ゲイの友人との共同育児、独身女性がゲイの親友と子供を産むことを決心し、一緒に育児を行うに至るまで

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自由に未来を描ける社会の実現を

子供を育てたいと思ったことはありますか?

同性婚が認められている国では、ゲイカップルでも子供を育てている例は珍しくないかもしれませんが、男性は生物学的に子供を産むことができないため、代理母による出産(サロガシー)や養子縁組を通じて子供を授かるケースが一般的です。

日本でも子育てをしているレズビアンカップルが時折メディアで紹介されることがありますが、ゲイカップルのほとんどは国際カップルだったりします。とても素晴らしい話ではあるものどこか別世界といった感覚を覚えたりもします。

日本では同性カップルに対する法整備が不十分であることから、ゲイカップルが子供を授かる際には手段的・金銭的なハードルが高いことが考えられます。(実際には、子供を持つという選択肢をそもそも考えていないのかもしれませんし、現状を踏まえてその選択肢がないものとしているのかもしれません)

一方で、2017年に大阪市の男性カップルが里親認定されたとの報道があったり、2018年10月以降では東京でも同性カップルの里親認定が可能となっています。実際、「ゲイ 里親」と検索をしてみると里親経験のあるゲイやレズビアンカップルの方々の関連した記事や動画を見ることもできます。

このように日本ではゲイカップルにも子供を育てる機会は提供されてはいるものの、将来的に自分の子供をもちたい、子供のいる家族を形成していきたいと思いがある場合、話はまた異なってきます。今回紹介するイギリスの記事では「独身女性とゲイの親友で子供を産んで、共同で育児をしていく」という内容が取り上げられていますが、日本では独身の女性やゲイの男性が子供を授かるという選択肢が更に狭まれれそうになっています。

現在、日本では生殖医療に関する国の法整備(特定生殖補助医療法案)が行われています。この法案の「たたき台」では、精子や卵子の提供を受けられるのは、法律婚の夫婦に限定されました。これは、同性婚を認める法整備の議論が進んでいない中で、法的な親子関係が安定せず「子どもの福祉にそぐわない」といった理由によるものとのことです。

言い換えれば、同性婚を含む同性カップルの存在を前提とした法整備が行われていれば「子供の福祉にあったもの」になり、こういった問題も起こらないということになります。子供を産み育てたい人、子どもを産みたい人、家族を持ちたい人、既に同性カップルで子供を育てている人たちが自分たちの人生の選択に制約を受けることなく、自由に未来を描けるような社会が一刻も早く実現することを願っています。

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独身の女性がゲイの友人と共同育児を決意

ある女性とゲイの親友は一緒に赤ちゃんを産むことを決心し、共同育児という方法で「念願の親になる」ことに

39歳のニコラ・スローソンはずっと赤ちゃんが欲しと思っていた。彼女は充実した独身生活を過ごしていたが、自身の不妊の可能性を心配し、30代半ばになって初めて一人で赤ちゃんを産むことを考えるようになった。

フリーランスの彼女は、自分で子供を産み、育てることができるかどうか不安であった。そんな中、独身のゲイの友人の一人が赤ちゃんを持ちたいと思っていることを知ったとき、彼女は彼に子供を持つことを提案し、彼は喜んで承諾した。

スローソンは、5年前にオールド・ベイリーで行われた裁判の陪審員を務めたことで、友人とのプラトニック関係の下での共同育児を考えるようになった。そこで、スローソンは2人の子供を持つ女性と親しくなった。彼女と彼女の妻は、自然な方法で子供を産むことを決心し、ゲイの友人に精子提供を依頼した。

「彼は単なる提供者になりたかったのではなく、父親になりたかったのです」とスローソンはガーディアン紙で述べた。「彼らはプラトニックな関係性の下で共同育児することを決めました。子供たちがいかに愛されているかは明らかでした」

彼女の新しい友人の話に感銘を受け、彼女は勇気を出して友人のトム・ヘイズに同じようなことをしてみたいかどうか尋ねた。最初は2人でパブで話し合い、後に何時間にも及ぶ計画を通じてアイデアを具体化していった。

「これほどまでに生まれる前に話し合われたり、考えられたりするような赤ちゃんはいないと私たちは冗談を言っていました」とスローソンは述べた。

「私たちは、親権争のような万が一うまくいかなったときの最悪の事態についても共有するなど深刻な会話もしました。私たちは法的側面から財政まであらゆることを話し合いました(すべてを50/50で分担することに同意)」

「赤ちゃんが最初の1年間どこに住むかについても話し合いました(私のところで、彼もここに)。私たちは育児へのアプローチについて話し合い、不妊でなかなか赤ちゃんが産まれなかったらどうするのかや流産した場合にどうやってお互いをサポートするのかなどについても話し合いました」

それぞれの両親にこの計画を伝えると、スローソンとヘイズは心から喜ばれ歓迎された。彼らは子宮頸管内精液注入法(ICI、俗に”ターキー・ベイスター・メソッド”と呼ばれる)でトライを開始した。これは、使い捨ての針のない注射器を使用して精子を膣に注入する方法である。

開始してから1か月後に彼女は妊娠し、彼女らの赤ちゃんは春に生まれる予定である。

「私たち二人とも、何年間も赤ちゃんを授かることができないと思っていましたが、赤ちゃんが実際に生まれるなんて信じられません」とスローソンは述べた。

「でも、実際に小さな赤ちゃんがおなかの中に宿っていて、そしてこの春、私たちはついに親になるのです」

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