ゲイの父親が加工された息子の映像をシェアしたトランプ大統領に対して訴訟を

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心温まる家族の動画が悪用される

昨年、ゲイの父親をもつマクセル・ハンソンと友達のフィネガン・マッケンナがお互い駆け寄り、ハグを交わすという心温まる動画が公開され、話題になりました。

昨年の9月にエレン・デジェネレスがホストを務める「The Ellen DeGeneres Show」でそれぞれの親とマクセルとフィネガンのふたりが再会しています。

今月、私のもとにもツイッターでマクセルとフィネガンが仲良くハグをする動画が流れてきました。世界中で「Black Lives Matter」運動が広がる現在、この動画で心を癒された方も多くいたことでしょう。

そんな心温まる動画が人種差別やヘイトを助長させる映像に加工され、それをトランプ大統領がシェアしたことで炎上し、マクセルのゲイの父親がトランプ氏、動画を加工したローガン・クック、トランプ氏の大統領選挙キャンペーンを相手取って訴訟を起こす準備を進めているとのことです。

情報過多時代の現代において、フェイクニュースの拡散や自分に都合が良い情報にだけ囲まれないためにもSNSを使う一人ひとりのリテラシーの向上が課題です。まずは、見出しだけではなく中身も十分に確認したうえでシェアするなど、今日からでもできることから始めてみてはいかがでしょうか。

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ツイッター社がトランプ大統領の投稿動画に警告

ゲイの父親らは「トランプ大統領がツイッターで息子が映る加工動画を投稿したことでヘイトと人種差別を助長しようとしている」と述べた。

先週(6/26時点)、トランプ大統領が昨年話題になったふたりの幼児がお互い駆け寄りハグをする動画の加工バージョンをシェアしたことで炎上した。

大統領がシェアした加工動画では、幼児たちが歩道を走っている姿が映されており、偽のCNNのロゴとともに「おびえた幼児が人種差別主義の幼児から逃げる」という見出し出されていた。

NPRによると、さらに「人種差別主義の幼児はおそらくトランプへの投票者だ」という見出しもだされたとのこと。

ツイッター社はトランプ氏の投稿には操作された内容が含まれており、その目的は視聴者に誤解を与えることであったとラベル付けを行った。のちに一方の子供の親から著作権侵害の申し立てを受け、動画は削除された。

オリジナルの映像は、歩道の真ん中でマクセル・ハンソンとフィネガン・マッケンナがお互い駆け寄りハグを交わすというもので、昨年話題となった。

マクセル・ハンソンの父親でゲイのマイケル・シスネロス氏は、夫と共にトランプ大統領がシェアした加工動画を目にしたとき、傷つき、心を痛め、吐き気さえしたと”アドヴォケート誌”に答えた。

「数百万人もの人々に愛情と希望を抱かせ、愛・団結・友情が示された動画が加工され、ヘイトや人種差別を冗長させてしまうとは・・・。」とシスネロ氏は述べた。

「ただただ見るだけで胸が張り裂ける思いです」

子供は政治的課題を推し進めるために利用されるべきではないと述べ、自分の子供が巻き込まれてしまったことにショックを受けたとマクセルの父親は答えた。

「我々は即座に行動を起こしました。この件や彼らに危害を及ぼそうとしているいかなるものから子供たちを守るためにも我々ができること、必要とされていることすべてを行うつもりです」

トランプ氏が加工された映像をシェアしてから、ツイッター社は、この動画を作成したミーム・クリエーターのローガン・クックのアカウントを凍結した。

今週初め、2社の弁護士事務所は子供たちの両親に代わりにトランプ氏、クック、ドナルド・トランプ大統領選挙キャンペーンに対して訴訟を起こす準備を始めた。

トランプ氏が加工動画をシェアして以来、多くの応援メッセージが届いているとシスネロス氏は述べた。

「これらのメッセージが示していることは、本当に多くの人たちが気に掛けてくれていて、彼らは人種差別やヘイトのすべてに対してうんざりしているということです」

彼はトランプ氏からの謝罪を求めているが、それは期待してはいないとも述べた。

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