オープンリーゲイ&バイセクシャルの男子選手の活躍
東京オリンピックはすべての競技を終えて、8月8日(日)に閉会式を迎えました。
史上最多となる少なくとも186人のオープンリーLGBTQ+のアスリートが参加し、初のトランスジェンダー選手も誕生しました。OutSportによると、金メダル11個、銀メダル13個、銅メダル9個獲得し、56人のオープンリーLGBTQ+アスリートがメダルを獲得したとのことです。
東京オリンピックには186人ものオープンリーLGBTQ+アスリートが出場しましたが、その大半は女子選手でした。このサイトでは注目すべきオープンリーゲイ&バイセクシャルの男子選手を紹介しました。
その数少ないオープンリーゲイ&バイセクシャルの男子選手も、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得しました。また、メダル獲得とならなかった選手も、オリンピックという大舞台での活躍や頑張りはオリンピックの視聴者に感動を与えたことでしょう。まだまだみんな若いですし、パリオリンピックでの活躍も期待される選手です。是非、今後もフォローしてみてください!
トランポリン(Trampoline Gymnastics)
名前:ドミニク・クラーク(Dominic Clarke)
国 :オーストラリア
結果:トランポリン 予選 4位 / 決勝 8位
トランポリン、オーストラリア代表でとても愛くるしいドミニク・クラーク選手。歌もオーストラリアの手話(Auslan)も上手なんです。既に帰国して隔離中ですが、オーストラリアから閉会式に参加したようです。2024年のパリオリンピックでもトランポリン競技は行われますので、今後の活躍が楽しみです。オーストラリア代表選手は緑と黄色のユニフォームがとても印象的でしたが、これは国花の「アカシア」が採用されているそうです。どの競技でもユニフォームを見ればオーストラリア代表と一目でわかるのがとても素敵でした。
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飛込(Diving)
名前:トム・デーリー(Tom Daley)
国 :英国
結果:10mシンクロ高飛込 金メダル🥇 / 10m高飛込 銅メダル🥉
編み物をする姿がメディアでも取り上げられすっかり日本でも有名になった英国代表のトム・デーリー選手。東京大会ではスポーツ界におけるLGBTQ+の可視化に大きな影響を与えてくれた選手の一人でもあります。7月26日(月)にペアを組んだマティ・リー(Matty Lee)選手と出場した男子10mシンクロ高飛込で金メダルを獲得し、8月5日(土)には10m高飛込に出場し、見事銅メダルを獲得しました。
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名前:アントン・ダウン ジェンキンス(Anton Down-Jenkins)
国 :ニュージーランド
結果:3m板飛込 予選 16位 / 準決勝 8位 / 決勝 8位入賞
ニュージーランドにとって約40年ぶり男子板飛び込み代表として出場したアントン・ダウン ジェンキンス選手。決勝に進んだ他の選手に比べると演技の難易度は少し低めだったそうですが、それでも1回1回の演技を正確かつ確実に行うことで見事8位入賞となりました。現在、21歳なので今後の活躍がさらに楽しみです。
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名前:ジョーダン・ウィンドル(Jordan Windle)
国 :米国
結果:10m高飛込 予選 15位 / 準決勝 9位 / 決勝 9位
カンボジア生まれでゲイの養父と二人三脚でオリンピック初出場をしたジョーダン・ウィンドル選手(彼自身はゲイではなく、彼女もいます)。
同じく米国代表として決勝まで一緒に戦った仲良しのブランドン・ロシアボ(BrandonLoschiavo)選手のインスタで二人の”フュージョン”をご覧ください。
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競泳(Swimming)
名前:マーカス・ソーマイヤー(Markus Thormeyer)
国 :カナダ
結果:100m背泳ぎ 予選 6位 / 200m背泳ぎ 準決勝 8位 / 男子4x100mフリーリレー 決勝 4位 / 男子4×100mメドレーリレー 決勝 7位
東京オリンピックでは4種目に出場したカナダ代表のマーカス・ソーマイヤー選手。男子4x100mフリーリレーでは惜しくも4位とメダルは逃しましたが、今後が楽しみの選手です。インスタでは、女子200m&400m個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依選手と男子200mバタフライで銀メダルを獲得した本多灯選手と一緒に映った写真を投稿してました。
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名前:アリ=ペッカ・リウッコネン(Ari-Pekka Liukkonen)
国 :フィンランド
結果:50m自由形 予選8位 / 100m自由形 予選7位
ロンドン、リオ、そして東京オリンピックと3大会に出場した現在、32歳のベテランのアリ=ペッカ・リウッコネン選手。身長が2メートル近くあるとても大柄な選手です。今年5月に開催された2020 European Aquatics Championships(1年延期での開催)では、50m自由形で見事金メダルを獲得していましたが、東京オリンピックでは、残念ながら予選敗退となりました。既にフィンランドに帰国し、現在はオリンピックの疲れを癒しているようです。このインスタの写真は選手村での光景ですが、何のゲームなのかすごく気になっています!!
