ケニアのアフロポップバンド「Sauti Sol」のChimanoがゲイであることをカミングアウト、新曲「Friday Feeling」のMVを公開

音楽
picture from IG@iamchimano
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ケニアでのカミングアウトをしたアーティスト

2020年12月時点、国連加盟国の69ヶ国で同性愛行為を取り締まる刑法があります。
ケニアもその69ヶ国の内の1ヶ国で、男性同士の性行為は犯罪の対象となり5~14年以下の懲役刑となります。

LGBTQIに対しては保守的な姿勢を取るケニアですが、隣国のウガンダやタンザニアに比べるとLGBTQIに対して寛容とも言われています。しかし、未だにカミングアウトをすることは容易なことではありません。

そんな中、様々な賞を受賞しているアフリカを代表するアフロポップバンドのSauti Solのメンバーであるウィリス・オースティン・チマノWillis Austin Chimano)がゲイであることをカミングアウトしました。また、新曲「Frinday Night」のMVを公開しました。

是非、ご覧ください。

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ケニアのシンガー、Chimanoがゲイであることをカミングアウト

アフリカで人気を誇るバンドの創設メンバーがゲイであることをカミングアウトした。

ケニアのバンド「Sauti Sol」のメンバーであるWillis Austin Chimanoは、ケニアの新聞であるThe Standardに「隠すことはもうない」と語った。現在、34歳のChimanoは、バンドの新曲「Friday Feeling」のプロモーションの際にカミングアウトをした。

「曲の中で自分自身を表現するのは初めのことです。Chimanoという人間がどんな人間なのかがわかるような曲になっています。この曲はクィアコミュニティーの中にあるアンダーグラウンドなボールカルチャーを表現したものであり、私もその一員でもあります」

「なので、自分を偽ることなく、これからは「hakuna kujificha jificha(隠し事は無し)」です。セクシャリティーがあなたという存在を決めるわけではありません。自分らしさ、私の創造性を表に出し、偽りない人生を送るだけです。自分の幸せがあなた自身にとって何が重要なのかを見つけてください。自分自身の人生を楽しんでください」とChimanoは述べた。

 
 
 
 
 
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ゲイの男性同士の性行為が未だに犯罪とされており、14年以下の懲役刑の可能性のあるケニアにおいて、Chimanoのカミングアウトは有意で勇敢な行為である。実際にはほんど刑は執行はされてはいないものの、2019年の法撤廃のキャンペーンは失敗に終わっている。

「若者はChimanoを称賛しており、自身の人生とセクシャリティーを祝うためにカミングアウトしたアイコンであると考えています。これは良いことであり、国として我々の多様性を示したものであります」とケニアのゲイの活動家であるKevin MwachiroはBBCに語った。

 
 
 
 
 
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アフロ・ポップバンドのSauti Solは、2005年に結成され、これまで5枚のスタジオアルバムをリリースしており、アフリカだけではなく、ヨーロッパやアメリカにも多くのファンがいる。

Sauti Solは、2016年のMTVミュージックアワードでベストグループ賞を受賞、2014年のMTVヨーロッパミュージックアワードでBest African Actを受賞し、Best Worldwide Actにノミネート、2015年のBETアワードでは、 Best International Act(Africa)にノミネートされている。

2019年のアルバム『Afrikan Sauce』は、2019 All African Music AwardsでAlbum of the Yearを受賞した。

「年齢とともに、私は人生や自分があるべき姿について広い視野をもつようになりました。それは他の人が思う私のがあるべき姿ではありません」とChimanoはThe Standardに述べた。

Chimanoは、成長してくことへの葛藤についてオープンに発言しており、2020年のThe Standardでのインタビューでは「私は扱いづらい子供のように成長し、友達を作ることは面倒な課題のように感じていました。私はそのことなくていいものと感じていました。私はただ他の子供たちが遊んでいるのを見ているのが好きでした」とChimanoは答えた。

「私は、男性ならこういった格好をすべきだといった有毒な男らしさに異議を申し立てようとしています。なぜ我々は服装や振る舞いについて社会に左右されなくてはならないのか。自分らしくあるべきなのです」とChimanoは述べた。

ケニアでセクシャリティーをオープンにしているLQBTQIの人々は、保守的な姿勢を取る国の中で家族にも拒絶される場合も多い。しかしながら、ケニアの隣国であるウガンダやタンザニアと比較するとまだ受け入れられているほうである。

受け入れが進むんでいることで、元BBCのジャーナリストのChris Njeri Makenaも含め、ケニアの有名なセレブリティーが公にカミングアウトをするようになっている。

9月には、MakenaはTED Talkの中で「私は幸せです。自由です。そして勇敢です。長い間、自分自身のことをこのように紹介することが決してありませんでした。しかし、どこか旅の途中で、自分らしく生きることにどういった意味があるのかが分かり始めました。私は自分が何者であるかに気が付き、自分の真正性に忠実になることを決心しました」と語った。

Chimanoは、ガーナ人のフェミニスト作家のFatima B. Derbyによるツイート「私はクィア&トランスのアフリカ人のためにできる限りのことをしたいと思っています。我々は暴力、差別、恥の無い人生を送りたいと思っています。我々は自分らしさや自分らしくいられることを認めてくれる愛情を経験したいと思っています。我々は悪びれることなく自分らしさを表現するアートを作れるようになりたいと思っています。我々は自由になりたいと思っています」をリツイートした。

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