アジアで2ヶ国目、ネパールで同性婚が登録可能に
アジアでは、台湾で2019年5月に同性婚が認められました。アジアでの2ヶ国目が注目されていましたが、2023年6月28日に南アジアのネパールで最高裁が同性婚の法制化が実現するまで暫定的に婚姻登録を認める裁定を下しました。
今回の裁定では、事実上ネパールで同性婚が認められ、アジアで2番目の同性婚承認国になったに等しいことになるとも言えますが、これは一人の裁判官による「婚姻届の提出を受け付けるように」というものとのことです。しかし、ネパールにとっては大きな一歩であることには違いありません。
アジアでは、タイにおいて同性婚の合法化の可能性がかなり高くなっています。また、欧州のエストニアでは、2023年6月に同性婚を法制化する家族法修正案が採択され、2024年1月に法律が施行され、同性婚が認められることになります。
ネパール、アジアで同性婚を認める2ヶ国目に
ネパールは、LGBTQ+の権利に対する勝利として、伝統的に保守的な南アジア諸国で初めて、同性婚を法的に認めた国となった。
ネパール最高裁判所は、2023年6月28日に、すべての同性婚を法的に登録しなければならないという歴史的な判断を下した。
暫定的な判決で、最高裁判所の判事であるティル・プラサード・シュレシュタ氏は、ネパール政府に対して、同性婚と非伝統的な異性間の結婚を即座に登録し始め、同時に法改正のための準備を行うよう命じた。
同性婚を永久的に支持するための新しい法的枠組みが導入されるまで、最高裁判所は同性カップルのための別個の婚姻登録簿を設置することを決定し、これにより同性カップルに異性愛カップルと同じ権利が与えられるとされている。
ネパールの婚姻の平等の主要な活動家であり、かつては唯一のゲイの国会議員であったスニル・パント氏は、この判決に対する喜びの反応について語った。
「人々はすでに祝福しています」とHuman Rights Watchが彼の言葉を報じてている。「彼らは自分たちの村に急いで戻って、結婚のための書類を集めています」
パント氏によれば、今後数か月以内に約200組の同性カップルが結婚を登録すると見込まれている。
この判決は、LGBTQ+の活動家たちが6月に提出した請願に続くもので、既存の判決が強制されるよう求めたものである。遡ること2007年の判決により、ネパール政府に対して同性婚を認め、法制化のための委員会を設置するよう指示されていた。しかし、連続する政権はこの問題に対して進展せず、立法的な変化をもたらすことができなかった。
ネパール最高裁判所は、その命令に対する反対意見を2週間以内に提出するよう求めている。
この歴史的な裁判所の判断により、ネパールは南アジア諸国で初めて同性婚に対する公約を実現した。バングラデッシュ、ブータン、インド、パキスタン、スリランカ、モルディブでは、まだ同性カップルの結婚を認めていない。
アジア全体では、台湾のみが同性婚を合法化している。
インドでは、最も人口の多い民主主義国の市民が同性婚の平等を獲得するかどうかについて、最高裁判所の5人の判事による討論が2023年4月に始まった。
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