イギリス全土でPrEPが4月から利用可能に

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PrEP(曝露前予防内服 pre-exposure prophylaxis)

PrEP(曝露前予防内服 Pre-Exposure Prophylaxis)」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

HIV感染予防で一般的に行われているPrEPとは、セックスをする前に抗HIV薬であるテノホビルとエムトリシタビンという2つの薬の合剤(ツルバダ等)を飲んで、HIV感染のリスクを大幅に軽減することができる予防方法です。

多くの国々でHIV予防におけるPrEPは承認されていますが、日本ではまだ承認されていないため、個人輸入で購入し服用をしている方もいらっしゃいます。

これまでイギリスでは、スコットランドとウェールズでPrEPが認可されていたため保険償還が可能となっておりましたが、2020年4月からイギリス全土でPrEPが利用可能となり、保険償還も併せて可能となりました。

現在、イギリスでは103,800人がHIV陽性者であると推定されており、このうち7%が自身のHIVのステータスを知らないとも言われています。

PrEPが利用可能な国々では、HIVの新規感染者数が減少しているとの報告もあります。ただし、PrEPは性感染症を予防することまではできないため、コンドームを使用したSafer Sexを心掛ける必要もあります。

PrEP服用にあたっての適応条件は、HIV非感染者であることや腎臓などの機能に異常がないなどとされています。自己判断で始めずに、健康のためにもセクシャルクリニックの医師に相談してみてはいかがでしょうか。

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イギリス全土でPrEPが利用可能に

世界が新型コロナウイルスの恐怖で震えるなか、イギリスでは医療業界において良い知らせがあった。イギリスの国営医療サービス事業である国民保健サービスは、国内全体規模でPrEPが認可された。

スコットランドやウェールズといったイギリスの一部ではすでにPrEPが利用可能となり成功を収めた。英国では、PrEPユーザーにおけるHIV新規感染は、86%の減少が見られた。投与計画では、HIV感染予防のために患者は毎日1回1錠を服用することになっている。投与計画を利用することは、コンドームよりHIV感染拡大を予防する点においてより効果的であることが証明されている。

マット・ハンコック保健大臣は、手軽にPrEPを利用できることで10年以内に新規HIV感染撲滅を願っているとBBCが報じた。

AIDS活動家でもあるエルトン・ジョンはこの知らせを歓迎した。「PrEPを服用することでHIVの感染を予防することができ、これは素晴らしいことであります」とSunday Timesに述べた。「PrEPをもっと広げ、HIV感染の広がりを最小限にとどめるためにイギリス政府は正しい決断をしました。これによってより多くの人が守られることになり、いかなるまん延にも立ち向かううえで重要なことです」 

関連記事:UK’s health service to offer PrEP nationwide

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