ラトビア、フィンランド、イタリアの代表が決定
先々週末は、ノルウェー、ウクライナ、スペイン、マルタの代表が決定しましたが、先週末はラトビア、フィンランド、イタリアの代表が決定しました。
ラトビアでは、Supernova 2024のファイナル、フィンランドでは、Uuden Musiikin Kilpailu 2024 (UMK) 、イタリアではSanremo 2024のスーパーファイナルが行われました。
それでは、ラトビア、フィンランド、イタリアの優勝者をご紹介します。
ラトビア|Dons – Hollow
ラトビアのSupernova 2024では、10組のアーティストが出場し、ドンズ(Dons)が「Hollow」で優勝しました。
ドンズの本名はArtūrs Šingirejsで、ラトビアではとても有名なシンガーソングライターです。これまでラトビアのTop Radio Hit awardで最も再生された曲に7回輝いたほか、9枚のアルバムもリリースしています。
2010年に「My Religion Is Freedom」、2014年に「Pēdējā Vēstule」でユーロビジョンのラトビア代表を選ぶ国内選考会に出場し、両大会とも2位となりました。また、2015年と2017年にはSupernovaの審査員として参加していました。今回、3度目のトライでの念願の代表の座を獲得しました。
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フィンランド|Windows95man – No Rules
フィンランドのUMK 2024では、7組の出場者の中からWindows95manが「No Rules」で優勝しました。
昨年は、カーリヤ(Käärijä)が「Cha Cha Cha」旋風を巻き起こし、リバプール大会では準優勝をしたこともあり、今年のUMKはかなり注目されていました。
Windows95manは、ビジュアルアーティストでDJのテーム・ケイステリ(Teemu Keisteri)と声優でシンガーソングライターのヘンリ・ピースパネン(Henri Piispanen)のデュオです。ヘンリは、Pasaというバンドでリードシンガー兼としても活動しています。
今年はUMK2024は、サラ・シーポラ(Sara Siipola)が優勝するのではないかと思っていたのですが、ライブパフォーマンスは、ちょっと緊張していたのかサビの声が少しだけ苦しそうな感じがしました。ただ、ステージの演出は幻想的でしたし、全体的に素晴らしいものでした。一方で、優勝したWindows95manのパフォーマンスは、ジーンズ柄の卵から始まりパンツが降ってくるといったユニークな演出でした。ヘンリーは後半の高音は苦しそうでしたが、思っていた以上に声は出ていました。
今回、オープニングでは、クーマ(Kuumma)とベンジャミン(Benjamin)が登場し、昨年優勝のカーリヤは、エリカ・ヴィクマン(Erika Vikman)との新曲「Ruoska」と「Cha Cha Cha」を披露し、会場は大盛り上がりのようでした。そちらも併せてご覧ください。
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イタリア|Angelina Mango – La noia
5日間連続で行われるイタリアのSanremo 2024では、30組のアーティストから5組のアーティストがスーパーファイナルに選出され、最終的にアンジェリーナ・マンゴ(Angelina Mango)が「La noia」で優勝しました。
Sanremo 2024には、2019年のテルアビブ大会で「Soldi」で準優勝、2022年のトリノ大会でブランコと一緒に出場して「Brividi」で6位になったマフムード(Mahmood)、2020年大会に「Fai rumore」で出場予定でしたが、コロナの影響で出場できなかったディオダート(Diodato)も出場していましたが、最終順位は6位と13位でした。
アンジェリーナ・マンゴは、イタリア、マラテーア出身のシンガーソングライターです。2020年に1stシングル「Va tutto bene」をリリースし、その後は精力的に音楽活動を続け、2022年には、Sony Musicと契約を結び、タレントショー番組「Amici di Maria De Filippi」に参加し、2位となりました。2023年にはEP『Voglia di vivere』をリリースし、シングルカットされた「Ci pensiamo domani」はイタリアチャート7位を記録し、その次のシングル「Che t’o dico a fa」は同チャートで2位を記録するなど、現在、イタリアで勢いのあるアーティストの一人です。
「La noia」は日本語にすると「退屈」を意味するそうです。この曲は、人生の苦悩や無力感、退屈さに対する葛藤を表現し、その中で喜びや笑いを見つけようとする姿を描き、苦しみや退屈を克服し、喜びや笑いを見出すことが、人生をより人間らしく、より豊かなものにするという希望も表現されているようです。
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