世界で6番目に小さい国、リヒテンシュタインで2025年1月1日から同性婚が可能に

同性婚

世界で6番目、ヨーロッパで4番目に小さい国、リヒテンシュタインで2025年1月1日から同性婚が合法化されました。

リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに挟まれた小国で、面積は約160km2、人口は約39,000人です。東京23区の約4分の1の大きさで、香川県の小豆島とほぼ同じ面積です。

リヒテンシュタインでは2024年5月16日に同性婚法案が可決されました。2024年7月9日にはアロイス侯世子から王室の承認を受け、今回、2025年1月1日から法律が施行されました。

リヒテンシュタインに続き、アジアで3ヶ国目となるタイでは、2025年1月3日、タイ内務省が婚姻平等法の施行に必要な準備を整えたと発表し、1月23日から同性婚登録が可能になります。

2025年はリヒテンシュタイン、タイをはじめ、同性婚が認められる国がいくつ増えるでしょうか。今回は、2025年1月1日から同性婚が合法化されたリヒテンシュタインに関する記事をご紹介します。

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ゲイカップルがリヒテンシュタインで結婚が可能に

2024年5月に同性婚を合法化する法案が可決された後、2025年からリヒテンシュタインという小さなヨーロッパの国で同性カップルが公式に結婚できるようになった。

この法律は、新年(1月1日、水曜日)に施行された。これは、リヒテンシュタイン議会でほぼ全会一致の投票が行われた9か月後のことである。この法律の施行により、ドイツ語を第一言語とする国々の中で最後に結婚の平等を導入した国となった。ドイツでは2017年、オーストリアでは2019年、スイスでは2022年に既に同性婚が合法化されてる。

アメリカ合衆国のスイス・リヒテンシュタイン大使館は、リヒテンシュタインが結婚の平等を完全に導入したことを祝福し、Xで次のように述べている。「この節目は、平等のために尽力した無数の個人の献身と支援活動の証です」

リヒテンシュタインはヨーロッパで4番目に小さな国で、オーストリアとスイスに挟まれた場所に位置し、人口は約4万人である。同国では同性カップルの登録件数はわずか43件であるが、同性カップルによる養子縁組などの権利が徐々に認められてきた。

ヨーロッパにおけるLGBTの権利
リヒテンシュタインは、同性婚を合法的に執り行うことを認めた他のヨーロッパの21ヶ国に加わった。一方、37ヶ国中32ヶ国が同性カップルに対してシビルユニオン(事実婚)等を認めている。2024年の「ゲイ・トラベル・インデックス」では、スペイン、ポルトガル、マルタがカナダやニュージーランドとともに世界で最もLGBTQI+に優しい国のトップの座に選ばれた。

しかし、ヨーロッパ全体がリヒテンシュタインのように同性婚を合法化するには、まだ長い道のりが残されている。

特に注目すべきは、ロシアにおける「LGBTイデオロギー」に対する抑圧的な政策である。ロシアでは市民を執拗に迫害しており、最近ではゲイ向け旅行会社を運営していたとして告発された男性が刑務所内で死亡する事件も発生した。さらに、数百人の投獄や書籍の禁止など、ロシアにおけるLGBTQI+の権利の未来は暗いものとなっている。また、イギリスでは、国内のトランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)が影響し、LGBTQI+に優しい国ランキングでの順位が下がっている。

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