SNSでの投稿写真は一生残る可能性がある
あなたはSNSに顔写真付きで裸画像を投稿したことはありますか?
SNSを見ていると、裸や際どい画像を投稿しているゲイの方々を目にすることがあります。その内容は様々で、上半身裸の写真やトレーニング後の裸画像、入浴中の写真、下着姿の画像など、多岐にわたります。
以前の記事でも触れましたが、こういった行動には当然リスクが伴います。特に顔出しをしている場合、そのリスクはさらに高まります。投稿者の中には単純に「いいね」欲しさで投稿している人もいるでしょう。「いいね」をする側も「次はどんな投稿だろう」と期待が膨らみ、投稿者がその期待に応えるかたちで投稿を繰り返してしているのかしれません。
SNSは予想外のかたちで拡散されてしまうこともありますし、一度投稿したものが一生残るリスクもあります。アダルト業界で仕事をしている方であれば、それは宣伝として有効に働くこともあるでしょう。しかし、一般の会社勤めをしている人ならコンプライアンス違反と見なされる可能性もゼロではありません。
もちろん、SNSの使い方や目的は人それぞれですし、人によってリスクの許容範囲は異なり、ある人にとっては有り得ないことでも「そのくらいなら気にしない」という人もいます。最終的には自己責任ですので、投稿に伴うリスクやその結果を十分理解した上で行動することが重要です。
今回はそんな顔出しでヌード写真を投稿する理由についての記事をご紹介します。
ゲイの男性たちが顔を出してヌード写真を投稿する理由
あなたは、自分の全身がわかる写真をオンラインやアプリで共有していますか?もしそうなら、顔が写らないように顔の部分を切り取るようにしていますか? それとも、写真で自分をすべてさらけ出すことに全くためらいはないのでしょうか?
これは、出会い系アプリを使う多くのクィアの男性が抱く疑問です。また、最近Redditで議論を巻き起こしたテーマでもあります。
「顔付きでヌードを投稿する男性をよく見かけます」「格好いいと思うけど、私自身はとてもできません。露出し過ぎで家族や友人に見られるのが怖いんです。そういったことをしている人たちの考え方はどんなものなんでしょう?単に私よりも勇気があるだけなのでしょうか?」
顔付きで自分のプライベートな写真を共有している男性たちはコメント欄で、その理由やその結果について語りました。
誰も私のヌードに興味を持っていない
「18歳(現在37歳)のときから顔付きでヌード画像をネットに投稿しています」とある男性がコメントしました。
「恐らく最初の頃は、その影響について深く考えなかったのかもしれません。でも、それも遠い昔の話で、今ではすっかりバレてしまいました。自分のヌード画像が実生活に悪影響を及ぼすのではないかと、長い間不安を抱えていましたし、それがどうなるか悪夢のようなシナリオをいろいろと思い描いたりしていました」
「長い年月の間に、自分のヌード画像がいつかバレたら困ると思っていた大事な人たちには結局バレてしまいました」と彼は続けました。「幸運にも、みんなが同じ日に知ることはありませんでした。家族は私のヌード画像のことを耳にし、多くの友人はTumblrで偶然見つけました。同僚は私のヌード画像をネット上で見つけ、別の職場では上司に見つかったこともあります。また、赤の他人に何度もバレたことがあり、その多くがRedditユーザーが多く集まるオタク系のミートアップにおいてでした」
「そして分かったのは、実際には誰も私のヌードにまったく興味を持っていないということです」と彼は結論づけました。
「家族からは、ありきたりな『将来何か問題になるかもしれないから気をつけなさい』という助言を受けただけです(今のところ否定的な結果には至っていません)。職場の同僚や上司の場合、もし彼らが同僚にアダルトコンテンツを共有して私のことで何か問題を起こそうとしたら、それは明らかなセクハラになるので、即座に解雇されるでしょう」
彼は「住んでいる場所やキャリアパスによって事情は異なるだろう」とも考えています。
なりすましや脅迫のリスク
