激戦のセミファイナル2の通過者を予想
今月10日(火)、12日(木)、14日(土)にイタリア、トリノで開催されるユーロビジョン・ソング・コンテスト2022。
今年は40ヶ国が参加し、10日(火)のセミファイナル1では、17ヶ国のうち10ヶ国の代表がファイナルに進出、12(木)のファイナル2では、18ヶ国のうち10ヶ国の代表がファイナルに進出、14日(土)のファイナルでは、Big Fiveのフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、各セミファイナルから10ヶ国の計25ヶ国の代表が優勝を目指して競い合います。
先日、10日(火)に開催されるセミファイナル1の通過予想をご紹介しましたが、今回は12日(木)のセミファイナル2に出場する18ヶ国からファイナル出場するかもしれない(出場してもらいたい)10ヶ国の予想をご紹介します。
セミファイナル1は、18ヶ国から10ヶ国がファイナルへ
Order | Country | Artist | Song |
---|---|---|---|
1 | Finland フィンランド | The Rasmus | Jezebel |
2 | Israel イスラエル | Michael Ben-David | I.M |
3 | Serbia セルビア | Konstrakta | In Corpore Sano |
4 | Azerbaijan アゼルバイジャン | Nadir Rustamli | Fade To Black |
5 | Georgia ジョージア | Circus Mircus | Lock Me In |
6 | Malta マルタ | Emma Muscat | Out of Sight |
7 | San Marino サンマリノ | Achille Lauro | Stripper |
8 | Australia オーストラリア | Sheldon Riley | Not the Same |
9 | Cyprus キプロス | Andromache | Ela |
10 | Ireland アイルランド | Brooke | That's Rich |
11 | North Macedonia 北マケドニア | Andrea | Circles |
12 | Estonia エストニア | Stefan | Hope |
13 | Romania ルーマニア | WRS | Llamame |
14 | Poland ポーランド | Ochman | River |
15 | Montenegro モンテネグロ | Vladana | Breathe |
16 | Belgium ベルギー | Jérémie Makiese | Miss You |
17 | Sweden スウェーデン | Cornelia Jakobs | Hold Me Closer |
18 | Czech Republic チェコ | We Are Domi | Lights Off |
セミファイナル2は、セミファイナル1に比べるとかなりの激戦が予想されます。
既にセミファイナル2からはポーランドのオフマン(Ochman)とセルビアのコンストラクタ(Konstrakta)を選んでいますが、これまで開催されたEurovisionのコンサートでのパフォーマンスを見る限り二人はファイナルでも上位に入ってきそうな勢いです。特にコンストラクタのパフォーマンスでは、観客は皆そろって「Biti zdrava, biti zdrava Biti zdrava, bi-bi-bi-biti zdrav」を口ずさんでおり、その盛り上がりはかなりのものでした。ここではセミファイナル2の残り8枠についてご紹介します。
Cornelia Jakobs – Hold Me Closer – Sweden
セミファイナル前からファイナルの上位に食い込むと予想されているのがスウェーデン代表のシンガーソングライター、コルネリア・ヤコブス(
2011年と2012年にはガールズグループのLove Generationのメンバーとしてユーロビジョンの国内選考
「Hold Me Closer」はサビを聞くとLady Gagaの「Shallow」
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Andromache – Ela – Cyprus
毎回、素晴らしいアーティストを選出しているキプロスですが、
キプロスは2018年にエレニ・フレイラ(Eleni Foureira)が「Fuego」のゴージャスで圧巻のパフォーマンスで準優勝をしています。その後も、タムタ(Tamta)の「Replay」、エレナ・ツァグリヌ(Elena Tsagrinou)の「El diablo」とダンスサウンドの曲が続いてましたが、アンドロマッヒの「Ela」はエスニックテイストで神秘的な感じの曲に仕上がっています。
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Emma Muscat – I Am What I Am – Malta
マルタ代表はイタリアを拠点に歌手、
マルタ代表の国内選考会のMalta in the Eurovision Song Contest 2022では「Out of Sight」で優勝したのですが、ユーロビジョンでの曲は「I Am What I Am」に変更となりました。
