ゲイのお悩み相談『痩せたい自分と太っててほしいパートナー。健康と恋愛のどちらかを優先すべき?」

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モテたいけど、健康も気にしたい

ゲイの男性が好むタイプは非常に多様で、細かく分類されていると言われます。いわゆる「王道」とされる短髪・髭あり・ガチムチ体型を好む人もいれば、ぽっちゃり、可愛い系など、相手の容姿や体型に対するニーズはさまざまです。

理想に近い相手と付き合いたいと思うのは自然なことであり、モテるために自分磨きに励むゲイの方も多いでしょう。SNSでは、過去と現在の比較画像を投稿して、自身の体重や体型の変化を丁寧に共有している人をよく見かけます。それが適切なトレーニングや食事管理の結果であれば問題ありませんが、単に「理想の体型」に近づくための無理な増量となると話は別です。20歳を過ぎてからの10キロ以上の体重増加は、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクを高め、年齢を重ねるごとにその危険性も増していきます。

ゲイの方々の中にも感じている方もいるかもしれませんが、容姿やモテることを優先することと、健康を守ることの間には時にジレンマが生じます。例えば、魅力的な体型を維持することが評価やモテることにつながる一方で、その無理な努力が健康を損なうこともあります。では、自分の性的欲求を満たすために相手に特定の体型を維持してほしいと思う一方で、その体型を維持することが相手の健康を害する可能性があるとしたら、どうすべきなのでしょうか。

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痩せたい自分と太っててほしいパートナー

Queertyのゲイのお悩み相談でおなじみのジェイク・マイヤー氏のもとに、「体重を減らしたい相談者」と「太っていてほしいパートナー」との関係について、次のような相談が寄せられていました。

ジェイクへ

僕(Bearly Shrinking)は年下に好かれることが多いぽっちゃり系のダディベアで、3年前に「理想のパートナー」と言ってくれる男性と付き合い始めました。付き合い始めは彼も体型を褒めてくれて、体重が増えても喜んでくれていました。しかし、体重増加による膝の痛みが出てきている今でも、彼は私をもっと太らせたいと考えています。

去年、膝の手術のために減量を始め、「痩せたいわけではなく、痛みから解放されたいだけ」と痛みの軽減を目的としていることを伝えました。しかし彼は減量に対して執着し、私への関心が薄れているようにも感じます。セラピーを提案しましたが、彼は「性的嗜好は変えられない」と言っています。このまま手術を受けたら、私たちの関係がどうなるのか不安です。

親愛なるBearly Shrinkingへ

彼の惹かれ方はフィーダー/ゲイナーという性的嗜好に基づいており、相手の体型変化に興奮する関係です。こうした嗜好は、両者が納得し、誰かの健康を犠牲にしない場合にのみ健全に機能します。あなたは自分の体を否定しているわけではなく、痛みのない生活を望んでいるだけです。それでも、相手が幻想のあなたに囚われて離れるかもしれない不安は自然です。

あなたが求めているのは、嗜好を変えることではなく、嗜好を超えて心のつながりを維持してほしいということです。もしそれが難しいなら、感情的にも身体的にも自分を犠牲にして関係を保つ必要はありません。その点、セラピーは良い提案です。関係が終われば痛みは伴いますが、安堵や明晰さ、そして最終的には幸福も訪れます。あなたは誰か別の人になるのではなく、痛みを減らし、より強い自分になるのです。その姿は十分に愛される価値があります。

関連記事:My chubby chaser boyfriend doesn’t want me to lose weight. Do I need to choose between my health & my relationship?

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表面的なものの先にある繋がりを求めて

今回紹介した相談者とそのパートナーの関係は、ジェイク氏も指摘しているように、お互いが同じ方向を向いていなければ成り立ちません。このふたりの場合、減量は単なる嗜好の問題ではなく、関係の根本に影響を与える行為でもあります。嗜好の観点だけで考えれば、減量は望ましくないことかもしれません。しかし、健康という観点から見れば、減量は妥当な選択です。その場合、相手の健康的な選択を尊重できないパートナーとの関係は、本当に持続可能なものと言えるのか。

もちろん、多くの人にとって容姿や体型は恋愛における重要な要素です。性的嗜好に直結する場合においては、その重要度はさらに高まります。しかし、長期的な関係を考えるのであれば、いつまでも付き合い始めの状態を保つことは現実的に難しいものです。年齢とともに容姿や体型は変化し、健康面にも配慮が必要になる中で、恋愛における理想と現実的な健康のバランスをどう取るかは重要な課題です。また、恋愛における関係は「相手をコントロールする」ものではなく、「お互いの選択を尊重する」ものであるという点も、改めて意識する必要があるでしょう。

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