過度なキャンペーンの制限に加えて、1人あたりの最大投票数を10票に制限し、不正・組織票検知システムの強化も実施しているため、昨年のような極端な視聴者票の動きにはならないのではないかと思います。
とはいえ、視聴者票自体は今年もかなり高くなる可能性は高そうです。昨年のイスラエルは2位は疑問の残るままではありますが、個人的には今年は楽曲としての完成度も高く、総合的に見れば最終的にはトップ3圏内に入ってくる可能性は十分あるように感じます。
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4. ソーレン・トーペゴー・ルンド(Søren Torpegaard Lund) – Før Vi Går Hjem | Denmark
4位予想は、セミファイナル2でパフォーマンスを行ったデンマークの代表のソーレン・トーペゴー・ルンド(Søren Torpegaard Lund)です。
個人的に優勝してほしいアーティストの1人で、ソーレン推しでもあります。セミファイナルのパフォーマンスはMGP2026と同じフォーマットでしたが、歌声もしっかり出ていましたし、終盤の盛り上がりも非常に良かったと思います。既にMGP2026でのパフォーマンスを何十回も見ていますが、今回のステージを見ても、特に後半はやはりゾクゾクさせられます。
贅沢を言うと自分を含め、国内選考会を見ている人にとっては、たとえ1つでも国内選考会とは異なるような、例えば、もっと縦方向にもステージを活用するなど、何かしらのインパクトのある変化が欲しかったというのもあります。
審査員の評価は期待できるかと思いますが、視聴者票がどこまで伸びるかがカギになるかと思います。
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5. アキラス(Akylas) – Ferto | Greece
5位は、セミファイナル1に出場したギリシャ代表のアキラス(Akylas)です。
アキラスの愛くるしいキャラクターに魅了されているユーロビジョンファンも多いと思います。本選前のパフォーマンスには正直不安な部分もありましたが、セミファイナルのステージは期待以上の出来でしたし、楽曲「Ferto」の世界観を惜しみなく表現できていたことには、感動すら覚えました。
最後のバラード調のパートでは、直前まで後ろ姿で映っているのに画面が切り替わるとアキラスがセットの上に立っています。これはアキラス本人ではなく、後ろ姿がほとんど同じため、まるで瞬時に移動したかのような面白い演出になっています。
中にはアキラスをジョークエントリー的な存在だと思っている方もいるかもしれませんが、仮にそうした側面があるとしても、高い歌唱力を持ち、さらにクリエイティブな発想力にも優れたアーティストであることは間違いないと思います。
審査員票及び、視聴者票も両方期待できるので、今回の予想では5位としていますが、もしかしたら更に上に行く可能性はゼロではないです。
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6. アレクサンドラ・カピタネスク(Alexandra Căpitănescu) – Choke Me | Romania
6位予想は、セミファイナル2に出場したルーマニア代表のアレクサンドラ・カピタネスク(Alexandra Căpitănescu)です。
国内選考会やプレパーティーでのパフォーマンスも評判は良く、本選ではどんなステージを見せてくれるのか楽しみにしていましたが、こちらも期待以上の仕上がりでした。
アレクサンドラにはカリスマ性がありますし、「Choke Me」という楽曲を軸に独自の世界観をしっかり作り上げていました。そのままMVとして成立しそうなくらい完成度の高いパフォーマンスだったと思います。特に、黒を基調としたステージの中で、白いフード姿だけが浮かび上がる演出も非常に印象的でした。
こちらも審査員票は読みにくいところがありますが、視聴者票はかなり期待できそうです。今回の予想では6位としていますが、さらに上位に入ってきても不思議ではないように感じます。
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7. レレーカ(LELÉKA) – Ridnym | Ukraine
7位予想は、セミファイナル2に出場したウクライナ代表のレレーカ(LELÉKA)です。
非常にレベルの高かったVidbir 2026を制したレレーカですが、セミファイナル2のパフォーマンスは、ウクライナの伝統楽器「バンドゥーラ」の美しい音色から始まり、レレーカの繊細な歌声が観客を魅了していました。
国内選考会でのステージ演出は正直イマイチでしたが、本選ではさすがウクライナと思わせるセンスの良さが際立っていました。レレーカの目の下に1本の黒い線のアートメイクから衣装やライトの使い方、全体の雰囲気にも透明感があり、スタイリッシュで、楽曲の世界観が非常に上手く表現されていたと思います。
