ゲイのお悩み相談「結婚して15年になりますが夜の営みがありません。これってもう絶望的ですか?」

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お互い正直に話し合って解決策を

もしパートナーとのセックスが無くなったらどうしますか?

ゲイの恋愛は「短期集中型」といった感じでサイクルが早いと言われることもあります。長く付き合うことが必ずしも幸せというわけではなく、これ以上先が見えないと思ったら別れて次に進むといった、効率的でタイパの良い恋愛をしているとも言えます。

一方で、人生には楽しいことだけでなく、辛いことや悲しいこと、その他避けて通れない出来事も数多くあります。そういったことに直面した際に、一緒に乗り越えていくためには、 お互いを理解し、信頼関係を深めるための時間と努力が必要です。

別れの理由は「付き合ってみたら違った」、「セックスが無くなり付き合い始めのようなドキドキが薄れた」、「浮気された」など様々かと思います。何となくいい雰囲気になって、その流れで付き合うことはよくあることですが、そのこと自体が悪いわけではありません。ただ、付き合っていく上ではどんな付き合いをしたいのか話し合う必要もありますし、お互いの価値観や将来についてもしっかり共有していくことが重要です。

恋愛は相手との信頼関係やコミュニケーションの積み重ねで成り立つものです。面倒に感じることがあっても、お互いを理解し合う努力を惜しまないことが大切です。逆に言うと、十分な信頼関係やコミュニケーションをとれてない段階で恋愛を進めてしまうと些細なことで誤解やすれ違いが生じやすくなります。

今回は、15年連れ添うパートナーがいるゲイの男性からのお悩みにお馴染みの認定マリッジ&ファミリーセラピストのジェイク・マイヤーズJake Myers)氏が答えてくれています。是非、参考にしてみてください。

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夫と私は結婚15年になりますが、セックスなしで今も続いています。私たちは終わりでしょうか?

こんにちは、ジェイク

夫と私は15年目を迎えました。私たちはまだ35歳なので、ちょっと信じられない感じがします!私たちは大学時代に出会い、そこで築いた強い絆は現在まで続いています。数年前、私たちはお互いの絆をさらに深めるため結婚をしました。私たちは共に快適な生活を築き、同じ価値観や趣味を共有し、2匹の犬を愛し合い、お互いを親友だと思っています。

でも、ひとつだけ問題があります・・・。

それは、私たちにはセックスがないことです。

本当に全然していません。

最後にしたのがいつか正確には覚えていませんが、もう1年くらい経っているはずです。今でも彼のことを魅力的だと思っていますし、日中に彼を見てしばしばほれぼれすることもありますが、かつて感じた燃えるような情熱はもうなくなり、彼も同じです。私たちはかなりオープンな関係性をとっているので、何もないないわけではありません。あります!ただし、相手が互いではないだけです。

このままの状態を続けていくと、私たちの関係は絶望的でしょうか?もう15年が過ぎて、ただのルームメイトと結婚していることに気付くのが怖いです。

Friend with (No) Benefitsより

親愛なるFriend with (No) Benefitsへ

まず最初に、あなたが築いてきた、堅固で強固、そして美しい関係が、長い年月を経てもなお、意義深く重要なものであり続けていることに心からお祝い申し上げるとともに、従来とは異なる方法で必要なものを得ながらも、その絆が揺るがなかったことに敬意を表します。あなた方はただ長く一緒にいるだけでなく、お互いに深く充実したパートナーシップを育んできたように伺えますし、それは単なる「友達」や「ルームメイト」とはまったく違うもののようにも思います。

関係性は必ずしもある一定の形である必要はありません。さまざまな関係性、取り決め、暗黙の合意があり、最終的にはカップル(またはスラプル(三者関係))のそれぞれが自分たちにとって最適な方法を見つけることが重要です。

長い間一緒にいると(ちなみに15年はゲイの年齢換算ではほぼ永遠ですよ!)、性的な魅力が変わり、進化するのは自然なことです。人間は新しさを求めるようにできているので、大学時代の頃のように激しくお互いに求めわなくなるのはそれほど驚くことではありません。幸いなことに、異性愛規範の枠を超えて考えれば、その回避策は見つけられるでしょう。

確かに、セックスは他の人とつながり、親密さを感じる一つの方法ですが、それだけが唯一の方法ではありません。「燃えるような情熱」が薄れても、さらに深い意味を持つものが根付く可能性もあります。私たちの弱さをお互いにさらし、無条件に相手を理解し、困難な時に支え合うことで強力な絆が築かれます。これは週に何回セックスをするかよりも、はるかに強固な基盤を築きます。

幸運なことに、私たちクィアな人々は、社会の基準ではなく、自分たちに合った方法で人生や関係を設計するのが許されているというユニークな視点を持っています。オープンリレーションシップ、非一夫一婦制は一般的であり、生物学的な欲求に現実的に対応しつつ、パートナーシップの特別な部分を維持しています。

もちろん、これらを機能させるためには、コミュニケーション、信頼、そして尊敬が重要な要素です。それぞれお互い及び、外でどれだけセックスをしているかも含め共通の認識があることが大切です。もしそうでない場合は、話し合いが必要かもしれません。

つまり、「すべき」だと思っているよりもセックスをしていなくても、実際にその状況に満足しているのであれば、「すべき」ということを捨てる時かもしれません。逆に、性的な親密さを失っていると感じているのであれば、そのことについて話し合ってみてください。

次の15年に向けて、その絆を育て続けることをお勧めします。生活や仕事、日常のルーティン、家事に追われると、つながりを維持するのは難しくなりますが、それでも努力が必要です。定期的に意義のある形でお互いに共有する時間と場所を見つけてください。

確かに、何よりもまずあなたたちは素晴らしい「友達」かもしれませんが、それが「メリットがない」という意味ではありません。改めておめでとうございます!本当に嬉しいです!

「Ask Jake」は、Queertyの編集者であり、認定された結婚・家族療法士でもあるジェイク・マイヤーズによるアドバイスコラムです。

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