ノクターナル・アニマルズ(原題:Nocturnal Animals)

映画
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トム・フォード

トム・フォードは、アメリカ出身のファッションデザイナー、映画監督、脚本家、映画プロデューサーです。現在、56歳。グッチ、イヴ・サンローランのクリエティブ・ディレクターを経て、2005年に自身のブランド「トム・フォード」を設立しました。

映画監督としては、2009年に『シングルマン』で監督デビューを果たしました。今回の『ノクターナル・アニマルズ』は監督第2作目となり、第73回ヴェネチア国際映画祭画祭では、銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しています。

私生活では、30年間以上も連れ添うファッション・ジャーナリストのリチャード・バックリィとの間に、2012年9月に生まれたアレクサンダー・ジョン ”ジャック” バックリィ・フォードという名前の男の子がいます。そして、2014年に2人は結婚をしています。2人が出会ったのは1986年の大晦日で、共通の友人のファッションショーに出席した際、たまたま同じエレベーターに乗り合わせた時に一目惚れをしたそうです。

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ノクターナル・アニマルズ

『ノクターナル・アニマルズ』は、オースティン・ライトの1993年の小説『Tony and Susan 』を原作としたトム・フォード監督・脚本によるドラマ・スリラー映画です。

スーザン役のエイミー・アダムスは、2005年公開の『Junebug』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、その後も数々もの賞にノミネート・受賞をしています。

スーザンの元夫のエドワードと、小説の中での主人公トニーの二役を演じるのはジェイク・ギレンホール。20年間惹かれ合う2人の男性の姿を描いた2005年公開の『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、その後も数々の作品に出演しています。

その他、小説の中の登場人物でボビー・アンデス刑事役にマイケル・シャノン(アカデミー賞助演男優賞ノミネート)、トニーの妻と娘を殺害したレイ役にアーロン・テイラー=ジョンソン(ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞)が出演しています。

ストーリー

スーザン(エイミー・アダムス)はアートギャラリーのオーナー。夫ハットン(アーミー・ハマー)とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。

夜のハイウェイの運転中に、レイ(アーロン・テイラー=ジョンソン)らに襲われるトニー(ジェイク・ギレンホール二役)とその妻(アイラ・フィッシャー)と娘(エリー・バンバー)。家族を見失ったトニーはボビー・アンディーズ警部補(マイケル・シャノン)と共に行方を探すのだが……。

彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。

『シングルマン』も素晴らしい作品でしたが、『ノクターナル・アニマルズ』も期待以上の作品でした。もちろん出演者の演技は素晴しいですし、『シングルマン』とはまた異なる緻密に計算された映像や心の中を揺さぶるようなストーリーには、息苦しさまでも感じるようなものでした。

『ノクターナル・アニマルズ』では、現在、過去、小説の3つの世界がリンクしながら物語が同時進行していきます。オープニングのインパクトに引き込まれ、過激な内容の小説のシーンでは目を覆いたくなりそうになりましたが、気が付けばいつの間にかエンディングになっていました。

なぜ、25年間も疎遠となっていた元夫からなぜ小説が送られて来たのか、『ノクターナル・アニマルズ』という題名や過激な内容が意味することは何なのかを考えながら、是非見て下さい。

来月11月3日(金・祝)から全国ロードショーです。

映画『ノクターナル・アニマルズ』公式サイト

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