ある太ったゲイの男性が抱える悩み ー 自分の裸画像をSNSに投稿することで得られるものと失うものとは

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自分の裸画像をSNSに投稿する目的とリスク

SNSに裸画像を投稿したことはありますか?

ゲイの方々のSNSを眺めているとほんとうに色々な方がいますし、彼らのSNSに夢中になってついついチェックしてしまうこともあります。また、趣味嗜好によるものなのかOnlyFansなどの影響によるものなのか詳しいことはわかりませんが、裸画像を含めアダルトコンテンツを投稿している方々は一定数います。もちろんSNSを使う目的は人それぞれですし、中にはお仕事としてアダルトコンテンツを投稿している方もいますが、ルールを守り、法に触れない範囲であれば投稿者の責任のもの自由に投稿をすることはできます。その一方でアダルトコンテンツに限らず個人が特定できるような投稿にはリスクが伴います。

では、ルールを守って個人が特定されなければ裸画像などを投稿しても大丈夫なのだろうか。その答えは必ずしも大丈夫というわけではないようです。自己肯定感や承認欲求を得ることを目的に裸画像などを投稿するようなっていたら要注意のようです。

今回はSNS上に裸画像を投稿することがやめられなくなった太ったゲイの男性からのお悩みにお馴染みの認定マリッジ&ファミリーセラピストのJake Myers氏が答えてくれています。是非、参考にしてみてください。

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自分の太った裸画像を投稿したくてしょうがない

こんにちは、ジェイク

私は、あるパターンにはまっていて、その理由が知りたいと思っています。私は体が大きく、デートにこぎつけるにも一苦労です。私は太っているという理由からGrindrで何度もブロックされた経験があります。最近では、太ったゲイの男性を好む人を対象としたRedditのスレッドで自分の裸画像を投稿し始めました。この投稿をするとき、私は即座に正当性と賛美で満たされます。私は鏡で自分の醜い体を写真に撮り、寂しい土曜の夜に投稿し、くつろぎながら私がどれほど美しくてセクシーなのかについての数々のコメントやメッセージを楽しんでいます。この快感はとても刺激的で一種の中毒のようなものです。突如として私は自分を肯定できるようになれます。投稿の頻度はこれまで時々でしたが、最近では1週間に数回するようになりました。これって大丈夫でしょうか。それとも、この行為は特殊なことで、私のメンタルヘルスにとって何ら危険な行為なのでしょうか。

Porky but Praisedより

 

親愛なるPorky but Praisedへ

過去に恥辱を受けていたことを褒められることがどんなに嬉しいことかは私も理解できます。特にGrindrのようなところでは、ゲイの男性がこれほどまでに表面的になれるのかと思いますし(太っている人・女っぽい人はお断り)、これまでと異なる反応を得られるとなれば、そのことに夢中になってしまうこともあるでしょう。私が懸念していることは、自尊心を保つための手段として匿名の人々からの正当性を得るようなこの手の方法を使うことによって、あなたを骨抜きにしようとしているかもしれないたまたま出現するネット荒らしに自分の身を晒すことになります。その結果、あなたはそのことに執着してしまい、あなたを蝕んでいくことにもなり得ます。

1998年にオハイオ州立大学は脳の活動を測定する調査を行いました。その調査によると、「負の刺激は正の刺激よりも心に与える影響がはるかに大きい」とのことでした。我々は肯定的なコメントより否定的なコメントに注目する傾向にあり、我々はそれらに圧倒されてしまいます。もしあなたが他人の意見から自己肯定感を生み出そうとしているなら、あなたの自尊心は自分ではコントロールしようもない根拠に乏しい外部からの考えに左右されていることになります。一つの反対の意見で砂上の楼閣は崩壊してしまうのです。

その代わりとして、自尊心のために別の選択肢を検討してみてはどうでしょうか。唯一無二の究極的に重要な意見は自分自身の意見です。なぜならそれが唯一自分でコントロールできるからです。ご自身の体重や外見に関して自分に優しくなれるように練習してみてください。例えば、あなたが自分のことを「デブ」と呼んでいたり、「醜い」といった言葉を使っていることに気が付きました。もしあなた自分自身にそんなにも厳しくなく、まだ努力をしている最中であると見ていたらどうでしょう?自分自身に対する口調が重要なのです。セラピーは自分自身とどのような対話をしているのかの気づきや新しい語彙力を磨くうえでも良き相談役となります。自分を愛する練習をしてみてください。直ぐには満足のいく結果は得られないかもしれませんが、確実にもより安定した基盤となるでしょう。

あなたはここでは長期戦についても考えなくてはいけません。オンラインによる正当性というものは瞬間的には気持ちの良いものですが、最終的にはプライベートメッセージが来なくなったらその感情も消え去ってしまいます。どこか別のところで自己肯定感を得ようとすると、その瞬間は強烈なものではないかもしれませんが、その持続性はより長くなるでしょう。できることならセラピストと一緒に、他に何があなたを満足させるのかを自分自身に問いかけてみてください。誰かのためにすること、自分に正直になること、人を笑わせること、友人と話すこと、目標を達成すること、もしくは自分のことは自分でするといったことが本当は重要なのだということに気が付くかもしれません。

手っ取り早く解決するためにSNSやチャット掲示板を利用したくなるかもしれませんが、それは一時しのぎにすぎないのと、いつ騙されてもおかしくないということは覚えておいてください。外見のような表面的な資質よりもっと価値観がベースにあるコミュニティーに参加することを検討してみてはいかがでしょうか。自尊心への道は長く険しいもので、あなたがRedditへの投稿写真に写るあなたの身体と同じように、あなたは風のように自由になれるでしょう。

ジェイク・マイヤーズ(Jake Myers)は、マリッジ・ファミリーセラピスト(ライセンス有)で、LGBTQのコミュニティーの為の最初のオンラインセラピープラットフォームであるLGBTQ Therapy Spaceの創設者でもある。アンティオック大学ロサンゼルス校でLGBT Affirmative Psychotherapyを研究し、臨床心理学の修士号を取得している

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