セミファイナル1の通過者を予想
2024年5月7日(火)(日本時間は翌日8日早朝4時スタート)にセミファイナル1 、5月9日(木)にセミファイナル2、5月11日(土)にファイナルがスウェーデン、マルメで開催されるユーロビジョン・ソング・コンテスト2024。
今年は37ヶ国が参加し、5月7日(火)のセミファイナル1では、15ヶ国のうち10ヶ国の代表がファイナルに進出、9日(木)のセミファイナル2では、16ヶ国のうち10ヶ国の代表がファイナルに進出、11日(土)のファイナルでは、昨年の優勝国のスウェーデンとBig Fiveのフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスと各セミファイナルから10ヶ国の計26ヶ国の代表が優勝を目指して競い合います。
マルメ大会のセミファイナルでは、ファイナルから出場することに影響はないですが、ホスト国とBig Fiveの6ヶ国もそれぞれパフォーマンスを行うことになっています。セミファイナル1では、イギリスのオリー・アレクサンダー(Olly Alexander)がアイルランドの後、ドイツのアイザック(Isaak)がアイスランドの後、スウェーデンのマルケス&マルティネス(Marcus & Martinus)がモルドバの後にパフォーマンスを行います。
また、昨年に引き続き、日本のユーロビジョンファンも投票に参加することができ、参加国以外は各セミファイナル・ファイナルの24時間前から投票ができ、参加国については、各セミファイナル・ファイナルの最後のパフォーマンスの後から投票ができますので、是非、推しのアーティストを見つけて投票してみてください。
それでは、かなりの混戦が見込まれる7日(火)のセミファイナル1に出場する15ヶ国からファイナル出場するかもしれない(出場してもらいたい)10ヶ国の予想をご紹介します。
セミファイナル1は、15ヶ国から10ヶ国がファイナルへ
順番 | ポイント | Country | Artist | Song |
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1 | 67 | Cyprus キプロス | Silia Kapsis | Liar |
2 | 47 | Serbia セルビア | Teya Dora | Ramonda (MV) |
3 | 119 | Lithuania リトアニア | Silvester Belt | Luktelk |
4 | 124 | Ireland アイルランド | Bambie Thug | Doomsday Blue (MV) |
4と5の間 | - | UK イギリス | Olly Alexander | Dizzy |
5 | 173 | Ukraine ウクライナ | Alyona Alyona & Jerry Heil | Teresa & Maria |
6 | 35 | Poland ポーランド | LUNA | The Tower |
7 | 177 | Croatia クロアチア | Baby Lasagna | Rim Tim Tagi Dim (MV) |
8 | 3 | Iceland アイスランド | Hera Björk | Scared of Heights |
8と9の間 | - | Germany ドイツ | Isaak | Always On The Run (MV) |
9 | 51 | Slovenia スロベニア | Raiven | Veronika |
10 | 59 | Finland フィンランド | Windows95man | No Rules (Rules Applied) |
11 | 20 | Moldova モルドバ | Natalia Barbu | In The Middle |
11と12の間 | - | Sweden スウェーデン | Marcus & Martinus | Unforgettable |
12 | 11 | Azerbaijan アゼルバイジャン | Fahree feat. Ilkin Dovlatov | Özünlə Apar (MV) |
13 | 41 | Australia オーストラリア | Electric Fields | One Milkali (One Blood) |
14 | 58 | Portugal ポルトガル | Iolanda | Grito |
15 | 117 | Luxembourg ルクセンブルク | Tali | Fighter (MV) |
ベイビー・ラザニア (Baby Lasagna) – Rim Tim Tagi Dim | Croatia
クロアチア代表は、Dora 2024で2位に大差をつけて優勝し、今年の優勝争いに間違いなく絡んでくるであろうマルコ・プリシッチ(Marko Purišić)ことベイビー・ラザニア (Baby Lasagna)です。個人的に来年はクロアチア開催を期待しています。
Dora2024では、出場アーティストが欠場したことで、リザーブであったベイビー・ラザニアが繰り上げ出場し、見事優勝をしたというシンデレラストーリーが話題となりましたが、ベイビー・ラザニアはプレ・パーティー毎に調子を上げており、人気も爆上がり中です。
エレクトロニック・メタルロック・ポップと言った感じの「Rim Tim Tagi Dim」は田舎を出て新しい未知の世界への不安や期待している心情を歌った曲で、ダンスパートも含まれるオリジナル性溢れる曲です。マルメでもベイビー・ラザニア旋風は間違いなしです!
