セミファイナル2の通過者を予想
先日、セミファイナル1の通過予想をしましたが、2026年5月14日(木)(日本時間は翌日15日 早朝4時スタート)にセミファイナル2が開催されます。
セミファイナル2では、セミファイナル1と同様に15ヶ国のうち10ヶ国がファイナルに進出します。フランスが5番目のチェコ後、オーストリアが8番目のキプロスの後、そして、イギリスが12番目のウクライナの後にパフォーマンスを行います。
セミファイナル2も、混戦が見込まれており、セミファイナル1に比べてバラード調のゆっくりした曲も多いので、半分くらいはステージパフォーマンスを見てみないと読めない展開になりそうです。
それでは、14日(木)のセミファイナル2に出場する15ヶ国の中から、ファイナルに進出しそうな(進出してほしい)10ヶ国を予想してご紹介します。
セミファイナル1は、15ヶ国から10ヶ国がファイナルへ
| 順番 | 出場国 | アーティスト | 曲 |
|---|---|---|---|
| 1 | Bulgaria ブルガリア | DARA | (Live)Bangaranga |
| 2 | Azerbaijan アゼルバイジャン | Jiva | (MV)Just Go |
| 3 | Romania ルーマニア | Alexandra Căpitănescu | (Live)Choke Me (MV)Choke Me |
| 4 | Luxembourg ルクセンブルク | Eva Marija | (Live)Mother Nature |
| 5 | Czechia チェコ | Daniel Zizka | (MV)CROSSROADS |
| 6 | Armenia アルメニア | SIMÓN | (MV)Paloma Rumba |
| 7 | Switzerland スイス | Veronica Fusaro | (MV)Alice |
| 8 | Cyprus キプロス | Antigoni | (MV)JALLA |
| 9 | Latvia ラトビア | Atvara | (Live)Ēnā |
| 10 | Denmark デンマーク | Søren Torpegaard Lund | (Live)Før Vi Går Hjem |
| 11 | Australia オーストラリア | Delta Goodrem | (MV)Eclipse |
| 12 | Ukraine ウクライナ | LELÉKA | (Live)Ridnym |
| 13 | Albania アルバニア | Alis | (Live)Nân (MV)Nân |
| 14 | Malta マルタ | Aidan | (Live)Bella (MV)Bella |
| 15 | Norway ノルウェー | JONAS LOVV | (Live)YA YA YA |
Delta Goodrem – Eclipse | Australia
まず1組目は、内部選考で選ばれたオーストラリアの歌姫、デルタ・グッドレム(Delta Goodrem)です。
個人的には今年の内部選考アーティスト部門でNo.1です。既にデルタ・グッドレムについてはご紹介しておりますが、オーストラリアのユーロビジョン参加以降、たびたび代表候補として噂されてきた彼女が、今年ついに代表に選ばれました。
もともと歌唱力はもちろん表現力にも定評がありますが、プレパでのパフォーマンスは期待を上回るもので、ユーロビジョンファンからの反応もかなりポジティブなものです。楽曲「Eclipse」は、運命的に引き寄せられた2人が重なり合う瞬間を、宇宙的なスケールで描いた壮大なラブバラードで、デルタならではの繊細さと力強さを兼ね備えたボーカルが楽曲の世界観をより一層引き立てています。ユーロビジョンでどのようなステージを見せてくれるのか、とても楽しみです。
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Søren Torpegaard Lund – Før Vi Går Hjem | Denmark
2組目はMelodi Grand Prix 2026で優勝したデンマーク代表のソーレン・トーペゴー・ルンド(Søren Torpegaard Lund)です。
個人的に今年の国内選考会から選ばれた代表の中でNo.1です。MGP 2026の前にオーディオだけで聴いていた時はそれほどでもなかったのですが、MGP 2026でのパフォーマンスを見て、歌唱力はもちろん、ステージ演出においても非常に衝撃を受けました。
ユーロビジョンの代表には高い歌唱力が求められますが、ソーレンは単に歌が上手なだけでなく、いわゆる“憑依型”とも言える表現で楽曲を自分のものにしており、その姿に思わず引き込まれてしまいます。
楽曲「Før Vi Går Hjem」は歌詞がすべてデンマーク語ですが、それが評価にどこまで影響するのかは難しいところです。ただ、個人的にはユーロビジョンなので、デンマーク語で歌われている点はプラスに働くのではないかと思っています。デンマーク語はわかりませんが、「フォア・ヴィ・ゴー(Før Vi Går), フォア・ヴィ・ゴー(Før Vi Går)」は覚えました。こちらもどんなステージ演出となるのか楽しみです。
