二人のサムの絆を映画た短編映画
今回ご紹介するのはイギリスの短編映画『S.A.M』です。
この映画は、オープンーゲイでダウン症のサムとゲイであることを完全には受け入れていないサムという二人の10代のサムが公園のブランコに乗りながら、障がいやセクシャリティーを探求し、強い絆を深めていくといった心温まる作品です。
脚本・監督は、ニール・エリー(Neil Ely)とロイド・エア・モーガン(Lloyd Eyre-Morgan)が務めました。
主演サムを演じたのは、俳優でダンサーで学習障害者をサポートする慈善団体のMencapのアンバサダーを務めているジョージ・ウェブスター(George Webster)と、オーストラリア生まれイギリス育ちの俳優でイギリスのコメディードラマの「Ackley Bridge」にも出演していたサム・レットフォード(Sam Retford)です。
この映画を撮影するにあたって、ジョージとサムは公園で数日過ごし、ワークショップを行い、その後、ふたりは一緒に遊ぶ約束をして、昼食をとり、XBOXでFIFAをプレイし、それからパブに行ってお酒を飲みに出かけるなどして実生活でも仲良くなったそうです。
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— Neil Ely (@neildavidely) February 11, 2022
この映画は障がいをメインに扱った作品というわけではなく、実際、障がいについて語られるのは映画の最初のシーンだけで、残りは二人のサムがブランコに乗って話をしています。また、この作品の中には、ジョージ演じるサムの過保護な父親やサムが演じるサムの息子に無関心な母親も登場し、家族との関係についても取り上げています。
上映時間は16分と短いですが、その中で様々なことを考えさせてくれるような作品です。現時点では日本での公開は未定ですが、とても興味深い作品です。
映画概要
タイトル:S.A.M(16分/UK/2020年)
監督・脚本:Neil Ely、Lloyd Eyre-Morgan
プロデューサー:Nell Green
出演:George Webster、Sam Retford
Twitter:https://twitter.com/SAM_FilmUK
Facebook:https://www.facebook.com/SAMFilmUk/
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