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アリョーナ・アリョーナ & ジェリー・ヘイル (Alyona Alyona and Jerry Heil) – Teresa & Maria | Ukraine
ウクライナ代表は、Vidbir 2024で優勝したアリョーナ・アリョーナ & ジェリー・ヘイル(Alyona Alyona and Jerry Heil) です。
プレ・パーティーにも積極的に参加しており、安定したパフォーマンスを披露していました。神聖さを感じさせるジェリー・ヘイルのボーカルとアリョーナ・アリョーナの力強いメッセージが込められたラップが絶妙に調和した「Teresa & Maria」は、聴く人を惹きつけます。
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シルベスター・ベルト(Silvester Belt) – Luktelk | Lithuania
リトアニア代表はEurovizija.LTで優勝したシルベスター・ベルト(Silvester Belt)です。
鼻に付けているアクセサリーがトレードマークのシルベスター・ベルトは、バイセクシャルであることを公表しており、ロンドンで音楽の学位を取得後にリトアニアのリアリティー番組やThe X Factorなどにも出演してきました。
これまでのプレ・パーティーでも安定したパフォーマンスを披露しており、セミファイナルは確実に通過するのではないかと思います。欲を言えばですが、シルベスター・ベルトは歌もダンスも上手なんのですが、若干曲に単調さがあるので、もうひと盛り上がりがあったらなと思ったりもします。
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ウィンドウズ 95 マン (Windows95man) – No Rules! | Finland
フィンランド代表は、毎年ハイレベルのUMKで優勝したウィンドウズ 95 マン (Windows95man)です。
昨年、「Cha Cha Cha」 旋風を巻き起こしたカーリア(Käärijä)をユーロビジョンに送り込んだフィンランドとしては、リベンジを果たしたいところで、昨年とは方向性を変えてサラ・シーポラ(Sara Siipola)のバラードで勝負するのかと思いきや、フィンランドは、Windows95manを選びました。
正直ふざけ過ぎですが(嫌いではないですが)、思った以上に声も出てますし、ユーロビジョン的にも唯一無二の面白いエントリーになったのかと思います。セミファイナルのステージではジーンズ生地で作られた大きな卵以上のものが見れることを期待しましょう。
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エレクトリック・フィールド(Electric Fields) – One Milkali (One Blood) | Australia
オーストラリア代表は、内部選考会で選出されたエレクトリック・フィールド(Electric Fields)です。
エレクトリック・フィールドは、ボーカルのザカライア・フィールディング(Zaachariaha Fielding)とキーボード&プロデューサーのマイケル・ロス(Michael Ross)によるデュオです。ザカライアは、オーストラリアの先住民のアボリジニのバックグラウンドを持ち、音楽だけではなく、アート活動にも精力的に取り組んでいます。2人ともクィアであることを公表している才能溢れるアーティストです。
「One Milkali (One Blood)」の歌詞は主に英語ですが、タイトルにあるようにアボリジニの言語であるヤンクニチャチャラ語による歌詞も含まれています。この曲は2019年の国内選考会「Eurovision – Australia Decides」では最終的に「2000 And Whatever」で出場していますが、その際に書かれた候補曲の1つだったとのことです。
オーストラリアは昨年から内部選考となり、昨年はAustralia Decides 2022に「Dreamer」で出場したヴォイジャー(Voyager)が選出されました。最初は「Promise」より「Dreamer」のほうが個人的には良いと思っていたので2022年に出場していればと思っていました、ヴォイジャーの「Promise」のパフォーマンスはめちゃくちゃ良かったですし、最終順位も9位と大健闘でした。
今回、エレクトリック・フィールドの「One Milkali (One Blood)」を最初に聴いたときも、ヴォイジャーの時と同様にAustralia Decides 2019の「2000 And Whatever」のほうがインパクトは強かったのですが、彼らのパフォーマンスは「2000 And Whatever」から感じられるようにエネルギーに満ち溢れたものですので、マルメでは期待以上のパフォーマンスをしてくれることでしょう。
現時点でエレクトリック・フィールドはプレ・パーティーには出場しておらず、5月4日(土)のコペンハーゲンでのパフォーマンスが初お披露目になりそうです。