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馬術(Equestrian)
名前:エドワード・ガル(Edward Gal)
国 :オランダ 🇳🇱
結果:馬場馬術団体 5位 / 馬場馬術個人 6位
名前:ハンス・ペーター・ミンデルフート(Hans Peter Minderhoud)
国 :オランダ
結果:馬場馬術団体 5位 / 馬場馬術個人 12位
カップルで東京オリンピックに挑んだオランダ代表のエドワード・ガル選手とハンス・ペーター・ミンデルフート選手。ベテランのふたりはこれまでオリンピックを含め数々の大会でメダルを活躍しており、オリンピックではエドワード・ガル選手は、ロンドン大会の馬場馬術団体で銅メダル、ハンス・ペーター・ミンデルフート選手は北京大会で同競技で銀メダルを獲得しています。今回はメダル獲得とはなりませんでしたが、団体、個人ともに素晴らしい演技を見せてくれました。オリンピックのシンボルと一緒に2人が映っている写真が1枚だけありました:)
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名前:カール・ヘスター(Carl Hester)
国 :英国
結果:馬場馬術団体 銅メダル🥉 / 馬場馬術個人 8位
見事、馬場馬術団体で銅メダルに輝いたカール・へスター選手。ロンドン大会では金メダル、リオ大会では銀メダル、そして、東京大会では銅メダルと3大会連続でメダルを獲得しました。トム・デーリーに引き続きオープンリーゲイの選手が獲得した2個目のメダルとなりました。日本滞在中は同じく英国代表で女子パーク·スケートボードで銅メダルを獲得したスカイ・ブラウン選手と一緒に撮った写真をインスタに投稿していました。
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陸上(Track and Filed)
名前:トム・ボスワース(Tom Bosworth)
国 :英国
競技日程:20キロ競歩 25位
札幌で開催された競歩20キロに出場した英国代表のトム・ボスワース選手。2度目のオリンピックとなった東京大会ですが、今年はハムストリングの故障により思うようにトレーニングやレースが出来なかったとのことです。また、競技当日前にTwitterでのIOCに向けた投稿(現在は削除済)が国内外で波紋を広げましたが、これもアスリートとしてオリンピックにかける思いが強かったが故だったのかもしれません。次回は万全な状態で日本の大会に戻ってきてもらいたいです。
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名前:ラムジー・アンジェラ(Ramsey Angela)
国 :オランダ
競技日程:混合4×400mリレー 4位 / 男子4×400mリレー 銀メダル🥈
オリンピック開催の半年前にボーイフレンドとの写真をインスタに投稿して話題となったオランダ代表のラムジー・アンジェラ選手。7月31日(金)の混合4×400mリレーでは惜しくも4位でしたが、8月7日(土)の男子4×400mリレーでアンカーを務め、見事、銀メダルを獲得しました。インスタの投稿にはボーイフレンドへの感謝も述べられていました。
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バレーボール(Volleyball)
名前:ドウグラス・ソウザ(Douglas Souza)
国 :ブラジル
結果:4位
バレーボールのブラジル代表のドウグラス・ソウザ選手。ブラジルは、準々決勝で日本と戦いセットカウント3対0で勝利をしましたが、準決勝でROCに負け、3位決定戦への進みました。3位決定戦ではアルゼンチンと対戦し、フルセットまでもつれ込んだ末、セットカウント3対2で残念ながら敗退となりました。既に帰国をしているようですが、また日本でプレーする姿を楽しみにしています。
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テコンドー(Taekwondo)
名前:ジャック・ウーリー(Jack Woolley)
国 :アイルランド
結果:男子58kg級 決勝トーナメント(16 強戦)敗退
アイルランド初のテコンドーでのオリンピック選手となり、歴史的偉業を成し遂げたジャック・ウーリー選手。2016年リオ大会に向けたドキュメンタリー番組「Road to Rio」の中で当時17歳だったウーリー選手はバイセクシャルであることをカミングアウトしましたが、当時を振り返り、テコンドー選手の前にセクシャリティーが先行してしまったためカミングアウトをしたことを後悔しているとのことです。東京オリンピックでは残念ながらメダル獲得とはなりませんでしたが、ウーリー選手は58kg級で世界ランキング10位内の期待のホープです。テコンドー選手としてこれからがまだまだ楽しみの選手です。
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