ユーロビジョン2024 Isaak（ドイツ）、Natalia Barbu（モルドバ）、5MIINUST & PUULUUP（エストニア）、SABA（デンマーク）、Silvester Belt（リトアニア）が代表に決定！

ドイツ、モルドバ、エストニア、デンマーク、リトアニア代表が決定

先週末は、ドイツ、モルドバ、エストニア、デンマーク、リトアニアの代表が決定しました。

ドイツでは、Das deutsche Finale2024、モルドバでは、Etapa Națională 2024、エストニアでは、Eesti Laul 2024、デンマークではDansk Melodi Grand Prix 2024、リトアニアではEurovizija.LTのそれぞれのファイナルが行われました。

それでは、ドイツ、モルドバ、エストニア、デンマーク、リトアニアの優勝者をご紹介します。

ドイツ｜Isaak – Always On The Run

ドイツのDas deutsche Finale 2024では、9組のアーティストが出場し、アイザック（Isaak）が「Always On The Run」で優勝しました。

シンガーソングライターのアイザックは、2011年にドイツ版 X Factorに出場し、2022年にリリースしたDavid Puentezとのコラボ曲「Baby Steps」はiTuneチャートで1位を記録しています。

声にとても特徴があり、お聴きの通り歌唱力は抜群です。「Always On The Run」はポップソングですが、「Water to the Seed」のような素敵なバラード曲も歌えます。

ここ数年のドイツの出場者を見ていると、アーティストとしては魅力的で実力もあるのですが、そのアーティストがユーロビジョン向きなのかという点ではミスマッチが続いているような気がします。そんな流れを止めらえるのかアイザックに要注目です。

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モルドバ｜Natalia Barbu – In The Middle

モルドバのEtapa Naționalăでは、11組のアーティストがファイナルに出場し、ナタリア・バルブ（Natalia Barbu）が優勝しました。

ナタリア・バルブは、シンガーソングライターでバイオリニストでもあります。2006年にルーマニアでリリースしたシングル「Îngerul meu」が大ヒットし、11週間にわたり1位を記録しました。これまで4枚のアルバム、20曲のシングルをリリースしていています。

ナタリア・バルブにとって、今回、2回目のユーロビジョン出場となります。2007年のフィンランド、ヘルシキン大会に「Fight」という曲で出場し、10位になりました。

「In The Middle」はバイオリンの演奏もあり聞き入ってしまう曲ですが、ユーロビジョンのステージでどういった演出がされるか楽しみなところです。

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エストニア｜5MIINUST & PUULUUP – (nendest) narkootikumidest ei tea me (küll) midagi

エストニアのEesti Laul 2024では、10組のファイナリストが出場し、ヴィースミーヌスト＆プールールプ（5miinust and Puuluup）が「(nendest) narkootikumidest ei tea me (küll) midagi」で優勝しました。

読み方はわかりませんが、「(nendest) narkootikumidest ei tea me (küll) midagi」はふざけた曲なんかでは全くなく「ドラッグなんて使わないで楽しく生きよう！」といったポップでメッセージ性のある曲です。

5miinustはエストニアのヒップホップグループで2015年に結成されました。現在は、Estoni Kohver、Päevakoer、Põhja-Korea、Lancelotの4人組で活動しています。一方、Puuluupは、Ramo TederとMarko Veissonによるニューフォークのデュオで、エストニアの伝統楽器のタルハルパを演奏しています。

後半のダンスは少し辛そうですが、ちゃんと歌えて伝統楽器との融合も面白いですし、ユーロビジョンのステージパフォーマンス盛り上がること間違いなしです。

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デンマーク｜SABA ‐ SAND

デンマークのMelodi Grand Prix 2024には8組のアーティストが出場し、サバ（Saba）が「Sand」で優勝しました。

歌手、俳優、モデルとマルチに活動するサバは、エチオピア出身で生後8か月でデンマークの家族に養子として迎えられたとのことです。サバには双子で、姉妹のアンドレアはサバより先に音楽界で大きな成功を収めてます。2023年には、妊娠をしたアンドレアの代役としてミュージカル「ヘアー」で主役を務めました。

「Sand」は失敗や悲しみの中で苦しみながらも、過去の関係に対する希望を失わずに立ち向かうことを歌っているポジティブな曲です。聴き心地の良いキャッチーな曲ですが、一方で同じパートが何回も繰り返されているようで少し単調な感じもします。ただ、歌唱力はありますし、ユーロビジョンのステージではサバらしいパフォーマンスを見せてくれるでしょう。

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リトアニア｜Silvester Belt – Luktelk

リトアニアのEurovizija.LTでは、10組のファイナリストが出場し、シルベスター・ベルト（Silvester Belt）が「Luktelk」で優勝しました。

昨年のリトアニア代表のモニカ・リンキーテ （Monika Linkyte）の「Stay」は個人的にはお気に入りだったので、今年のリトアニア代表も注目していたのですが、想像していた以上に面白い国内選考会となりました。

注目の1組目は、2021年のロッテルダム大会に出場したザ・ループ（The Roop）でした。ユーロビジョンファンからの期待度はかなり高かったのですが、残念ながら3位となり、リトアニア代表にはなれませんでした。「Simply Joy」はメッセージ性のある素敵な曲でしたが、恐らく曲の世界観が少し伝わりずらかったのかもしれません。

注目のもう1組は、VBギャング（VB gang）でした。ユニークな振り付けと曲のスピードが終盤になるにつれて上がっていく曲「KABOOM!!!」は期待以上でした。セミファイナルは正直なところ歌唱力がかなり不安定でしたが、ファイナルはかなり改善されていて最終的な順位は大健闘の4位でした。

優勝したシルベスター・ベルトは、バイセクシャルであることを公表しているリトアニア出身のシンガーソングライターです。ロンドンにあるウェストミンスター大学で音楽の学位を取得し、リトアニアのリアリティー番組「Aš – superhitas」で優勝し、2017年に1stシングル「Noise」をリリースしました。その後、リトアニア版のThe X Factorにも出場しています。

こちらでは3つの動画を載せていますが、最初のものは優勝後のパフォーマンス、2番目がファイナル、3番目がセミファイナルのものです。ファイナルはセミファイナルに比べるとダンスを少し抑えて、ステージ演出も少し変えているようが気がします。個人的にはもうひと盛り上がり欲しい感じがするのですが、ユーロビジョン本戦では間違いなく上位に食い込んでくるポテンシャルはあるので、今後のパフォーマンスはかなり楽しみです。