ちょっとしたことだけど
女の子はピンク。男の子は青。
これの何が問題なのか?
多様性が求めらえる現代社会においては、「女の子はこうあるべき/男の子はこうあるべき」といった考えが、子供たちの多様性を狭めてしまうことになりかねないということなのでしょう。
実際、ピンクが好きな男の子もいれば、青が好きな女の子もいるでしょう。ただ、何でもかんでも思い通りになるようにやっていたらキリがないのも事実です。それでも、選択肢を与えてあげることで我々は物事をもう少し深く考えるようになるでしょう。ほんとにちょっとしたことかもしれませんが、そこから変化がうまれてくるのです。
今回ご紹介する記事については、コロナ禍において「今はそれどころではない」と思う方もいるでしょうし、実際はマスクに愛着を持ってもらうために善意で行ったのかもしれませんし、予算的な制限で2色しか用意できなかったのかもしれません。
新型コロナウイルスによってこれまでの「あたりまえ」が「あたりまえ」でなくなり、「新たなあたりまえ(New Normal)」が生まれてきます。マスクの色ひとつにしても、もう女の子がピンクである必要もなくなってもいい頃なのかもしれませんね。
子供が感じる学校内でのジェンダーステレオタイプ
当局は、ある学校が女の子にはピンクのマスクを、男の子には青のマスクを配布したことで批判する声が上がった。
Catherine Lebel博士は、8歳の娘がピンクのマスクを持って帰ってきて、クラス全員が女の子用マスクと男の子用マスクといった在りもしないものをもらったことは馬鹿げていると言っていたと説明した。
「娘は動揺している感じではなく、ただ苛立っているようでした」とMirror Onlineに答えた。
男の子は無地のネイビーのマスクが配られ一方で、女の子はハートやリップスティックがプリントされたピンクのマスクが配られた。
8 yo daughter came home irritated today about the “girl masks” and “boy masks” that were distributed to her class. pic.twitter.com/AwgXCrFeMA
— Catherine Lebel (@CatherineALebel) September 2, 2020
カナダのアルバータ在住のLabel氏は、今回の性差は必要ないように思えると娘と同意見であった。
「マスクはマスクであって、マスクを着ける人であれば誰のものでもあります」と彼女は続けた。
「物事に対してこれは女の子用、男の子用といった決めつけをしないようにしていますし、自分の子供だけではなくすべての子供たちが平等の機会が与えられていることを感じながら大人になってもらいたいと思っています」
Label氏は「もちろん今回の件は、現在の状況下において一番の心配事といわけではありませんし、学校からマスクが支給されたことは感謝すべきことです」と決して怒っているわけではないと強調した。
「しかしながら、ジェンダーステレオタイプを助長するようなことは必要ではないですし、それを目にしたら声を上げることは重要だと思います」
「言うまでもなく、子供たちにマスクを選ばせるようなことを学校には期待していません。ランダムに配布してもらいたい、それだけです」と自身のTwitterで述べた。
マスクはアルバータ州政府によって支給されたものであり、デザインについては外注されたものとのこと。
アルバータ市政の広報担当者は、「我々政府は、どの色のマスクを送られるかの決定には全く関与しておりません。目標としている唯一のこととしては新型コロナウイルスの感染拡大の予防であり、ファッション哲学や政治的目的などもございません」と答えた。
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