ノルウェーの郵便局”Posten”のクリスマスCM『When Harry met Santa』|1年に1度しか会えないハリーとサンタ

動画
picture from Posten
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All I want for Christmas is you

昨年公開されたノルウェーの郵便局「Posten Norge」によるクリスマス動画『When Harry met Santa』をご紹介します。

この動画はノルウェーにおける同性愛非犯罪化の50周年を記念して制作されました。

この動画の登場人物のダンディーなハリーはサンタと1年に一度、クリスマスの時しか会うことができません。

最初の年はハリーがサンタに気が付くと、サンタは煙突を登って行ってしまい、翌年はハリーが部屋の中で写真を手にしているサンタをそっと覗いています。その翌年は香水をつけてサンタが来るのをソファーに横になって待っていると目の前にサンタが現れ、プレゼントをもらいます。その翌年、ハリーはサンタと楽しいひと時を過ごすことができましたが、ハリーは1年に1日しか会えないサンタへの想いである「All I want for Christmas is you」と書いた手紙を送ります。そして、その年、サンタを待っているとハリー宛にプレゼントが配達され、部屋に戻ると目の前にはサンタが待っています。サンタは「あなたと一緒に過ごすために(Postenに)ちょっと手伝ってもらうことにしました」と伝え、2人はついにキスをします。

とても心温まる動画ですが、この動画ではノルウェーでのLGBTQの権利の重要さも併せて伝えおり、動画の最後には、「2022年には、ノルウェーでは愛する人を愛することが合法になってから50年になります」とキャプションが表示されます。

ノルウェーは1972年に同性間の性行為が違法ではなくなりました。ノルウェーには多くのLGBTQを含む政策や法的保護があります。1979年には同性愛者が兵役に就くことが認められ、1981年と1998年には、公共施設や雇用における性的嗜好を含む全国的な差別禁止法を可決しました。2009年には同性婚と同性愛者による養子縁組が認められ、2013年と2016年にはトランスジェンダーに対する追加の法的保護を可決しました。さらに、今年は転換療法が禁止されました。

一方で、現時点では、代理出産を通じて子供をもつ同性カップルへの権利は保護されておらず、男性と性行為をする男性は、献血が許可されるまでに1年間セックスを控えなければなりません。

とは言え、LGBTQ+の権利において世界の中でもトップクラスのノルウェー。こういったCM動画が制作されること自体が素晴らしいことですし、こういった取り組みが日本も含めどんどん広がっていくことを願っています。

 

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