そして、彼らが出場したAustralia Decides 2019に「Figiht for Love」で出場したコートニー・アクト(Courtney Act)がバックステージ特派員としいてエレクトリック・フィールドを応援するそうです。
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シリア・カプシス(Silia Kapsis)- Liar | Cyprus
キプロス代表は、内部選考で選ばれた若干17歳のオーストラリア出身でキプロスの父親とギリシャの母親をもつシリア・カプシス(Silia Kapsis)です。
元々、キプロスはギリシャで国内選考会を開催して代表を決める予定でしたが、最終的に昨年同様に内部選考により、これまた昨年のアンドリュー・ランブロウ(Andrew Lambrou)と同様にオーストラリアからの逆輸入という形でシリア・カプシスが代表となりました。
シリア・カプシスはセミファイナル1のトップバッターを務めますが、ダンスポップサウンドの「Liar」はセミファイナルのスタートを盛り上げるには絶好のナンバーです。ただ、曲自体は可もなく不可もなくといったのが正直なところで、これまでのプレ・パーティーのパフォーマンスを見る限りでは、ダンスが激しいが故にボーカルが少し不安定なところもありましたが、全体的に見るとセミファイナル1は問題なく突破できるのではないかと思います。
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タリ(Tali) – Fighter | Luxembourg
ルクセンブルク代表は、Luxembourg Song Contest 2024で優勝したタリ(Tali)です。
タリは、イスラエル生まれのシンガーソングライター、女優、ボーカルコーチとして活動しています。父親の仕事の関係で南米など様々な国で生活したこともあり、英語、ヘブライ語の他にスペイン語、ドイツ語、フランス語とマルチリンガルな多才なアーティストです。
32年ぶりの出場となるルクセンブルクの代表のタリですが、これまでのプレ・パーティーでも安定したパフォーマンスをしていますので、後はマルメの舞台での演出が楽しみなところです。
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バンビー・サグ(Bambie Thug)- Doomsday Blue | Ireland
アイルランド代表は、国内選考会の「Eurosong 2024 – THE LATE LATE EUROSONG 2024 SPECIAL」で優勝したバンビー・サグ(Bambie Thug)です。
アイルランド出身のシンガーソングライターのバンビー・サグはノンバイナリーであることを公表しており、自身の音楽のジャンルを「ouija-pop」と述べています。また、外見からもお分かりの通り、魔女的な雰囲気がありますが、実際、魔術はバンビーにとって自身の一部だそうです。
「Doomsday Blue」は、ミュージカルのワンシーンを見ているような錯覚を覚えますが、マルメの舞台ではさらに魔術感を盛り込んだものになりそうです。
アイルランドは2018年のライアン・オショーネシー(Ryan O’Shaughnessy)の素晴らしい演出の「Together」以降、セミファイナル敗退が続いています。今年こそ、ファイナルへ!
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イオランダ(Iolanda) – Grito | Portugal
ポルトガル代表は、Festival da Cançãoで優勝したのイオランダ(Iolanda)です。
シンガーソングライターのイオランダは、14歳と17歳の時にオーディション番組に出場した経験があり、その後はイギリスのサセックス大学で作詞作曲を勉強をしました。
2022年には、ユーロビジョンのポルトガル代表を選ぶFestival da Cançãoに出場したBlacciの「Mar no fim」の共同作曲家として携わり、今年の2024年大会では自身が歌手と出場し優勝をしました。
「Grito」は、自己成長や自己肯定感、過去からの解放について歌った曲です。
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ラヴェン(Raiven) – Veronika | Slovenia
スロベニア代表は、内部選考で選ばれたラヴェン(Raiven)です。
ラヴェンは、スロベニアのシンガーソングライターでハープ演奏者でもあります。今回の代表は3度目のトライで、2016年当時の国内選考会のEvrovizijska Melodija (EMA) に「Črno bel」で出場し、準優勝、2019年にEMAに「Kaos」で再挑戦し準優勝となりました。そして、今回は内部選考によってマルメへの切符を手にしました。
「Veronika」のMVはとてもセクシーですし、これまでのプレ・パーティーでのパフォーマンスでも圧巻の歌唱力で素晴らしいものでした。一方で、MVが良すぎてその世界観をどうやってマルメの舞台で表現できるかがセミファイナル通過のカギになるかと思います。
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