幽霊のゲイカップルが登場するメキシコのドリトスのコマーシャル動画『ありのままの自分になるのに遅過ぎるということはない』

スポンサーリンク

メキシコ、ドリトスがLGBTQコミュニティーを支援

ドリトス(Doritos)はご存じですよね?

ドリトスの名前の由来はスペイン語のDoradito(こんがり揚っている小さなもの)の短縮からきているそうです。

ポテトチップスも美味しいんですが、気分転換に濃いジャンキーな味のものが食べたい衝動に駆られドリトス(特にメキシカンタコス味)を買って食べてみると、やっぱりめちゃくちゃ美味しいです。

そんなドリトスがメキシコでLGBTQのコミュニティーを支援する素敵なコマーシャル動画を公開しました。

幽霊のゲイカップルが登場するこの動画は、メキシコの死者の日(Día de los Muertos)のお祝いの時期に合わせて公開されました。死者の日はハロウィーンの後の11月1日~2日にかけて行われ、メキシコ人にとって故人を偲びお祝いをする日になります。人々は墓地を訪れ、写真などが飾られたオフレンダ(Ofrenda)と呼ばれる小さな祭壇を作ります。

このコマーシャル動画は10月22日(金)に初公開され、Youtubeで300万回再生以上を記録しています。

この動画では、ボール皿に入ったドリトスを両手が抱えたお婆さんとその家族が墓地にあるオフレンダに近づいていきます。お婆さんが祭壇の上にそのボール皿を置き、祭壇に飾られた男性の写真を見て、スペイン語で「大切な弟よ、あなたがいなくて寂しいわ」と声を掛けます。

すると、青い煙が祭壇のあたりからむくむくとでてきて、亡くなった弟のアルバートが現れ、家族を驚かせます。

「こんにちは、みなさん」とガイコツ風のアルバートおじさんが尋ねます。そして、アルバートおじさんが帽子を取ると、彼の裏にもう一人の男性が現れ、家族は少し困惑した表情を浮かべます。

「彼は誰?」と家族の一人が彼に尋ねると、「彼はマリオだよ。私のパートナです」と答え、ふたりは手を繋ぎ、微笑みます。

家族は驚きの表情で一瞬固まると、お婆さんが微笑み、拍手をし「なんてすばらしいことなの!あなたは一生独りぼっちなのかと思ったわ」と言います。その言葉に安心したのか、ふたりはハグをして、その姿に家族は笑顔で喜びを表します。

動画の最後にはスペイン語で「Nunca Es Tarde Para Ser Quien Eres(ありのままの自分になるのに遅過ぎるということはない)」というキャプションが表示されます。

ドリトスの広報担当者はこの動画について以下のように述べています。

「死者の日は、メキシコ人にとって人生をお祝いする日です。たとえ彼らが亡くなっていても、我々が大切に思うすべての人に敬意を払い、愛を分かち合い、結束を深めます。また、メキシコ・ドリトスが愛する気持ちや我々の日々のLGBTQ+コミュニティーへのコミットメントをお祝いする機会でもあります。『ありのままの自分になるのに遅過ぎるということはない』の動画を通して、本当の自分になることに遅過ぎるということはなく、もしその時がきたら我々はあなた方をサポートしていくということを皆さんにお伝えしたいと思っています」

ドリトスはこれまでにもLGBTQの人々への支援を示しており、2015年にはアメリカでのプライドシーズンを記念して限定版レインボーカラーのチップスを発売しました。また、今年の初めには、同じくメキシコでゲイの息子を受け入れる父親を描いたコマーシャル動画も製作し公開しています。

関連記事:Doritos features ghostly gay couple in a touching Day of the Dead ad

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました