史上最多、東京オリンピックに出場予定のオープンリーLGBTQ+のアスリートは少なくとも186人

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picture from Tokyo 2020
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東京オリンピック、1年越しの開催

2021年7月23日(金)から8月8日(日)までの17日間開催される東京2020オリンピック競技大会。(パラリンピックは2021年8月24日(火)から9月5日(日)まで開催)

新型コロナウイルス感染症のこともあり、来週からオリンピックが開催されることに対して実感が湧かない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、現実にはオリンピックに参加する国々から出場者や関係者、海外メディアなどが続々と日本に到着しており、オリンピックは開催に向けて確実に進んでいます。

もちろん、中にはオリンピックを中止すべきだとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、その件については少し置いといて、ここでは東京オリンピックに出場予定のオープンリーLGBTQ+のアスリートに関する記事をご紹介します。

これまでオリンピックに関連した記事をご紹介してきましたが、LGBTQに関連したスポーツニュースウェブサイトであるOutsportsの調査によると、オリンピック史上最多の少なくとも186人のオープンリーLGBTQ+アスリートが東京オリンピックへの出場権を獲得しているとのことです。(※下記の記事の中では情報更新前の131人となっております)

Outsportのサイトには、現時点で東京オリンピックに参加予定のLGBTQ+アスリートが各競技ごとにリスト化されています。残念ながら日本の選手がリストの中にありませんでした。

こちらは「東京2020表彰式コンセプトムービー」です。東京2020では合わせて878回もの表彰式が行われるそうです。とても素敵な動画だと思いますのでこちらも是非、ご覧ください。

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東京オリンピックに史上最多のLGBT+のアスリートが出場

Out Sportsの調査によると、少なくとも131人のオープンリーゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、ノンバイナリーのアスリートがオリンピックに参加するために東京を訪れることになるとのこと。(※現在は163名)

東京オリンピックに出場するLGBT+のアスリートの数は、56人のオープンリークィアのアスリートが出場した2016年のリオオリンピックと比較すると2倍以上となる。

さらに、Outsportsによると東京オリンピックに参加するOUTアスリート(カミングアウトしたLGBT+の選手)はこれまでの夏季オリンピックの中でも最も多いとのこと。

今年のオリンピックには25ヶ国からオープンリーLGBT+のアスリートが東京大会に出場することになっており、アメリカが一番多く30人以上ものクィアアスリートが参加予定となっている。

東京を訪れるLGBT+アスリートの数のランキングでは、アメリカに続いて、イギリスが15人、オランダが12人、カナダが11人、ニュージーランドが9人、オーストラリアが9人、ブラジル7人となっている。(※現時点ではイギリス16人、オランダ16人、カナダ16人、ニュージ―ランド10人、オーストラリア12人、ブラジル14人に更新)

Outsportsは、このランキングに東京大会に参加予定で東京を訪れることになっているリザーブ選手も含めてランキングを行っている。

この調査は、メディアを通してカミングアウトをしているもしくは、SNSでオープンにしているアスリートを対象にしている。

合計では、30名以上ものオープンリーLGBT+のサッカー選手、13名のバスケットボール選手、9名のラグビー選手がオリンピックに参加する。

LGBT+アスリートは、スケートボード、ボクシング、サイクリング、ダイビング、馬術、フェンシング、フィールドホッケー、ゴルフ、ハンドボール、柔道、マラソン、ボート、セーリング、水泳など様々な競技に参加することになっている。

今大会のオープンリーLGBT+の女性選手は男性選手の7倍にも及ぶことがOutsportsの調査で明らかとなり、これは女子サッカー選手の中に多くのオープンリークィアな選手がいることによる傾向である。

トム・デーリー(飛込)、カール・ヘスター(馬術)、スザンナ・タウンゼント、サラ・ジョーンズ、リア・ウィルキンソン、(フィールドホッケー)、ミーガン・ジョーンズ、フラン・カービー(ラグビー)、レイチェル・デーリー(サッカー)は東京オリンピックに出場するイギリス代表のオープンリーLGBT+のアスリートである。

ニュージーランド代表の重量挙げの選手であるローレル・ハバードは、オリンピック史上初のオープンリートランスジェンダーアスリートである。

LGBT+の当事者からも東京オリンピックに多くのクィアアスリートが参加することを喜ぶ声が広がっている。

また、LGBT+のためのスポーツ組織であるAthlete Allyもこのニュースを称賛した。

「OUTで誇り高いアスリートは、カミングアウトをしていない人々や、ありのままの自分になって自分が好きなスポーツができるのか確信を持てない人々にとって希望の光であります」とAthlete Allyの広報責任者であるジョアンナ・ホフマン氏はTIMEのインタビューに答えた。

関連記事:Tokyo Olympics to welcome record number of LGBT+ athletes – more than every other Olympics combined

 

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