ウガンダ、同性愛行為は死刑の対象に
2023年5月、アフリカ東部のウガンダで、反同性愛法が可決され、ヨウェリ・ムセベニ大統領が署名をし、同法が施行されました。これにより、ウガンダでは同性愛行為が死刑の対象となりました。
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General @KagutaMuseveni , has executed his Constitutional mandate and assented to the Anti-Homosexuality Act, 2023. pic.twitter.com/PH8IUegBp3— Government of Uganda (@GovUganda) May 29, 2023
2023年2月時点、世界には、同性愛行為を取り締まる刑法がある国は67ヶ国あります。
今回、この反同性愛法の下で20歳の男性が同性と繰り返し性的関係を結ぶ「重度の同性愛」の罪で告発されました。また、この男性とは別の男性が「同性の12歳の子どもと性行為」をした疑いで先月訴追されたとのことです。
アフリカでは、ウガンダの反同性愛法の成立に続く形で同性愛者を取り締まる動きが加速しています。
今回は、20歳の男性の起訴に関する記事をご紹介します。
20歳の男性が「重度の同性愛行為」で初告発
ウガンダの男性が、ヨウェリ・ムセベニ大統領によって施行された厳罰な反同性愛法に基づいて、「重度の同性愛行為」で起訴された。
この法律は、世界で最も厳しいLGBTQ+に対する政策と広く考えられており、同性間の性交を行う者に終身刑の刑を科すことになっている。さらに「重度な」ケースでは、死刑が適用される可能性もある。
ヨウェリ・ムセベニ大統領はその法律に署名し、5月に施行されたた。それ以降、複数名の逮捕者が出ている。
今回、20歳の男性が初めて「重度の同性愛」の罪で告発されたと報じられている。
2023年5月に可決されたこの法律では、「重度な同性愛」とみなされる行為には、未成年者や立場の弱い人との性行為、HIV陽性での性行為、または近親相姦が含まれるとされている。
Reutersによる起訴状によれば、被告人の行為がなぜ「重度なもの」とされたのかは明記されておらず、単に「違法な性的行為」を41歳の男性と行ったとされている。
詳細を求めると、公訴局の広報担当者であるジャクリーン・オクイは、次のように述べている。「これは高等裁判所で審理される死刑の対象犯罪ですので、告発内容は地方裁判所で読み上げられ、説明されました…そして彼は拘留されました」
彼女は、他にも「重度な同性愛行為」で訴追された人物については知らないと述べ、事件の詳細は提供されていないと述べた。
ウガンダでは死刑が正式に廃止されたことはないが、同国は2005年以来、死刑執行を行っていない。
もちろん、ウガンダ議会が2023年5月に同性愛反対法案を可決した際は、恐怖と衝撃が広がった。
致命的な法律が可決された直後、ウガンダ政府は人権活動家や団体、世界の指導者、国連人権委員会から厳しく非難された。
直近では、アメリカはウガンダ政府当局に対するビザ制限を課し、ジョー・バイデン大統領はウガンダへの援助の見直しを命じ、世界銀行は、この法律が銀行の価値観と「根本的に矛盾している」としてウガンダへの資金提供を正式に停止した。
しかし、ウガンダは反同性愛法案を撤回する意向は示していない。
LGBTQ+の権利に断固反対するウガンダのカグタ・ヨウェリ・ムセベニ大統領は、1986年から政権を握っている。
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