スイスで同性婚が合法化される可能性が
今年の5月26日に同性婚が合法化されたのは国はコスタリカです。
そして、この次に続くのがスイスかもしれません。
今年6月11日にスイス国民議会(下院)が同性婚法案を可決しました。同時に議論の分かれていたレスビアンカップルへの精子提供についても可決し、審議は全州議会(上院)に移りました。
今月に入り同性婚の合法化への動きがありました。ヨーロッパ諸国の中ではLGBT+の権利についてはかなりゆっくりと進んでいるスイスですが、今月後半に行われる法案の最終投票の結果次第で同性婚が合法化されることになります。
7年越しの悲願、スイスで同性婚法案実現への準備が整う
スイスでは2007年に同性間におけるシビルユニオンが法的に認められたが、同国議会は過去7年間、同性婚法案の詳細を詰めること取り組んできた。
スイスの憲法には「結婚及び家族を持つ権利は保障されている」との文言が既に含まれていることあり、先週、スイスが同性婚を合法化するにあたって憲法の改訂は不要であることが決定した。
12月9日の水曜日、同性カップルが精子提供を利用できるかどうかの最後の障害に最終決定が下された。
SWIによると、下院は最終的に、親がスイスの法律に従い、後に子供に妊娠した経緯を伝えるのであれば精子提供の利用を許可するということで上院と合意に達した。
同性婚が合法化されるには、今月後半に行われる法案の最終投票の結果を待つことになる。
「結婚をすべての人に」と言われている法案は2013年、中道派のグリーンのリベラル派の中で作成されたが、それ以来、何度も議論されてきている。
スイスは他のヨーロッパ諸国に比べてLGBT+の権利においては非常にゆっくりと進んでおり、今年2月になって初めてLGBT+差別を禁止する法律が成立した。
自由緑の党のNicolas Walder議員はスイスの報道機関ATSに「そろそろ制度化された差別を撤廃し、すべての人に平等な権利を与える時期がきています」と答えた。
しかしながら、反LGBT+で超保守派のクリスチャン政党であるスイス連邦民主同盟はそう簡単には引き下がるつもりもない。
この件に関して国民投票を要求しており、スイスの法律では、規定数以上の署名が集めれば国民投票を実施することが可能である。
幸運なことに、LGBT+団体のPink Crossが実施した調査によると国民の82%以上が同性婚を支持しているということが先月明らかになった。
さらに、72%が同性カップルによる養子を支持し、70%が同性カップルが精子提供を利用することに賛成しているとのこと。
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