イギリス、リバプール開催のユーロビジョン・ソング・コンテスト2023|5月11日(木)のセミファイナル2通過者を予想

ユーロビジョン・ソング・コンテスト
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大混戦のセミファイナル2の通過者を予想

2023年5月9日(火)にセミファイナル1 、5月11日(木)にセミファイナル2、5月13日(土)にファイナルがイギリス、リバプールで開催されるユーロビジョン・ソング・コンテスト2023

今年は37ヶ国が参加し、5月9日(火)のセミファイナル1では、15ヶ国のうち10ヶ国の代表がファイナルに進出、11(木)のファイナル2では、16ヶ国のうち10ヶ国の代表がファイナルに進出、13日(土)のファイナルでは、昨年の優勝国のウクライナとBig Fiveのフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスと各セミファイナルから10ヶ国の計26ヶ国の代表が優勝を目指して競い合います。

リバプール大会では、日本のユーロビジョンファンも投票に参加することができますので、是非、推しのアーティストを見つけて投票してみてください。

今回は、11日(木)のセミファイナル2に出場する16ヶ国からファイナル出場するかもしれない(出場してもらいたい)10ヶ国の予想をご紹介します。セミファイナル2も多様なアーティストが揃っていますが、セミファイナル1のカーリヤローリーンといった突出したアーティストはいないのもあり、セミファイナル2は誰もがファイナルに進める可能性のある混戦が予想されます。

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セミファイナル2は、16ヶ国から10ヶ国がファイナルへ

グスタフ(Gustaph) – Because Of You | Belgium

ベルギー代表は、国内選考会のEurosong 2023で優勝したオープンリーゲイのシンガーソングライター、プロデューサー、ヴォーカルコーチのグスタフ(Gustaph)です。

グスタフは、元々はステファン(Steffen)という名前で活動しており、2000年のデビューシングルの「Gonna Lose You」は国内チャートで22位を記録しました。その後、2010年代にヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェア(Hercules and Love Affair)にリードボーカルの一人として参加していました。ユーロビジョンには、2018年代表のセネック(Sennek)、2021年代表のフーヴァーフォニック(Hooverphonic)のバックコーラスとして参加していたとのことです。

90年代のレトロディスコサウンドの「Because of You」は、クィア文化やChosen Familyを表現しているとのことです。これまでPrePartyにも積極的に参加しており、安定したパフォーマンスと盛り上がりを見せています。コーラスの女性とのハーモニーもとてもいい感じです。リバプールでのステージではこれまでと全く違うパフォーマンスになるそうで、もしかしたら生のヴォーギングなんかも見てたりするかも?!

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ヴォイジャー(Voyager) – Promise | Australia

オーストラリア代表は、内部選考で選ばれた5人組のポップ・メタルロックバンドのヴォイジャー(Voyager)です。

オーストラリアは、昨年は国内選考会の「Eurovision – Australia Decides」で代表を決めていましたが、今年は内部選考で代表を選出しました。選ばれたヴォイジャーは、昨年、惜しくも2位となったバンドです。London Eurovison Party 2023では、「Dreamer」を披露してくれてました。

1999年に結成され、ボーカル&キーボードのダニエル・エストリン(Daniel Estrin)以外は途中参加となっており、ギターのシモン・ダウSimone Dow)、ギターのスコット・ケイScott Kay)、ドラムのアシュリー・ドゥードコルテAshley Doodkorte)、ベース&ヴォーカルのアレックス・キャニオンAlex Canion)の5人で活動しています。

バンドの雰囲気も良く、ポジティブなヴォイジャーのリバプールでのパフォーマンスが楽しみです。今年でオーストラリアの出場がラストになるかもしれないといった話も出ていますが、ヴォイジャー旋風で来年もオーストラリアの出場も期待したいです。

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モニカ・リンキーテ(Monika Linkytė) – Stay | Lithuania

リトアニア代表は国内選考のPabandom iš naujo! 2023で優勝したシンガーソングライターのモニカ・リンキーテMonika Linkytėです。

今回、ユーロビジョンには2回目の出場となるモニカ・リンキーテは、2015年のウィーン大会にヴァイダス・バウミラVaidas Baumila)と「This Time」という曲で出場し、18位となりました。

