チリが世界で30カ国目となる同性婚承認国へ
2022年3月10日、南米チリで同性婚がスタートしました。
チリは中南米の国の中では保守的な風土があり、同性婚法案に対して根強い反対がありましたが、2021年12月7日(火)、チリの上下両院でに同性婚を合法化する法案を圧倒的多数で可決しました。その2日後の9日に当時大統領であったセバスティアン・ピニェラ大統領が署名し、10日に法案が成立したことが官報に掲載されました。
官報掲載後の90日後にあたる3月10日、法律の施行が開始され、ついにチリが同性婚承認国となりました。世界で30国カ目、中南米ではアルゼンチン、ブラジル、メキシコ(連邦法はないが同性婚は認められている)、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、ウルグアイに続いて8カ国目となります。
同性婚が成立した当日に同性カップルのハビエル・シルバさんと歯科医のジェイミー・ナザルさんが首都サンディエゴ郊外で挙式を上げたとのことです。彼らは付き合って7年のカップルで、3年間、シビル・ユニオンも結んでおり、二人のお子さんもいるとのことです。おめでとうございます。
チリで同性婚成立後、最初の結婚式
ハビエル・シルバとジェイミー・ナザルは、チリで同性婚法が施行されてから最初に結婚した同性カップルである。
昨年、同性婚法案が可決され、木曜(3/10)に施行されたため、2人は首都サンディエゴの郊外でシビルウエディングを行った。
ロイターによると「チリで最初に同性婚をしたカップルになれたことはとても光栄なことであり、誇りに思います」とシルバは挙式に後に述べたとのこと。「ついにこの日がきました。こんな日が来るとは思ってもいませんでした」
付き合って7年の彼らには二人の子供がいる。彼らは3年間シビル・ユニオンも結んでいた。チリのシビル・ユニオンでは結婚と同等の多くの権利が与えられているが、公式に子供を養子に迎える権利など認められていない権利もあった。
「現在、私たちの子供たちは他の家族と同じ権利が持つことができました。彼らにより良い将来が訪れ、愛し合っている両親がいることで差別されるようなことが無いよう願っています」とシルバと語った。彼らは子供たちを連れて挙式をあげた。
この他にも二組の同性カップルが木曜日に結婚をしたとフランス通信社は報じている。その内の1組のカップルのコンスエロ・モラレスとパブラ・ヒューザーは親権の保証が原動力となったと答えた。彼女らには2歳になるホセファという名の娘がいるが、これまでは娘を生んだヒューザーにしか親権が与えられていなかった。
「今日をもってホセファは非嫡出の娘ではなくなります」とモラレスは述べた。
チリ議会の上下両院は2021年12月7日に同性婚法案を可決し、2日後に当時大統領であったセバスティアン・ピニェラ大統領が署名をし法案が成立した。ピニェラ大統領は元々は同性婚に対しては反対の姿勢を示していたが、その後、同性婚支持を表明した。
ピニェラ元大統領の後任争いでは、同性婚を支持しているリベラルなガブリエル・ボリッチの前に超保守派のホセ・アントニオ・カストが立ちはだかった。ボリッチが大統領選を勝利し、金曜(3/11)に大統領に就任をした。現在、36歳のボリッチはチリ史上最少年の大統領であり、引き続きLGBTQ+への強力な支援を誓っている。
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