第94回アカデミー賞、最多12部門ノミネート
ベネディクト・カンバーバッチ主演、イギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ニュージーランド合作の話題作『パワー・オブ・ザ・ドッグ(The Power of the Dog)』が2021年12月1日(水)からNetflixで配信されています。また、Netflixでの配信に先駆けて、11月19日(金)より日本全国の一部映画館で上映されています。
第78回ベネチア国際映画祭では、 銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞しており、第79回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ)、最優秀監督賞、脚本賞を含め7部門のノミネートされています。
【追記】第94回アカデミー賞では、監督賞や作品賞など最多12部門にノミネートされました。
本作は1967年のトーマス・サベージ(Thomas Savage)氏による同名の小説の映画化されたもので、監督・脚本を務めたのはニュージーランド出身のジェーン・カンピオン(Jane Campion)氏です。カンピオン監督は1993年の作品『ピアノ・レッスン(The Piano)』でも監督・脚本を務め、アカデミー賞で脚本賞を受賞し、監督賞にノミネートされました。また、第46回カンヌ国際映画祭では、パルム・ドールも受賞しています。
主演のフィル役をイギリスの俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)、フィルの弟のジョージ役にジェシー・プレモンス(Jesse Plemons)、未亡人のローズ役をキルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)、ローズの息子のピーター役をオーストラリアの俳優のコディ・スミット=マクフィー(Kodi Smit-McPhee)が演じています。
ジェシー・プレモンスは、ゲイ役を演じた『母が教えてくれたこと(Other People)』で主演を務めており、ローズ役のキルスティン・ダンストとは実生活の夫婦で2人の子供がいます。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』では、カウボーイという男性性が特に重視されるようなコミュニティーにおける抑圧された男性の深層心理が繊細かつ美しく表現されています。また、出演者の演技は素晴らしいですし、雄大で美しい景色も見所の一つです。
本作ではベネディクト・カンバーバッチのポロリもあるのですが、それはそれで自然な流れの中の必要なワンシーンのようにも感じます。話が展開していくにつ入れてどんどん映画に引き込まれていきますし、全く予想もしていなかった結末に驚いた人は多くいたのではないでしょうか。
とても面白い作品ですので、是非、ご覧ください。
舞台は1920年代のモンタナ州。そのカリスマ性と威圧的な態度で恐れられている兄のフィルと、対照的に地味な弟のジョージのバーバンク兄弟は、大牧場を共に経営して暮らしていた。ある日、ジョージが未亡人のローズと結婚することになり、家に越してくる事になった。しかし、それを訝しく思ったフィルは、ジョージやローズ、さらにローズの息子のピーターまでにも執拗な攻撃を仕掛けだす。人間関係に亀裂が生じて行く中、フィルはある事件を機に、人を愛することの可能性と自分が人々を傷つけた意識を感じ始める。
映画概要
タイトル:パワー・オブ・ザ・ドッグ(The Power of the Dog)|(2021年製作/英豪米加新)
配信:2021年12月1日(水)
監督・脚本:ジェーン・カンピオン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キルステン・ダンスト、ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィー、フランセス・コンロイ、キース・キャラダイン、トーマシン・マッケンジー、ジュヌヴィエーヴ・レモン
Instagram:https://www.instagram.com/powerofthedogfilm/
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