人里離れたインドの村でのゲイのラブストーリー
インドのゲイのロマンス映画『Sabar Bonda(Cactus Pears)』をご紹介します。
『Sabar Bonda』は、都市で暮らすアナンドが、個人的な喪失と家族からの圧力に苦悩しながら、祖先の村で10日間にわたる喪の儀式に臨む姿を描いています。滞在中、アナンドは同じように社会的な期待に苦しむ幼なじみのバルヤと再会し、心の安らぎとつながりを見いだしていきます。
2025年1月26日にサンダンス映画祭で上映され、唯一のインド映画で初のマラーティー語による作品でワールドシネマ部門 審査員大賞(ドラマ部門)を受賞しています。
監督・脚本を務めたのは本作がデビュー作となったローハン・パラシュラム・カナワデ(Rohan Kanawad)です。
本作はローハン監督の自伝ではありませんが、2016年に父親を亡くし、祖先の村で10日間、父の死を悼みながら過ごした体験からインスピレーションを得たといいます。滞在中、ゲイであることを知らない親戚から「結婚しなさい」といったプレッシャーを感じ、父親を亡くした悲しみにちゃんと向き合うことができなかったそうです。そんなとき、「もしそばに気兼ねなく一緒にいられる友人がいたら、気が楽だったかもしれない」と感じたことが本作のきっかけとなったとのことです。
この映画は母親が住む村で撮影が行われ、ローマンの親戚も出演者として協力しているとのことです。
主役のアナンド役をブーシャン・マノージ(Bhushaan Manoj)、幼なじみのバルヤ役をスラージ・スマン(Suraaj Suman)、スマン役をジャイシュリ・ヤグタップ (Jayshri Jagtap)が演じています。
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都市で暮らすアナンドは、父の死と家族の期待に苦悩しながら、祖先の村で10日間の喪の儀式に臨む。そこで幼なじみのバルヤと再会し、同じ悩みを抱える彼との心のつながりと安らぎを見つけていく。
映画概要
タイトル:Sabar Bonda(Cactus Pears)|2025/インド・英国・カナダ
監督・脚本:Rohan Parashuram Kanawad
出演:Bhushaan Manoj、Suraaj Suman、Jayshri Jagta
Instagram:https://www.instagram.com/cactuspearsfilm
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