8年の時を経て大人の女性に成長したモニカですが、「Stay」は、愛する人と一緒にいることの大切さや、その人を失うことの心の痛みを歌った曲です。また、二人の愛が運命的であるということや、一緒にいることで相手を支え合い、未来に向かって歩き出すことができるといった希望も表現しています。また、コーラスで歌われているリトアニア語の「Čiūto tūto」は宗教儀式などで人々が輪になって伝統民謡を歌う際に使われるいい習わしとのことです。

モニカも各国で開催されたPrePartyに積極的に参加していますが、パフォーマンスは安定してますし、歌唱力は抜群です。PrePartyでは、黒の衣装を着ているのを何回か目にしましたが、明るい色の衣装のほうが絶対良いと思ったりしています。

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イル(Iru) – Echo | Georgia

ジョージア代表は、The Voice Georgiaのシーズン5で優勝し、ユーロビジョンへの切符を手に入れたシンガーソングライターのイル(Iru)です。

イルは、2011年にジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテストにガールズグループのCandyのメンバーとして出場し、見事優勝を果たしました。

Echo」は、愛と自分の内なる声に耳を傾けることを表現した曲です。イルはこの曲について「この曲のメッセージは、愛の戦いと信仰の宣言です。エコーは私の内なる声であり、愛と平和の具現化です」と述べています。

MVが公開される前はあまり期待してなかったのですが、このMVとPrePartyでのパフォーマンスを見て今年のジョージアに対する期待感はかなり上がりました。イルの高い歌唱力に加えて、曲もオリジナリティーがあっていい感じです。MVの世界観をリバプールで表現できたら間違いなくセミファイナルはもちろんのこと、グランドファイナルでも上位に食い込めるのではないかと思っています。

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ジョーカーアウト(Joker Out) – Carpe Diem | Slovenia

スロベニア代表は、内部選考会で選ばれた5人組の男性インディーズバンドのジョーカーアウト(Joker Out)です。

ジョーカーアウトは、リードボーカルのボヤン・ツヴェティチャニンBojan Cvjetićanin)、ギターとバックボーカルのクリス・グシュティンKris Guštin)、ギターとバックボーカルのヤン・ペテフJan Peteh)、ドラムのユレ・マチェクJure Maček)、ベースとバックボーカルのナーチェ・ヨルダンNace Jordan)の5人組です。

とにかくポジティブの雰囲気しかないジョーカーアウトですが、PrePartyでも楽しんでパフォーマンスをしている姿を見ているだけでこちらも楽しくなります。曲の「Carpe Diem」はラテン語で、日本語の意味はまさにジョーカーアウトのそのもので「今を生きる(Live in the Moment)」です。

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テヤ & サレナ(Teya & Salena) – Who The Hell Is Edgar? | Austria

オーストリア代表は、内部選考で選ばれたテヤ(Teya)& サレナ(Salena)です。オーストリアは2018年以降の3大会でセミファイナル止まりとなっていますが、今年はファイナルまで進めそうな予感です。

テヤとサレナはそれぞれ個人でユーロビジョンへの出場を目指したことがあり、テヤは2020年にセルビアの国内選考のBeovizijaにテヤ・デヴィ(Thea Devy)というステージネームで出場し、ファイナルまで進みましたが最終的には10位となりました。一方、サレナは、2018年のオーストリア代表を「Behind the Waterfall」という曲で目指していましたが、残念ながら代表の座を得ることはできませんでした。

テヤとサレナは2021年のオーディション番組のStarmaniaに出場していた際に出会い、国内選考会でデュオとしてリバプール大会への出場することになりました。

ノリの良い「Who The Hell Is Edgar?」は、音楽業界への風刺を利かせた曲で、作詞家への報酬が低く、「give me two years and your dinner will be free(ディナーが無料になるのに2年が必要)」といった歌詞もあります。

ユーロビジョンファンはもちろん、Juryからの評価も高いテヤ&サラナですが、これまでのPrePartyでのパフォーマンスを見る限りではもう少し場数を踏む必要があるのではと思ったりもしてます。彼女らの歌唱力は全く問題ないですが、淡々と歌っている感じがしてしまい何となく盛り上がりに欠けるところが心配なところです。ただ、リバプールでのステージパフォーマンスはきっとMVのような世界観を演出してくれることでしょう。

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ブルネッテ(Brunette) – Future Lover | Armenia

アルメニア代表は、内部選考で選ばれたシンガーソングライターのブルネッテ(Brunette)です。

昨年の代表のロザ・リンRosa Linn)は、ユーロビジョンでの最終的な順位は20位でしたが、曲の「Snap」はユーロビジョン後にTikTokで大バズリをして世界中でヒットをしました。

