Moonlight (ゲイ映画)

picture from Moonlight (2016 film)

ムーンライト(原題:Moonlight)

2016年12月12日に開催された第74回ゴールデングローブ賞で映画部門作品賞(ドラマ部門)をはじめ、多くの賞を受賞している『Moonlight』。今年のアカデミー賞最有力候補にもなっています。

Moonlightは、若い映画会社「A24」とブラット・ピットの制作会社「プランB」が製作したインディペンデント作品で、監督はバリー・ジェンキンス監督。

この映画は、マイアミの貧困した地区で生まれたシャーロン(Chiron)という黒人男性が主人公で、幼少期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代で構成され、それぞれ異なる俳優が演じています。映画のポスターは、3つの時代の主人公をひとつにコラージュしたものになっています。その他の主な登場人物は、麻薬中毒の母親ポーラ(ナオミ・ハリス)、幼少時期に父親代わりにシャローンを可愛がる麻薬ディーラーのジュアン(マヘルシャラ・アリ)とその彼女のテリーザ(ジャネール・モネイ)、そして密かに思い寄せる唯一の親友ケヴィン。

「リトル」とあだ名が付けらた幼少期におけるジュアンやテリーザとの交流、ティーンエイジャー期でのケヴィンと一線を越えた関係や自分の置かれた立場への苛立ちや怒り、「ブラック」というあだ名がつけられた成人期での母親との和解やケヴィンとの再会。

この作品では、シャローンが様々な経験を通して成長していく過程の中で、心の奥に押し込めている感情を少しずつ解放していく姿を描いています。

映画「Moonlight」の公式サイト

3つの時代、それぞれの主人公

シャローンは、アレックス・ヒバー(幼少期)、アシュトン・サンダース(ティーンエイジャー期)、トレバンテ ローズ(成人期)の3人の俳優によって演じられています。それぞれの時代で身体的な特徴が引き継がれているわけではないものの、無口で「内に秘めた感情」の連続性は感じることができます。多くを語らない分、その一言一言に深遠な想いが込められています。

シャローンは身体的に成長はしているものの、心の奥には幼少期のような純粋なままのシャローンが常にいます。幼少期は母親の愛情を十分に感じずに過ごすが、ジュアンとテリーザが親のような存在で彼を見守ります。10代になると家に帰れば母親からお金を要求され、学校ではクラスメートからいじめを受けます。そんな時の心の救いが親友のケヴィン。そして彼に惹かれるものの、ある事件をきっかけにその想いを抑えたまま疎遠となってしまいます。大人になるとジュアンからの影響か同じ麻薬ディーラーとなり、黒人男性に強く求めらる男らしさを象徴するかのような鍛え上げられた体になります。ある夜、突然、久々にケヴィンから電話があり、翌日、感情の赴くままに会いに行くことに。大人になったケヴィンを前にしてうまく話をすることができぬまま、ケヴィンのアパートに向かい、そしてついに・・・。

『Moonlight』は単なるゲイ映画としてではなく、それぞれの時代における主人公の言葉と心情を読み取りながら見てもらいたい作品です。

日本でも上映予定なので、是非、ご覧ください!

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