「大多数の人は気にしていません」と、別の人も同意しています。「ほとんどの人は自分のことで忙しいんです。他人が自分をどう思っているかに気を取られるのは(以前は私はそうでした)、時間の無駄だと気づきました。彼らはほとんど気にしていません。もしあなたのことを何らかの理由で陥れようとしている場合は例外ですが、それは稀なケースでしょう。唯一心配な点は自分の写真をなりすましに使われることです」
一方で、慎重な態度を示す声もありました。特に、出会い系アプリで会話を始めた途端に、別のメッセージングアプリへ移行しようとする人には注意するべきだといいます。そうした人々は、あなたを特定し、写真を使って脅迫しようとするかもしれません。これは間違いなく気を付けなくてはいけないことです。
「私が性的なものを投稿する場所は、個人的または職業的な情報と一切リンクしていません」と別の人は述べました。「Grindrのプロフィールに個人のTwitter、Facebook、Instagramをリンクさせる人がいるなんて信じられません。過去に、インターネットで知らない人が様々な情報をつなげて私を特定し、私の親しい友人たちを荒らし始めたことがあったので、それ以来慎重になっています。今では、私に関連する識別可能な情報は一切リンクさせていません」
自分のセクシュアリティは自分自身のもの
「今では、多くの男性が顔付きでヌード画像をオンラインに投稿しているため、大した問題ではない」と述べる意見もありました。
「これをやってる男たちが何百万もいるってこと?OnlyFansの時代に、膨大な情報の中で自分の写真を誰かに見てもらえる可能性なんてほぼゼロだよ。いずれ、自分のセクシュアリティは自分のものであって、他人の狭い意見に委ねることはネガティブな結果しか生まないって気づくべき時が来る。仮にそうなったとして、家族の中で実際に誰が見るって言うの?それに誰が気にする?『あなたが人生を楽しんでいることに、私たちはとても腹を立てています』ってこと」
一方で、家族の存在を理由に写真を投稿しないという声もありました。
「私は顔付きのヌードは投稿しません。家族の中にゲイがいて、彼らと定期的に交流しています。彼らのヌードを見たくないし、彼らも私のを見たくないでしょう」と30代後半の男性は言いました。彼は、テキストメッセージでヌード写真を送ることは問題ないし、気が向けば顔を出してウェブカムをすることを楽しんでいます。世界には多くのコンテンツが溢れており、以前より気にしないようにしています。
年齢
別の人は、若い男性が裸画像を共有することに対して、その後の結果を十分に理解せずにやっているのではないかと心配していると語りました。結局のところ、教育を受けている段階では、誰もが自分の将来のキャリアの道筋を分かっているわけではありません。
「18歳くらいの子たちが顔を出して写真を公開していて、それが永遠にネット上に残るということをあまり理解していないのではないかと心配です」と語る人もいました。別の人は企業で働いており、そこではリスクが大きすぎると話しました。「企業は、従業員の私生活が刺激的すぎることをあまり好ましく思いませんからね」とのことです。
また、何年も前にTumblrにセクシーな写真を投稿したことがあり、その写真が今でもX(旧Twitter)やその他の場所に出回っているのを目にするという人もいました。
全体的に見ると、年齢が上がるほど、そのようなことを気にしなくなる傾向があるようです。次に、職業によって取るべきリスクの形が変わってくる可能性があります。そして第三に、セクストーション(性的画像を使った脅迫)が存在することを認識し、知らない人がプライベートな写真を求めてくる場合には慎重であるべきです。特に、その人があなたの他のソーシャルメディアにアクセスできたり、本名や電話番号を知っている場合は注意が必要です。
「人それぞれだと思いますけど、僕は絶対にやりません」とある男性は結論付けました。「顔を出さず、下半身だけで背景もあまり目立たないものであれば考えますが。その方が少なくとも言い逃れができる余地がありますから。でも、それでもリスクを取ることになります。それが問題ないならそれでいいし、ダメならそれもいい。僕たちは自分自身の選択や決定をする権利がありますが、何かしらの結果が出た場合、それを受け入れる必要があるんです」
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