今年のEurovisionのエントリー曲の中で心地の良い曲の1つが「I Am What I Am」だと個人的には思ってるのですが、MVはコンセプトと演出が若干不自然な感じもあり評判はあまり良くなかったようです。ただ、エマ・マスカットは歌唱力もある歌手で、これまで開催されたEurovisonのコンサートでのパフォーマンスは期待以上で、歌の後半に手拍子をするので観客も一体となってこの曲を楽しんでいたのが印象的でした。トリノのステージではピアノの演奏もあり、ダンスもあるようです。
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Sheldon Riley – Not The Same – Australia
オーストラリア代表は、オープンリーゲイの歌手のシェルドン・ライリー(Sheldon Riley)です。
父親はフィリピン人、母親はオーストラリア人のシドニー生まれのゴールドコースト育ちです。「Not the Same」はシェルドンにとってとてもパーソナルな曲です。信仰心が強い家庭の中、6歳の時に自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群の診断を受けたこと、家を転々としたこと、自身のセクシャリティーについてなど子供のころの経験などが歌詞に込められています。
歌唱力は今年の出場者の中で一二を争うのではないかとも言われている一方で、パフォーマンス中の半分以上が顔がマスクで覆われているので、もっとシェルドンの顔をもっと見たいユーロビジョンファンの声も上がっています。
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Brooke – That’s Rich – Ireland
アイルランド代表は、国内選考会のEurosong 2022で優勝した歌手のブルーク(Brooke)です。
ブルークは、2020年のThe Voice UKのシーズン9に出場し、3位になりました。これまでのEurovisionのコンサートでのパフォーマンスは回を追うごとに調子を上げており、トリノに向けて最終調整を行っているようです。セミファイナルのリハーサルではダンサーが4名に増えていました。今年のエントリーの中で数少ないダンスサウンドの「That’s Rich」はとてもキャッチーで明るく元気なブルークならではの曲です。
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WRS – Llámame – Romania
ルーマニア代表は、ダンサーで歌手のウルス(WRS)です。
ウルスは元々ダンサーでしたが、2020年に「Why」でデビューしました。「Llámame」とは異なるエレクトロポップの「Why」のMVでは短髪姿のウルス(めちゃくちゃイケてます)を見ることができます。
「Llámame」は日本の歌謡曲のようなサウンドで、サビの「Hola, mi bebébé Hola, mi bebébé Llámame, llámame」とついつい口ずさみながら踊りたくなるような曲です。
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Michael Ben David – I.M – Israel
イスラエル代表は、オープンリーゲイの歌手で国内選考会のThe X Factor Israelのシーズン4に出場し、優勝したマイケル・ベン・デヴィッド(Michael Ben David)です。
マイケル・ベン・デヴィッドは、グルジームの父親とウクライナ、キーウからイスラエルに移住してきた母親と間に生まれ、16歳の時に家族にゲイであることをカミングアウトしたとのことです。
端正な顔立ちで、話し出すととても可愛らしいというギャップも魅力のマイケル・ベン・デヴィッドですが、歌唱力はもちろんのこと、ダンスも素晴らしいです。「I.M」でも激しいダンスを披露していますが、最初から最後まで完璧です。
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We Are Domi – Lights Off – Czech Republic
チェコ代表は、国内選考会のESCZ 2022で優勝した、ボーカルのDominika Hašková、ギターのCasper Hatlestad、キーボードのBenjamin Rekstadの3人組のエレクトロ・ポップバンドのWe Are Domiです。
Dominikaはチェコ出身ですが、CasperとBenjaminはノルウェー出身で、3人はイギリスのリーズ音楽大学で知り合い、2018年にWe Are Domiを結成し、これまで6曲のシングルをリリースしています。「Light Off」はとてもキャッチーな曲で期待も大きかったのですが、これまでのEurovisionのコンサートでは本調子とまではいってないようでした。しかし、先日、ユーロビジョンのリハーサルの一部が公開されて一安心。ステージでの演出もかなり工夫されており、We Are Domiも本番にピークをもっていってくれるでしょう。
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