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LELÉKA – Ridnym | Ukraine
3組目は、ウクライナのVidbir 2026で優勝したレレーカ(LELÉKA)です。
今年のVidbir 2026は、ここ数年でも特にレベルの高い国内選考会でした。その中で優勝を勝ち取ったレレーカは、歌唱力の素晴らしさはもちろん、楽曲「Ridnym」においては、壊れてしまった世界や関係の中でも、大切な人のために希望をつなぎ直し、再び成長していこうとする内容で、ウクライナや世界を取り巻く状況とも重なり、より強いメッセージ性を感じさせます。
国内選考会でのステージ演出は正直イマイチといった印象でしたが、ウクライナは本選でいつも驚きのあるインパクトを見せてくれるので、その点にはぜひ期待したいところです。
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Antigoni – JALLA | Cyprus
4組目は、キプロスの内部選考で選ばれたアンティゴニ(Antigoni)です。
アンティゴニは、ロンドン出身のイギリス系キプロス人シンガーソングライターです。ギリシャ系キプロス人の母を持ち、英国とキプロス両方の文化の中で育ち、10代から作詞作曲を始め、BRIT Schoolで音楽を学びました。ポップやR&Bをベースに地中海やギリシャ音楽の要素を取り入れ、英語とギリシャ語を織り交ぜた楽曲も特徴です。2022年には恋愛リアリティ番組『Love Island』に出演し、知名度を高め、その後も音楽活動を中心に活躍しています。
「Jalla」は、ユーロビジョンのお手本とも言えるような必要要素をしっかり押さえた楽曲で、出場国の文化的要素にクラブサウンドを掛け合わせた一曲です。「Jalla」という言葉が象徴するように、「周囲を気にせず踊って楽しもう!」というシンプルでポジティブなメッセージが印象的です。
ライブパフォーマンスも期待以上の仕上がりで、本選でも上位に食い込んでくる可能性は十分にあるのではないでしょうか。
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DARA – Bangaranga | Bulgaria
5組目は、4年ぶりの出場となるブルガリアのNatsionalna Selektsiya 2026で代表となったダラ(DARA)です。
ブルガリアは、代表を選んだ後に、3曲の候補曲からユーロビジョンの楽曲を選ぶといった2段階の選考会を行いました。「Bangaranga」は、緩急のあるアップテンポでノリよく踊れる楽曲で、ダラの歌唱力も際立っており、セミファイナル2のトップバッターとしては、まさにうってつけの一曲です。
ダラのアーティストとしての魅力はパフォーマンスを見れば十分に伝わってきますが、一方で楽曲に関しては、要素を取り入れすぎて全体的にまとまりがなく、歌詞の印象もやや薄く、どちらかというとサウンドとして流れていく感覚もあります。
プレパーティーでのパフォーマンスを見る限り安定感はありますし、本選でのステージ演出に期待したいところです。
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Alexandra Căpitănescu – Choke Me | Romania
6組目は、ルーマニアのSelecția Națională 2026で優勝したアレクサンドラ・カピタネスク(Alexandra Căpitănescu)です。
セミファイナル1同様、6番目以降の予想は特に難しいところですが、アレクサンドラのプレパーティーでのパフォーマンスや観客の反応を見る限り、ファイナル進出の可能性は十分にありそうです。ただし、審査員票の動向が大きく影響してくるのではないかと思います。
ルーマニアは過去2年間ユーロビジョンに出場していなかったこともあり、ファンからの期待も高まっているように感じます。本選でどのようなステージ演出を見せてくれるのか楽しみです。
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Alis – Nân | Albania
7組目は、アルバニアのFestivali i Këngës #64で優勝したアリス(Alis)です。
アリスは、アルバニア出身のシンガーソングライターです。シュコドラ出身で、音楽番組『X Factor Albania』シーズン5で優勝したことをきっかけに一躍注目を浴び、その高い歌唱力と表現力で頭角を現しました。その後は国内の音楽フェスでも存在感を示し、昨年の『Festivali i Këngës 63』では「Mjegull」で3位でした。
昨年の代表であるShkodra Elektronikeの快進撃は目覚ましく、最終順位は8位と大健闘でしたし(個人的にはトップ5でもおかしくないと思っていました)、楽曲「Zjerm」もアルバニアのイメージを一新するものだったと思います。
