ゲイのお悩み相談「ウケをするのが嫌い。こんな自分は何かおかしいの？」

自分の気持ちを軸にどうしたいかを考える

自分のポジションに満足していますか？

ゲイの方々の中には挿入を伴うセックスを好む人もいれば、そうでない人もいます。自分のポジションは、相手から「あなたはタチ／ウケ／リバです」と言われて決まるものではないですし、自分がどんなことが好きなのか、嫌いなのかは試してみないことにはわからないものです。

ただ、試すにしても周りのみんなしているからする必要もなければ、誰かに言われてするものでもなく、自分がやってみたいと思ったタイミングで試すことが大切です。

SNSやネットなど様々な情報によって、自分が本当に何が好きなのかわからなく迷子状態になってしまうこともありますが、そんな時こそ周りはどうでもいいので、自分の気持ちを軸に自分と向き合ってみることで答えが見いだすことができるかもしれません。

今回はウケをするのが嫌いな男性からのお悩みにお馴染みの認定マリッジ&ファミリーセラピストのJake Myers氏が答えてくれています。是非、参考にしてみてください。

ウケをするのが嫌いな自分はおかしいの？

こんにちは、ジェイク

私は29歳のゲイの男性で、まだアナルの気持ち良さがわかりません。セックスをする時はだいたい、疲れたふりをしてアナルプレイを避ける口実にしています。何かが私を下半身の探求から遠ざけているような気さえします。私は自分が何を恐れているのか、また何が私に問題があるのか分かりません。私はただGスポットの喜びを得ない運命にあるのでしょう？この恐怖を乗り越え、このホリデーシーズンに自分宛にアナルの喜びをプレゼントするために私は何ができるでしょうか？

Mr. プロストヘイト

親愛なるMr. プロストヘイトへ

自分が好きなことや嫌いなことを見極めることは、誰もが経験する自分探しの旅のようなものです。あなたの場合、私はある種の曖昧さを感じます。一方で、セックスの際にアナルを使うことはむしろ避けたいと感じていて、他方では、試してみれば楽しめると感じていて、その恐怖を乗り越えたいとも思っているようです。

迷いがあるにせよ、他の人が楽しんでいるようなものをまだあなたが楽しめてないことは、決してあなたに「問題がある」わけではありません。あなたは今、何を望んでいて、性的にどんなことがあなたにとって心地よいものなのか見極めるプロセスの中にいるだけです。自分の知らなかったことを発見することはプロセスであり、あなたが「楽しむべき」ことや「正常」であるべきことに対する期待に自分を縛り付けるようなことはしないでください。

おそらく、回避したいと思う気持ちとやってみたいと思う欲望のどちらも本当のあなたであり、ある特定の道を進んで行くにあたって、準備ができてない状態で自ら自分に準備をさせるのではなく、条件が整うまで辛抱することを良しとする必要があるかもしれません。

自分の体と精神状態に耳を傾けてください。（これが何を意味するか分からない場合、良いLGBTQセラピストが教えてくれるでしょう）身体的または感情的に緊張感や不安を感じていませんか？何か心に抱えていることはありませんか？もしそうなら、それは物事がいつの間にかどんどん進み過ぎて、あなたは自分の限界を越えてしまっている可能性があります。

逆に、あなたは理想の相手といい感じの状態で、リラックスしつつ、興奮もして、もう一歩先へ進む可能性があると気が付いたのかもしれません。

また、実際、あなたが何を恐れているのかを探り、それらがどこから来るのかをカウンセラーと話すことで少しは和らぐかもしれません。それは具体的な選択肢となるのか、それとも理不尽な不安なのか？それは痛みや不快さについてなのか、それとも人を喜ばせたり好かれるためにすべてを完璧にしておきたいのか。

一方で、まだ準備ができていない非常に親密な行為に対して躊躇があるかもしれません。それは当たり前のことです。自分が何に本当に恐れているのか、それらの根源は何であるのかを理解することで、それを手放すかどうかの選択をするうえで役立ちます。

あなたは若く、これから先、たくさんの楽しみが待っていますし、自分が何か「逃している」と思わせるような時間軸や要求に縛られないでください。あなたが準備ができたときに、その時は来ますし、性的に活発なゲイの男性の在り方についての社会的な枠組みではなく、あなたの体と心の状態があなたが行くべき所へと導いてくれるでしょう。ホリデーシーズンがやってきます。そして、自分にできる最高の贈り物は、お尻使わないときであっても受け入れることです。

ジェイク・マイヤーズ（Jake Myers）は、マリッジ・ファミリーセラピスト（ライセンス有）で、LGBTQのコミュニティーの為の最初のオンラインセラピープラットフォームである”LGBTQ Therapy Space“の創設者でもある。