そんな世界から注目されれているアルメニアの代表は、現在、21歳のブルネッテです。彼女は、18歳の時に「Love the Way You Feel」でデビューし、2022年にリリースした「Smoke Break」、「Bac kapuyt achqerd」がSNS上で話題となりました。

Future Lover」は、タイトルの通りまだ見ぬ恋人についてです。まだ見ぬ恋人への想いを膨らませながら静かなオープニングがスタートしますが、実はそのまだ見ぬ恋人に操られていると感じ、彼女の感情は大渦のように膨らみ、爆発する火山のようにラップで溢れ出ていきます。

「Future Lover」のMVも曲にマッチしてアーティスティックに作られています。一方でPrePartyでのパフォーマンスは、歌唱力は問題ないというか素晴らしいですが、MVのイメージが強すぎたのか少しだけ物足りない感もありますが、きっとリバプールではさらにパワーアップしたパフォーマンスを見せてくれることでしょう。

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デンマーク代表は、国内選考会のMelodi Grand Prix 2023で優勝したシンガーソングライターのライリー(Reily)です。

フェロー諸島で生まれたライリーは、インフルエンサーでもありTikTokのフォロワーは1070万人もいます。彼がリリースした曲「Let It Ring」は、Tik Tokで4万回以上再生され、韓国の公式チャートにチャートインしました。

国内選考会が行われている中、デンマークの新聞社は、ライリーが2022年10月に韓国で開催されたSlow Life Festivalで「Breaking My Heart」を歌ったと報道しました。このニュースにより失格の危機もありましたが、曲のタイトルと歌詞が異なることとパフォーマンスも短かったこともあり失格とはならず、最終的には優勝し、デンマーク代表に選ばれました。

「Breaking My Heart」はMVにあるようにカラフルなポップソングで、今どきの音楽ですが、様々な効果が使われていることでどうしてもデジタルな人工的な曲に聞こえてしまいます。ユーロビジョン用の曲となると少し弱い気がしますが、リバプールでライリーがどんなパフォーマンスを見せてくれるかとても楽しみです。

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アリカ(Alika) – Bridges | Estonia

エストニア代表は、国内選考会のEesti Laul 2023で優勝したシンガーのアリカ(Alika)です。

現在、20歳のアリカは、これまで様々な音楽コンクールやテレビ番組に出演しており、2021年にオーディション番組「Eesti otsib superstaari」のシーズン8に出場し優勝しました。

アリカは、2021年のロッテルダム大会でスイス代表のゴジョーンズ・ティアーズGjon’s Tears)の「Tout l’universe」を書いたソングライターのニナ・サンパーマンズとウーター・ハーディと共に「Brideges」を共同執筆しました。「Bridges」はドラマチックな演劇の要素を加えた古典的なピアノバラードです。人々が互いにつながるために架ける橋について歌っており、愛や友情、希望の大切さを伝えています。

MVを見ての通り歌唱力は抜群で、その表現力に圧倒されてしまうくらいです。一方で、あまりにも正統派すぎて聴いても何となく感動まではしないといったのが正直な感想です。リバプールでのアリカの一味違うパフォーマンスに期待しましょう。

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アンドリュー・ランブロウ(Andrew Lambrou) – Break A Broken Heart | Cyprus 

キプロス代表は、内部選考で選ばれたオーストラリア系キプロス人のシンガーソングライターのアンドリュー・ランブロウ(Andrew Lambrou)です。

アンドリューは、デビュー前はYoutubeにカバー曲を投稿し、2015年にはオーディション番組「The X Factor Australia」に出場し、トップ20まで残りました。2021年にデビューシングル「Throne」の他2曲をリリースし、2022年には今年のオーストラリア代表のヴォイジャーと同じく「Eurovision – Australia Decides 2022」に「Electricity」で出場し、最終的に7位という結果に終わりました。

Break A Broken Heart」は、一方的な関係を描いた曲ですが、人生のどん底を経験してもそれを乗り越え、以前よりもさらに強くなりたいという希望も表現しています。それにしてもこのMVはちょっと独特すぎるセンスの物語が描かれています。

アンドリューはこれまでのPrePartyには参加しておらず、ライブパフォーマンスは未知数です。ただ、昨年のAustralia Decides 2022でのパフォーマンスを見る限り、何となく観客との一体感が感じられないのが心配なところです。キプロスはトリノ大会は残念ながらセミファイナルファイナル敗退でしてしまったので、今年はリベンジをしてもらいたいです。

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