ノンケの「婚難」からみるゲイの恋愛

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現代の若者の結婚や恋愛に対する胸のうち

現代の若者が抱える「結婚難」。

ゲイからしたら、ノンケの人たちは「結婚」できるだけでも恵まれた状況にあるように思えますが、彼らも彼らなりの結婚や恋愛の悩みはあるようです。

今回、たまたま見つけた連載記事では、現代の若者の結婚や恋愛に対する胸のうちが紹介されていました。その一部を簡単にご紹介します。

恋愛はリスク

大学院に通う男子学生。恋愛に興味がないわけではないが、恋愛経験はなく、性体験もない。性的な興味はあるものの、焦りもないため高額な料金を払ってまで風俗に行く気にはなれない。好きになった女の子がいても、人間関係をこじらせたくないので、敢えて告白するようなこともしない。就職までは学校の研究に専念することにしている。

リクルートブライダル総研では以下のような調査・分析をしています。

  • 20代の未婚男性者の37%が「好きな異性がいても振られるリスクを思うと告白したいと思わない」と回答。「いまの若者は失敗を恐れ、調和を保つためにリスクを避ける傾向が強い」
  • 現在の若者の思考の背景には、鈍い経済成長や続く現状や情報化社会で簡単に最適な答えが見つかるようになったことがあるとみる。
  • 「成功体験が少なく、身の丈に合っていることを重視して、合理的に生きようとする」。無駄を嫌う若者にとっては、恋愛の駆け引きや失恋も「リスク」と化しているのかもしれない。
利害関係が一致する相手と結婚

大学に通う女子学生。恋愛結婚をした親の良好とは言えない夫婦仲を見て、恋愛への憧れは薄れ、現実を重視するようになった。恋愛を経ないで家庭を築くことが理想で、感情を優先するのではなく、お互いの生活や人生における利害関係が一致するような結婚相手を望んでいる。

  • 人間関係で常に自分のポジションを意識し、相手に合わせて振る舞っている。必要以上に周囲の反応を気遣うのは「ゆとり世代」と呼ばれ続けた影響。
  • 家でもバイト先でも失敗のたびに「これだから『ゆとり』は」と言われてきた。「上司からは怒られ、下の優秀な世代にはかなわない」。板挟みの環境で、せめて人間関係を円滑にしようと神経を張り巡らせてしまう。

この他にも、マッチングサービスを利用して恋人を見つけようとした会社員の男性やクラウドファンディングでお見合い相手を公開募集した会社員の女性も紹介されていました。

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現代の若者とゲイの意外な共通点?!

恋愛や結婚がすべてはないですし、男子学生のように今は学生としてやるべき研究に全てをささげるというのは、将来を見据えてのことでもあります。また、交際期間を置かずに「いきなり婚」を望んでいる女子学生についても、それを幸せと感じられるのであればそれはそれで良いようにも思います。

一方で、記事を読んでまず思ったのは「もったいないんじゃないかな」ということ。そして、ああだこうだと起きるかどうかもわからないことを頭の中で色々考えすぎて、自分で自分の身動きがとれない状況に追い込んでいるようにも見えました。

本当に誰かを好きになったら、考える前に行動してしまうものかと私は思っていました。もちろんそこには喜びだけではなく、心の痛みもあり、友達付き合いとはまた異なる経験を通して、大人としての人間味も作られてくるものだと思います。昔を振り返ってみると、若かったからこそできた恋愛というももありますよね。

ゲイの恋愛においては、一概には言えませんが、「恋愛サイクル」が早いことを考えると、恋愛をリスクだとはあまり思っていないようが気がしますし、むしろ、恋愛には積極的な方ではないでしょうか。ただし、アプリを利用して作業的にマッチングを行い、リアルまで進んだとしても、その先へと関係性を深めることへの難しさを感じている方は多いかもしれません。

この点においては、ゲイとノンケの若者に共通するところで、恋愛をするということはある程度の自己開示をしていくことになります。これまでの経験やプライドは少し横に置いといて、そうやって相手と真っ直ぐに向き合うことでお互い理解しようと思うようになります。歩み寄れることもあれば、衝突が起こることもありますが、それを経てこそ信頼関係が築かれていくものです。

完璧な人間はいないですし、少しポンコツのようなところあるほうが魅力的だったり、愛嬌だったりもします。人と人との関係なので、思うようにいかないこともありますし、場合によっては、別れることが最善だったりすることもあります。それらすべて含めたものが「恋愛」であって、ゲイだろうがノンケだろうが共通して経験することなのではないでしょうか。

とは言え、この記事の若者たちも、今はそう思っていても、数ヶ月後に突如好きな人に出会って、考え方もがらっと変わる可能性もありますよね。

「結婚もしていないのに偉そうなことを言うな!」と言われるのは重々承知しておりますが、「結婚」という形が取れないゲイであるからこそ、私は「結婚」ができる方々に実体験としてその良さを教えてもらいたいのかもしれません。

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