反同性愛のイラン、ゲイの男性2人をソドミー罪で死刑執行

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同性愛が未だに犯罪となる国

LGBTQへの理解が進んでいる国がある一方で、世界には未だに同性愛が違法となる国が存在します。ILGA(国際レズビアン・ゲイ協会)によると、2020年12月時点、同性愛が違法の国連加盟国は69ヶ国とのことです。

同性愛が違法になる国の中には、同性愛行為が死刑に値する罪になる国もあります。日本も含め同性愛が違法ではない国からすると理解しがたいことかもしれませんが、世界には偏見や差別、迫害や人権侵害に怯えながら日々生活をしているLGBTQ+の人々がいます。

今回の紹介する記事で取り上げられているイランは、同性愛行為が死刑の対象となる国の1つで、2022年1月30日(日)に2人のゲイの男性がソドミー罪で処刑されました。

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イラン、ソドミー罪で2人のゲイの男性を処刑

人権団体によると、日曜日、イランはソドミー罪に問われていた2人の32歳のゲイの男性(Mehrdad Karimpour氏とFarid Mohammadi氏)の死刑執行をしたとのこと。

HRANA(Human Rights Activist News Agency)は、死刑はイラン・イスラム共和国のイスラム聖法に従って日曜日に施行執行されたと報告した。KarimpourとMohammadiは、6年間、死刑囚監房に入っていたとのこと。

HRANAは「イラン政権系メディアは同国の反同性愛法を基づき2人の処刑について報道していない」と述べている。

イラン政府は2人の男性間において”強制的な性行為が行われた”として2人に死刑を言い渡した。人権団体によると、彼らは首都テへランから500キロ離れた北西部の都市、マラーゲで絞首刑となったとのこと。

怒りはどこへ?
イラン系アメリカ人のジャーナリスト、Karmel Melamed氏は、「イランのアーヤットラー統治体制によって2人のゲイの男性がソドミー罪で処刑された。この恐ろしい犯罪に対してアントニー・ブリンケン米国国務長官、GLAAD、その他の米国のLGBTグループからの怒りはどこへ」とツイートした。

別のツイートでは、Melamed氏は「イランのアーヤットラー統治体制による無実のゲイ&レズビアンの殺害について@StateDeptや米国および、ヨーロッパの主要なLGBTグループからの沈黙が聞こえるのだろか?なぜ米国とヨーロッパはいまだに人権を無視しているムッラーとウィーンで協議をおこなっているのか?」

ゲイでいることが最も危険な国
AP通信経由でThe Washington Postは「イランでは同性愛が違法であり、LGBTQにとって世界で最も抑圧的な国の一つである」と報じた。

HRANAは「昨年7月、マラーゲでは同罪で2人の男性が処刑された」と報じた。

また、「昨年10月には、イランの人権についてのUNの独立捜査官のJavaid Rehman氏は、国連総会の人権委員会に対してイランが異常な勢いで死刑執行を継続している」と述べている。

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