短編映画『Matt』| ダディーもかつては少年だった

映画
picture from Matt
スポンサーリンク

ふたりのMattの出会い

『Matt』は、ライターでディレクターのオリ・ラヴィド氏の経験から生まれた作品で、映画の制作にあたってはクラウドファンディングのKickstarterで資金を募り、様々な映画祭で上映され、今回オンラインで公開されました。

ふたりのMattを演じたのは、ゲイのポルノ男優 コルビー・ジャンセン と俳優の パトリック・ウォーレンス です。コルビー・ジェンセンは今回、ノン・アダルト映画に初出演となりました。その演技力はオリ監督が映画を制作するにあたって真っ先にオファーをしただけあって抜群です。個人的にはベットでキスをするシーンで鼻をペロッとする姿にキュンっとしてしまいました。

その日限りのセックスが必ずしもうまくいくとは限りませんが、それでも何かしらの経験にはなっているものです。そこからどう進むのかによって、その人の人生が大きく変わってくることもあるのかもしれません。それはゲイであってもそうでなくても。『Matt』はまだ初心だったころの自分を思い出せてくれてくれるようなちょこっとほろ苦くもある素敵な映画です。

是非、ご覧ください。

どうやって「ダディー」になるのだろう?

これは私が夜眠れなくなってしまい、朝のコーヒーを飲みながらじっくりと考えた質問である。ときには午後のコーヒーの時間にも。この人はだれなのだろうか?この人は自分が何者なのか知っているのだろうか?いつしか目が覚めると、石のように硬い腹筋があり、フェイクタンをして、どうやってたどり着いたのか記憶がな隣に若い子が寝ているような55歳になっているのであろうか?それとも、そうなるための道のりとなるのであろうか?

『Matt』は、将来、ダディーになるかも知れない若者の成長を描いた物語である。道筋や進むべき方向も定かでないままカミングアウトした後、我々が自分探しにどう取り掛かるのか。そして、セックスは自己意識をどう満たすのか、また、我々が行くべきところへどう導びかせてくれるかを描いたものでもある。

ゲイのキャラクターがスクリーン上で描かれるとき、楽天的なものが多かったりアセクシャルであったり、色々と問題をかかえつつもとてつもなく熱く、見事なまでのセックスが盛り込まれている。「Matt」はシンプルに、人生において全く異なる居場所にいる二人のゲイの登場人物の間のリアルなセックスを描くことを目的としている。あなたがゲイ、ストレート、バイ、その他何であろうとも、我々は皆、自身を形づくる様々な面倒な経験をするのである。それを今祝おうではないか。

『Matt』
Cast: Colby Jansen, Patrick Wallace
Crew:Ori Ravid, Victoria Fayad, Dennis Noack
公式サイト:https://oritomravid.com/
Twitter: @mattshortfilm
Instagram:@mattshortfilm

コメント

タイトルとURLをコピーしました