個人的には、もっと上位に入っても良いパフォーマンスだったと思いますが、最終的には審査員票がどこまで伸びるかが鍵になりそうです。
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8.サル・ダ・ヴィンチー(Sal Da Vinci) – Per Sempre Sì | Italy
8位予想は、セミファイナル1にパフォーマンスを行ったイタリア代表のサル・ダ・ヴィンチー(Sal Da Vinci)です。
サル・ダ・ヴィンチーがイタリアの代表になってから昔懐かしの歌謡曲のような「Per Sempre Sì 」の沼にすっかり入り込んでしまいました。セミファイナル1のパフォーマンスでは、楽曲と歌唱力でしっかり魅せる王道スタイルで、ステージ演出はシンプルではありつつ、むしろ楽曲の世界観を邪魔せずに上手に表現できていたように思います。
ファイナルから出場するオーストリアとBig Fiveの5組の中では、フランスのMonroeの17歳とは思えないほど圧倒的な歌唱力と存在感は本当に素晴らしいもので、トップ10に入ってくると思っていました。ただ、ここ2年ほどオペラを基調とした楽曲が続いていることもあり、個人的には新鮮味という点ではやや弱く感じる部分もあります。審査員票はかなり期待できそうな反面、視聴者票がどこまで伸びるのかは読みにくいところです。その点を踏まえ、今回はフランスを予想から外してみました。
イタリアについては、最近のユーロビジョンは視覚的インパクトが強いパフォーマンスが上位に来る傾向もあるため、今年のイタリアが若い層や視聴者票にどこまで刺さるのかは気になるところです。ただ、審査員票では安定した高得点を積み重ねそうな印象があります。
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9. サトシ(Satoshi) – Viva, Moldova! | Moldova
9位予想は、セミファイナル1でパフォーマンスを行ったモルドバ代表のサトシ(Satoshi)です。
セミファイナル前のリハーサルの30秒映像を見た時は正直「なぜアニメキャラクターを使った演出にしたのだろう?」と思ったのですが、実際にセミファイナルのパフォーマンスを見て、その不安は一気に吹き飛びました。
カラフルなステージの中でSatoshiがエネルギッシュに歌い上げ、さらにアリョーナ・ムーン(Aliona Moon)とラナ・カラウシュ(Lana Caraus)の2人の女性コーラスが楽曲に力強さを加えていました。
パフォーマンス後半で高台から歌声を響かせていたのはアリョーナ・ムーンですが、彼女にとって今回が3度目のユーロビジョンとなります。1回目は2012年に、Pasha Parfeni の「Lăutar」でコーラスとして参加し、翌2013年にはモルドバ代表として「O Mie」で出場し11位を記録しました。そして今回が3回目の出場となります。
今回の高所で歌う演出も、どこか「O Mie」のパフォーマンスを彷彿とさせるものがあり、ユーロビジョンファンにとっては胸が熱くなる演出だったかもしれません。
モルドバは審査員票・視聴者票の両方である程度安定した票が期待できそうで、最終的にはトップ10に入ってくる可能性が高いように思います。
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10. フェリシア(FELICIA) – My System | Sweden
10位予想は、セミファイナル1に出場したスウェーデン代表のフェリシア(FELICIA)です。
フェリシアは、毎年ハイレベルなMelodifestivalenを勝ち抜いた実力者であり、パンチの効いたスウェーデン発のテクノポップ「My System」は、ユーロビジョンのステージにぴったりの楽曲だと思います。
セミファイナル後に、フェリシアの喉の調子が良くないとSNS上の投稿も見られ、高音域の多い楽曲だけに少し心配なところもあります。ただ、これまで非常に完成度の高いパフォーマンスを見せてきただけに、ファイナルではしっかり仕上げてきてくれることを期待したいです。
フェリシアは、覆面アーティスト「Fröken Snusk」として活動していた経歴もありますが、あのマスクは単なる衣装やビジュアル演出というより、彼女にとっては「自分を守るもの」に近いとインタビューでも答えています。多くのファンがマスクやサングラスのない素顔を見てみたいと思っているかもしれませんし、それがユーロビジョンという舞台で実現すれば嬉しいですが、それはあくまで彼女自身のタイミングによるものなので、温かく見守っていきたいところです。
ファイナルで審査員票・視聴者票がどこまで伸びるのかはまだ読めませんが、良い結果に繋がることを期待したいです。
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