アルバニアにとっては2018年以来の男性代表となりますが、アリスの歌唱力は圧巻です。最初に「Nân」を聴いたときはあまりピンとこなかったものの、聴くほどにその魅力に引き込まれました。MVもぜひ見ていただきたいのですが、まるでアート作品のようなセンス溢れる素晴らしい仕上がりとなっています。
アルバニアは審査員からの評価は恐らく高くなると思うので、カギを握るのは視聴者票になりそうです。MVの世界観を、ぜひウィーンのステージでも再現してほしいところです。
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AIDAN – Bella | Malta
8組目は、マルタのMalta Eurovision Song Contest 2026で優勝したエイデン(Aidan)です。
念願のマルタ代表となったエイデンですが、楽曲の「Bella」は爆発的なインパクトを与えるというよりは、抑えたトーンでじわじわ感情を滲ませるようなバラードです。
楽曲は若干「Bella」の繰り返しが少し気になるところではありますが、国内選考会でのパフォーマンスのようにステージ演出が加わることで「Bella」はその良さが倍増します。そのため視聴者からの評価は高くなる可能性は十分ありますが、審査員票がどこまで得られるかがファイナル進出へのカギになるかと思います。
もう一つの注目ポイントは衣装です。これまでのイメージもあり、国内選考会では黒のレザーを基調としたカウボーイスタイルを披露していました。2022年大会のオーストラリア代表のSheldon Rileyは本選前は黒一色だった衣装を、セミファイナルやファイナルで真っ白に変えていました。
恐らく、エイデンは本選では衣装の変化を含めた演出で楽曲の世界観をより強く打ち出してくると思いますので、その点にも期待したいです。
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Daniel Zizka – CROSSROADS | Czechia
9組目は、チェコの内部選考で選ばれたダニエル・ジシュカ(Daniel Zizka)です。
ダニエル・ジシュカは、プラハ出身の23歳のシンガーソングライター兼俳優です。インディーポップやアンビエントの要素を取り入れた独自のサウンドが特徴で、過去には別名義での活動でもチェコのポップチャートで注目を集めました。
楽曲「Crossroads」は、迷いや不安の中で自分の進む道や本質を探ろうとする一曲です。曲自体のインパクトやフックはやや弱く、爆発的に会場を沸かせるタイプではなく、印象に残るまでに時間がかかる一方で、ステージ演出次第では大きく化ける可能性もあります。
ただし、単にスモークを焚いて幻想的な雰囲気を演出し、直立不動で歌うだけではなく、2021年のスイス代表であるGjon’s Tearsの「Tout l’Univers」のように、視聴者の想像を上回るような演出が必要かと思います。一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみなところです。
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Atvara – Ēnā | Latvia
10組目は、ラトビアのSupernova 2026で優勝したアトヴァラ(Atvara)です。
この最後の10組目は、ルクセンブルクのEva Marijaと迷いました。「Ēnā」は、正直なところ、即効性のあるキャッチーな曲ではありませんが、内面の孤独や家庭内の葛藤、そして自己抑圧といったテーマを描いた内省的なバラードです。ユーロビジョンには、このように心に染み込んでくるタイプの楽曲も必要だと個人的には思っているので、今回のアトヴァラにはぜひファイナルに進んでほしいと期待しています。
恐らく本選でも、ステージ演出は全体的にシンプルで控えめなものになると思いますが、曲の後半だけでも、これから進む先の未来を見据えるように、全体をもう少し明るくするなど、ポジティブな印象を加える工夫があれば良いのではないかと思ったりもしました。
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10組以外のアーティスト
今回選ばなかった5組は、アゼルバイジャンのジヴァ(Jiva)、ルクセンブルクのエヴァ・マリア(Eva Marija)、アルメニアのシモン(SIMÓN)、スイスのヴェロニカ・フサロ(Veronica Fusaro)、ノルウェーのヨナス・ロヴ(JONAS LOVV)です。
今回の予想ではこれら5組のアーティストを選んではいませんが、代表に選ばれるだけの実力を持ち、歌唱力を含めて非常に優れたアーティストです。楽曲的には決して悪いわけではありませんが、中にはユーロビジョンの楽曲としてはやや弱い印象を受けるものもあります。今回は総合的に判断して選んでないですが、当日の出来次第ではファイナル進出の可能性は十分にあります。本選でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したいところです。




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