30年後の再会
今年3月に開催された第15回大阪アジアン映画祭で上映され、主人公のアハン役を演じたレオン・ダイ(戴立忍)が薬師真珠賞を受賞した台湾映画『君の心に刻んだ名前』(原題:『刻在你心底的名字』)が、12月23日よりNetflixにて配信開始をしました。
この作品の脚本はリウ・クァンフイ監督の実話をもとに書かれたもので、主人公のアハン、同級生のバーディー、カナダ人の神父は実在の人物を基にしているそうです。
監督はアハン役のエドワード・チェンとバーディー役のツェン・ジンホアの役作りの一環として一ヶ月半の間、同じアパートに住ませ、LGBTQ団体やゲイバーなどに連れて行き、実際の当事者から話を聞かせたり、接点を持たせるようにしたとのことです。また、監督は彼らに「君たちは現代のトニー・レオンとレスリー・チャンだ」と伝え、映画『ブエノスアイレス』を見るように言ったとのことです。
台湾では2019年に同性婚が認められましたが、それまでの約30年という間には同性愛者に対する差別が存在しており、今後の更なるLGBTQを取り巻く状況の改善への思いも込めて作品の中でもそれらをとりあげているとのことです。
リウ・クァンフイ監督へのインタビュー記事は素敵なCinemagicalさんのサイトでご覧いただけますので、併せてご覧ください。
ストーリー
物語の背景は1988年、戒厳令が解除された翌年の台湾。男子高に通うアハン(エドワード・チェン)とバーディ(ツェン・ジンホア)の間では、友情を超えた恋愛感情が生まれているが、新しく入学してきた女の子のバンバン(ミミ・シャオ)が現れたことによって、曖昧な感情へと変わっていく。
映画概要
タイトル:君の心に刻んだ名前
放送:12月23日(水)NETFLIX配信スタート
監督:リウ・クァンフイ
脚本:チュウ・ヨウニン
出演:エドワード・チェン、ツェン・ジンホア、レオン・ダイ、ジェイソン・ワン、ファビオ・グランジョン、ミミ・シャオ、バリー・チュイ、エレク・リン、ホンジュラス、ワン・サイファー
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