アメリカ食品医療局(FDA)がHIV治療のための月一回投与の長期作用型注射剤を承認

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アメリカ以外にも、欧州およびカナダで既に承認済

これまでは1日に1回以上の服薬が必要だった抗HIV薬ですが、長期作用型の注射剤がアメリカで承認されました。

これにより、HIVの治療が毎月1回の注射(臀部への筋肉注射)が可能になるとのことです。ただ、誰もがこの治療に切り替えることが出来るわけでなく、最近HIVの診断をされた人やHIVの高ウイルス量の人に対しては適した治療ではないとも言われています。また、治療費についても恐らく高くなのかと思います。

日本ではまだまだ先になるかもしれませんが、このニュースについて関連した記事を眺めていたら、既に欧州やカナダではアメリカより先に承認を取得しているとのことでした。

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アメリカ食品医療局がHIV治療のための月一回投与の長期作用型注射剤を承認

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、毎日の服用に取って代わる初のHIV治療のための月一回投与の長期作用型注射剤を承認した。

この2剤パックの製剤はCabenuvaと呼ばれており、GlaxoSmithKline社が資本参加しているViiV Healthcare社によるものとのこと。

CabenuvaはJanssen社のリルピビリン(rilpivirine)とViiV社のカボテグラビル(cabotegravir)の合剤である。これらは臀部への筋肉注射として投与される。

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、1月21日(木)にこれを承認した。

ViiV社は、カボテグラビルの錠剤も開発している。注射での投与に変更を希望する者に対しては十分な忍容性を確認するために、カボテグラビルの錠剤を1ヶ月経口投与する必要がある。

この製剤は最初は月1回の投与することになっているが、ViiV社は2ヶ月に1回投与の臨床試験も行っている。しかし。これはまだFADには承認されていない。

同社は、注射剤の価格(最初の高投与量では5,940ドル、その後、毎月3,960ドル)は錠剤の価格に相当すると述べている。

毎日服薬をしている多くの人からは月1回の注射による投与に期待を寄せている。国際弁護士でHIV感染者の入国を禁じている国へたびたび訪れなくてはいけない男性は、これまで税関で引き留めらえるのではないかという不安が常にあったとNY Timesに答えた。

保険の専門家らも月1回の注射は、薬物の使用やメンタルヘルスの問題を抱えているような日常の錠剤の服用に苦しんでいる人々にとっても有効ではないかと考えている。

ViiV Healthcare社、北米のトップであるLynn Baxter氏は、「本日のFDAによるCabenuvaの承認はHIV治療方法における転換となり、HIVと共に生活をしている方々にはケアについてこれまでと全く異なる新しいアプローチを提案できることになるでしょう。Cabenuvaは治療日を1年間365日から12日に減らしてくれます」と声明のなかで語った。

臨床試験については既に毎日治療薬を服用しHIV量が検出限界値未満の人々を対象に行った。そのため、最近HIVの診断をされた人やHIVの高ウイルス量の人に対しては適していないかもしれない。

ViiV社は2月から卸売業者への出荷を開始することになっている。

同社は、カボテグラビルをPrEPの一つとして認可してもらうため承認を求めている。調査から、カボテグラビルを2ヶ月に1回注射することで毎日のPrEPの錠剤の服用と同じ作用が期待できることが判明したとのこと。

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